楽しく「多読」をやってはいるが、英語の実力については、あまり向上の「実感」はない。まぁ、以前は面白く感じなかったPGR3が「面白い」と感じるようになったこと…。それって、実は、英語の力が上がったせいもあると思うので、確かに、「何か」が少しずつは変わってきているとは思うのだけれど…・。
PGR3が「今ひとつ」だった理由には、当時はまだ「多読」を半身でやってた、というのもあります。「それなりに英語が読める」という「自負」も多少はあった私としては、「簡単なものを読む」というのに、ちょっぴり「抵抗感」もあったのです。「それなりに」と言っても、私の英語は今となってみれば(>というか当時も実力不足は充分に感じており、だからこそ「多読」を始めたのだけれど)、非常に足腰の弱いもので、「まだら」なものだったのでありますが。(>今もそうなのですが)
SSSの掲示板では、時々、多読の効果として「リスニングの力がついてきた」という報告があります。私の場合は、「あんまり変化ないなー」というのが実感でした。
ところが! 先日、「フロスト警部」を見てたら、ノラ猫がいっぱい住みついている猫屋敷みたいなとこに住んでるおばあさんが、近所の子どもたちが、”call me names”するんだ、とフロストに訴えていました。おぉ! これは、ジャクリーヌ・ウィルソンにしつこく出て来る表現であります。私、以前はこの表現知らなかったので(>告白)、この表現を覚えたことによって、耳がこのフレーズをキャッチしたのだと思います。
そして、また別の日、「バーナビー警部」を見てたら、”Coffee?” “You bet”というやり取りがありました。この、”bet”もウィルソンでしつこく出て来る表現です。単語自体は知っていたけれど、ウィルソンの作品に何度も出て来るような使い方は、身にはついていなかった。
このやり取りの後、「コーヒー飲むか?」と尋ねた方が答を聞いてコーヒーを入れてやってるので、”You bet”は聞き取れなくても、肯定的な答をした、ということは分かります。多分、以前だったら、音はちゃんと聞き取れなくて(>だって、私、こういう場面でbet使うという風には思ってなかったから)、でも、まぁ、スジは追えてるからいいや…と流していたと思う。
それが、耳にちゃんと、”You bet”と聞こえてきたことは、これはもう、ウィルソンのおかげですねー。
…という訳で、私にもようやく「多読効果」がちょっぴり「目に見えてきた」(>「耳に聞こえてきた」?)という感じ。
こうやって楽しく多読を続けていたら、今後、どんな変化が表れてくるのだろう…ととっても楽しみです。
63.2005年5月7日:Vicky Angel: 児童書:36000語:965406語:☆☆☆☆☆:ウィルソンのものは、主人公が8-11歳くらいのものの方が私は読みやすく、Girls in Loveは途中で「捨て技」を使いました。Girls in Tearsを翻訳で読んで、なんとなく(私にとっての)「読みにくさ」の秘密が分かったような気がしました。アップテンポだけど、そのテンポについていけないというか。そのテンポがイギリスの「事情」と絡まっているので、そのあたりのことが分かってないと、テンポに乗り切れないというか。そして、そういう「事情」と絡んでの、気持ちの動き方が、日本のティーンズよりもちっと複雑というか。そのあたりの「機微」が私にはまだ読み取れないというか。
なので、このVicky Angelも「乗れないかなぁ」と思って読み出したら、ぐいぐいと引き込まれました。Vickyは主人公と親友だけど、いつも主人公をリードする側。主人公は時々は、心にひっかかるものを感じながらも、やっぱり言いなりになってしまう。ある日、学校から帰る途中、Vickyが交通事故で死んでしまいます。その後、Vickyは天使になって、主人公にまとわりつきます。天使になってもVickyは気まぐれでボッシーです。
64.2005年5月8日:The Secret Agent: PGR3:9700語:975106語:☆☆☆☆:舞台は20世紀初頭のロンドン。アナーキスト