英語快読300万語 (17)-ポスト・ウィルソン?

ジャクリーヌ・ウィルソンも大分読んでいないものが減ってきて、淋しい限り。まぁ、どんどん新作を書いてはくれるでしょうが…。

私は1人の作家にはまってそればっかり読むタイプなので、今後の「多読」のためには、ポスト・ウィルソンが欲しい…。

以前から良く書店で目にはしていた、エンサイクロペディア・ブラウンのシリーズを手にしてみました。SSSの掲示板で見かけて、A to Z Mysteryのシリーズを読んでみたいなぁと思っていたのですが、「エンサイクロペディア」ってことは、これがA to Z?と思って手にとったのです。でも、違ったみたい。

主人公が事件を解決しますが、「どこがポイント?」というのは読者に考えさせる形になっていて、後ろに「答え」があります。SSSの書評では、謎解きのレベルは「低い」と書かれてましたが、分からないものも(けっこう)あったりはいたします。

さんざん推理物を読んでいるのだが、ちっとも謎解きが上達してないぞ。この辺りから一歩ずつ、謎解き能力を積み上げますかね。

65.2005年5月9日:Encyclopedia Brown Boy Detective: 児童書:9500語:984606語:☆☆☆☆☆:アメリカの小さな町に住む父親が警官の少年が主人公。父親の抱える事件解決にもヒントを与え、おかげで父親の警察官としての「成績」は抜群だったりしています。ケンカの強い女の子を「パートナー」(>アメリカやイギリスでは、ビジネス上の共同経営者みたいな人を「パートナー」と言います。社員から「パートナー」になることは一大出世)に、夏休みなど学校がおお休みの時は、自宅ガレージで1件25セントで「私立探偵業」を営業しています。

66.2005年5月10日:Blood Ties: PGR3:9500語:984606語:☆☆☆☆☆:これもSSSの掲示板でPGR3にはこんなのもあるよ、と紹介された1冊なのですが、面白かったです。

67-69.2005年5月10日:The Magic Porridge Pot, Ginger Bread Man, Rapunzel: RIY1-3:189+610+550=1349語:994905語:☆☆☆(+):イギリスの本屋さんで必ず見かけるシリーズ。「芸術絵本」というよりは、誰にでも手が届く、安価なシリーズっていう感じで、文章も絵も、「人生賭けてます」っていう感じではないのだが、まぁ、日本でも子どもたちは「名作」ばかりで育つわけでもない。親は、手軽に買えるこんな感じのシリーズも交えて、有名な昔話をおさえつつ(>桃太郎とかね)、松谷みよ子さんの本なんかもまた別途混ぜながら、子どもに買い与えていくのだろう。

70.2005年5月13日:Bad Love: CER1:3700語:995455語:☆☆☆☆☆:再読です。ちょっとラクになってるのかな?

71.2005年5月13日:Escape: OBW0:3700語:1000655語:☆☆☆☆:OBW0はちょっと苦手だったけれど、前よりは読めるようになったかな? 

英語快読300万語 (16)-リスニングに変化が?

楽しく「多読」をやってはいるが、英語の実力については、あまり向上の「実感」はない。まぁ、以前は面白く感じなかったPGR3が「面白い」と感じるようになったこと…。それって、実は、英語の力が上がったせいもあると思うので、確かに、「何か」が少しずつは変わってきているとは思うのだけれど…・。

PGR3が「今ひとつ」だった理由には、当時はまだ「多読」を半身でやってた、というのもあります。「それなりに英語が読める」という「自負」も多少はあった私としては、「簡単なものを読む」というのに、ちょっぴり「抵抗感」もあったのです。「それなりに」と言っても、私の英語は今となってみれば(>というか当時も実力不足は充分に感じており、だからこそ「多読」を始めたのだけれど)、非常に足腰の弱いもので、「まだら」なものだったのでありますが。(>今もそうなのですが)

SSSの掲示板では、時々、多読の効果として「リスニングの力がついてきた」という報告があります。私の場合は、「あんまり変化ないなー」というのが実感でした。

ところが! 先日、「フロスト警部」を見てたら、ノラ猫がいっぱい住みついている猫屋敷みたいなとこに住んでるおばあさんが、近所の子どもたちが、”call me names”するんだ、とフロストに訴えていました。おぉ! これは、ジャクリーヌ・ウィルソンにしつこく出て来る表現であります。私、以前はこの表現知らなかったので(>告白)、この表現を覚えたことによって、耳がこのフレーズをキャッチしたのだと思います。

そして、また別の日、「バーナビー警部」を見てたら、”Coffee?” “You bet”というやり取りがありました。この、”bet”もウィルソンでしつこく出て来る表現です。単語自体は知っていたけれど、ウィルソンの作品に何度も出て来るような使い方は、身にはついていなかった。

このやり取りの後、「コーヒー飲むか?」と尋ねた方が答を聞いてコーヒーを入れてやってるので、”You bet”は聞き取れなくても、肯定的な答をした、ということは分かります。多分、以前だったら、音はちゃんと聞き取れなくて(>だって、私、こういう場面でbet使うという風には思ってなかったから)、でも、まぁ、スジは追えてるからいいや…と流していたと思う。

それが、耳にちゃんと、”You bet”と聞こえてきたことは、これはもう、ウィルソンのおかげですねー。

…という訳で、私にもようやく「多読効果」がちょっぴり「目に見えてきた」(>「耳に聞こえてきた」?)という感じ。

こうやって楽しく多読を続けていたら、今後、どんな変化が表れてくるのだろう…ととっても楽しみです。

63.2005年5月7日:Vicky Angel: 児童書:36000語:965406語:☆☆☆☆☆:ウィルソンのものは、主人公が8-11歳くらいのものの方が私は読みやすく、Girls in Loveは途中で「捨て技」を使いました。Girls in Tearsを翻訳で読んで、なんとなく(私にとっての)「読みにくさ」の秘密が分かったような気がしました。アップテンポだけど、そのテンポについていけないというか。そのテンポがイギリスの「事情」と絡まっているので、そのあたりのことが分かってないと、テンポに乗り切れないというか。そして、そういう「事情」と絡んでの、気持ちの動き方が、日本のティーンズよりもちっと複雑というか。そのあたりの「機微」が私にはまだ読み取れないというか。 
 なので、このVicky Angelも「乗れないかなぁ」と思って読み出したら、ぐいぐいと引き込まれました。Vickyは主人公と親友だけど、いつも主人公をリードする側。主人公は時々は、心にひっかかるものを感じながらも、やっぱり言いなりになってしまう。ある日、学校から帰る途中、Vickyが交通事故で死んでしまいます。その後、Vickyは天使になって、主人公にまとわりつきます。天使になってもVickyは気まぐれでボッシーです。

64.2005年5月8日:The Secret Agent: PGR3:9700語:975106語:☆☆☆☆:舞台は20世紀初頭のロンドン。アナーキスト

英語快読300万語 (15)-LLLを読もう!

私の多読は、SSSの学習法の基本も参考にしつつ、我流も混ぜながら、心の赴くままにやっているのだけれど、一つだけ「守ろう」と思っていることがある。それは、どの「100万語」にも、レベル0の本を10冊は入れようということである。

元来、「考えて方針を決めてから歩き出す」というよりは「歩きながら考える」タイプの私は、多読についても、「とりあえず」始めてしまった感があり(>『快読100万語!』は一応読んだのだが)、その後、SSSのサイトを徘徊するうちに、「おぉ、そうだったのかぁ」と「お薦めの方法」を知ったりもしているのだ。

私の英語を読む速度はあいかわらず「中級者」なので、「中級者」で多読を始める人へのアドバイスはレベル0の本を10冊は読むこと…となっている。だから、どの「(超)100万語」を始める時も、「初心にもどって」レベル0の本を10冊は読もうと思っているのだ。

(ところで、私の「多読」は「SSS方式+自己流」のミックスである。SSSのサイトはディープで、まだ「探検」しつくしていない。「今更」ながらに、「基本」に立ち返って、「学習法」の項目などを時々覗く。「そういう所は最初に押させておけよ!」なのだけれど、私は「とりあえず始める」「歩きながら考える」というタイプなので、「基本」を押さえずに「始めてしまう」ことが多いのだ。

なのだが、「多読」の際に「守ろう」と思っていることがあって、それは「どの100万語」でも、レベル10の本を10冊以上読む、ということだ。語数がそろそろ70万語も越え、レベル0の本をそろそろ入れておかないと「300万語」にレベル0の本がなくなっちゃうぞー!というので、39の文献からレベル0の本を入れることを意識しながら進めている。)

49-57.2005年5月2日:A Walk with Sam, Dizzy, The Snail, The Goose Chase, Teatime for Sam, Playing with Pip, Lost, Sam’s Zoo, Aha! :LLL0,LLL1,LLL3: 計233語:914252 語:☆☆☆(+):SSSのHPでは、「恵まれた環境にある人」にはORTの各レベルを3冊ずつ読むことが薦められている。私はORTは「親子で多読」の方で息子と読んでいる(>息子に読ませている?)ので、ORTよりも、「大人」に人気というLLLの方をちょっぴり読んでみることにした。まだ低いレベルしか読んでないので比較は出来ないけど、ORTの方が絵が可愛いかな?

58-59.2005年5月2日:It’s too Windy , Don’t Cut my Hair: SCL1:80+74=154語:914332語:☆☆☆(+):「お勉強系」のお話もけっこうあるというScholasticにもちょっと手を出してみようかな? 

60.2005年5月2日:Marcel and the White Star: SCL1:80+74=154語:914332語:☆☆☆(+):ネズミのマルセルのシリーズ。盗まれたダイヤモンドを取り返すべく、マルセルが活躍します。英語の中にフランス語が入っていると、それが、地名や人名だけでも、ちょっと読む速度にブレーキがかかります。いずれフランス語やドイツ語の「多読」もやってみたいなぁ。

61.2005年5月2日:The Boxers:PGR3:9100語:92446語:☆☆☆☆:題名を見て、ボクサーたちの話かと思ったら、ボクサー一家の話であった。警官が殺され、妹が疑われる。家族の確執を含んだ推理物。

62.2005年5月6日:Doraemon 5: マンガ:5000語:97446語:☆☆☆☆:せっせと語数稼ぎ。