英語快読100万語 (32)-少女小説&世界史&100万語!

「赤毛のアン」や「小公女」は子どもの頃読んだ本です。なんかなつかしい。「赤毛のアン」は、子どもの頃、簡単バージョンで読んだのだけれど、中学校に入って、全訳版の6冊のシリーズを全部読みました。

「小公女」を読んだ頃は、イギリスとインドの関係なんて全然知らなかったけど、今、イギリスの子ども向けの話を読むと、それはちゃんと「世界史」の脈絡の中にあるのですね。セーラの父親がインドで働いていて、イギリスの寄宿学校にセーラを預けたり、「秘密の花園」のメアリもインド生まれのインド育ち。伝染病で両親をともに失いイギリスに帰ってきます。当時、そういう風にして、インドに赴任した親が死んでしまって孤児になった子が多かったということなんでしょうか。

「世界史」を勉強した後、少女小説を読む…というのも、また、なかなか味わい深いものがあるのですね。

「もうすぐ100万語」ということで、最後、何で「私の100万語」を締めようか…と思ったりもしたのだけれど、あまり深く考えずに気が向くままに…と思っていたところ、最後の何冊かは、「子どもの頃読んだもの」となりました。

「通過本」にもあまりこだわるつもりはなかったし、あまり意識していなかったけれど、結果的には「不思議の国のアリス」となりました。

100万語通過して、自分の英語力が変わったのかどうかは、あまり分かりません。でも、たしかに、仕事で英文を読んだりしたときに、ふっと「楽になったのかも」と思うことがあります。英語の力がついたかどうかも大事だけど、多読はそれ自体が楽しいというのを発見したことが、「私の100万語」の最大の発見でした。

この多読、もう少し続けてみようと思います。まずは200万語目指して、そして、長期的には1000万語目指して。100万語ではあまり変わらなくても、1000万語読めばずいぶんと私の英語も変わるのではないか?と期待しています。

みなさんも、よかったら、Happy Reading!を始めてみてくださいね。

136 6月28日(月):Anne of Green Gables: 700語:5500語970853:OBW2:
☆☆☆☆:なんだか少女の頃に帰ったような気がしました。

137. 6月30日(水):A Little Princes: 400語:6300語977153:OBW2:☆☆☆☆:
いじわるな女校長のミンチンという名前、覚えていたのにちょっと驚きました。子どもの頃に読んだ話って、心の奥深くに印象づけられているんですね。インドとイギリスの関係、あの頃、どんなふうに読んでいいたのだろう。

138. 7月1日(木):A Picture to Remember: 800語:10000語987153:CER2:
☆☆☆☆:これ、100万語手帳のリストには読んだ印がついてるんだけど、最後まで読んだのかなぁ。パラパラ記録を見てみたけど、なんか記録はしてない気がする。途中まで読んで何となくそのままになってたような記憶はあるのだけど、もし、読んだとしたら最後の方はちゃんと覚えてない…。ということは再読本でも充分にストー
リーに「どきどき」できるってことですね。アルゼンチンの美術館に勤める女性が主人公です。印象派の展覧会をやるために、パリの美術館から絵を借りるという話が持ち上がり、張り切っているところで交通事故にあいます。でも、事故の時の記憶がない…。

139. 7月2日(金):The Secret Garden: 1000語:9300語996453:OBW3:☆☆☆☆
:これも子どもの頃読んだ本です。うしろの著者紹介のところに、児童文学なんだけど、子ども達の姿を「リアル」に、つまり「いやなところ」もあわせもった子どもとして描いた点でこの小説はすぐれている、みたいなことが書いてあったけど、イギリスの子ども向けの本を読んでいて感じる、「日本だったらこうは書かないんじゃ?」というの、この頃からの伝統なのかな?

139. 7月3日(土):Alice in Wonderland : 1000語:5400語1001853:0BW2:
☆☆☆:これは、私、ディズニー絵本で読んだだけだったのかなぁ…。これまたうしろの著者紹介によれば、「教訓的な内容を含まない」初めての子ども向けの本なんだそう。英語がもっとよく分かっていれば「言葉遊び」の部分が分かるのかな? 私にはちょっと良くそこが分からない。

でも、とにかく、これで100万語!!!!!

英語快読100万語 (31)-多読の効果

高校時代の同期のMLで、この多読のことを紹介したら、「僕もやってる」とレスをくれた人が2名いました。ただし、彼らが読みまくっているのはペーパーバックであります。多読を始めてから、仕事でスムーズに自然なフレーズで英語が使えるようになった、とのこと。

私の場合は、まだまだペーパーバックを「読みまくる」レベルには行けてませんが、多読は、実践的にも効果があるんですね。彼らの場合、すでに数百万語から2000万語というレベルなので、やはり「量」をこなすことは、英語においても大切なんだと思いました。

ピルエット回れない!とほざく前に、まずは5000回回らねば!

英語については、私は、まだまだ足腰が弱いので、ペーパーバックも時々読むけど、GRや児童書を中心に、足元を固めるつもりです。まずは、目前にせまった100万語をクリアし、それが終わったら、100~200万語については、もう一度、酒井先生の本を読み返して、「基本に忠実に」やってみようかと思ってます。

130で90万語突破!です。あと残り10万語。残りの10万語は大切に、厳選された文献を読もうかな?とも思ったけど、これまでどおり、あまり深く考えず、わさわさと読み奨めようと思います。「あと少しだからちゃんとやろう!」とか「本当に気に入った文献で」とか思うと、緊張してかえって読めなくなりそうだから、「リラックス」を心がけようと思ったりしてます。(>でも、100万語を目前にやっぱりちょと緊張してるかも)

129 6月14日(月):Jojo’s Story: 300:2300語:898653語:CRE1:☆☆☆☆:
(元?)タリバンの少年兵たちも、パレスチナの少年兵たちも、もしかしたら、こんな風に自分の村で、ジェノサイドを経験した、そんな子どもだったのかもしれません。今、この瞬間にも世界のどこかで、こんな子どもが生まれているのかもしれません。たった一人生き残った少年は、国境なき医師団の女医さんが、「私たちは国境に関係なく医療活動をやっている」ということを説明すると、「僕達の村を焼き払った人たちは助けないよね」と聞く。すると女医さんは、「いいえ。そういう人達も助けます。その村の子ども達には罪はないから」と答えます。

130 6月17日(木):The Golly Sisters Go West, The Golly Sisters Ride Again,
Horray for Golly Sisters::YL1.8:1200+1200+1100=3500語902153語:ICR3:
☆☆☆☆:旅芸人の姉妹の幌馬車に乗っての珍道中。「歌って、踊って」が仕事だけど、結局は、この2人が「歌って、踊って」が一番好きなんでしょう。「私達もたまには休暇を取らなくちゃ」「歌とか踊りとか一言も言っちゃだめよ」と言いつつ、「休暇だ! 休暇だ!」と歌い、踊りまくる。で、「あ~、リフレッシュしたわね~」となっちゃう。趣味を仕事にするのは辛い、趣味は趣味のまま取っておいた方がいいといいますが、まぁ、やっぱり趣味を仕事に出来れば、それは幸せなことかもしれませんね。
 
131 6月18日(金):Bad Love :400語:3700語905853:CRE1:☆☆☆☆:
分かっちゃいても「悪い男」に惹かれてしまうってことありますよね~。

132 6月20日(日):John Doe :400語:4800語910653:CRE1:☆☆☆☆:
これは再読です。何を読もうかなぁと思って、ふと手元にあった、以前読んだGRを読んでみました。細かいところは忘れてるし(>記憶力ない。細かいところどころかオチも忘れてた)、2回目でも十分に楽しめます。しかも、やはり一度読んでいるので「楽」という感じがある。今後は再読本も増やしていこうかな?

133 6月22日(火):All I Want :2800語:23000語933653:CRE5:☆☆☆☆:
これ、前に途中まで読みかけて、なんとなくそのままになってしまってました。もう一度手にとってみたら、今度は一気に読んでしまった。イギリスでも30前後の女性って揺れるのかしらね。主人公は、キープ君(>古いなぁ)的なボーイフレンドがいるのに、派遣先のボスを好きになってしまいます。毎日ボスに会うためにオフィスに行くといっても過言ではないのに、ボスの方は彼女のことは全く気にかけていない。『ブリジット・ジョーンズの日記』にちょっと似た、平凡な女性の物語です。

134 6月23日(水):The Lottery Winner :400語:6100語939753:OBW1:☆☆☆☆
:毎週ロッタリー(>クジ?)を買うお年寄りの女性がバッグをひったくられます。ひったくりの青年も毎週ロッタリーを買っています。バッグに入っていたロッタリーがなんと当たりクジ! お年寄りはそのクジは実は自分の物だと主張するのだけれど…。

135 6月25日(金):Different Worlds :800語:8600語948353:CER2:☆☆☆☆:
聴覚障害をもつ主人公は、むかいのお店でバイトをしている青年に恋をします。「聞こえる」世界と「聞こえない」世界に住む2人。しかも、青年は音楽をやっているんです。

136 6月27日(日):Nothing but Truth 1900語:17000語965353:CRE4:☆☆☆☆
:なかなか読み応えがあります。タイのインターナショナル・スクールを舞台にした、女生徒に対するセクハラ物。まだPC(ポリティカル・コレクトネス)がそんなに主流化していなかった頃なのか、タイだからまだPCが主流化していないのか(>これってPC違反?)、先生達の態度には腹が立つけど、これこそセクハラの構造なのかもしれないし、セクハラの構造の「恐さ」というのがよく描けています。生徒達の友情がいいですね。

英語快読100万語 (30)-おこちゃまはソプラノが嫌い?

121の主人公、犬のハリーは隣の家に住む、女性歌手の歌が大嫌い。あの手、この手で彼女の歌をやめさせようとします。

それで思い出したのがQが幼い頃のこと。イギリスに住んでいた頃、「ブラム」という子ども向けの番組があり、Qはこれが大好きでした。ブラムは自動車修理工場に住んでる小さな自動車で、毎日町の探検に出かけるんです。で、その探検で得た戦利品を家に帰ると工場で油だらけになって働いていたおじさんが、棚の上にコレクションしといてくれるんです。

イギリスの子ども番組には、そういう「働く人々」をたたえるものが多いように思います。「ポストマン・パット」とか「ファイヤーマン・サム」とか…。

で、その「ブラム」の中にオペラ座にまぎれこんでしまったブラムがソプラノのオペラ歌手においかけまわされるという話があったんです。

夏休み、子ども向けの劇が、町のオペラ座にかかるっていうんで、一番良い席を取って、Qを連れていこうと思ったら、Qが行きのタクシーの中で固まってしまい、「オペラ座こわい」って言うんですよね。「オペラをやる訳じゃないから大丈夫」と言っても、どうにもこうにもこわい…。仕方なく、そのままUターンして家に帰りました。

思うに、子どもにとって、ソプラノのあの響きがとても恐ろしいのかもしれません。ハリーの隣の家の歌手がソプラノだったかどうかは不明ですが、多分ソプラノなんじゃないかな。

121.5月28日(金):Harry and the Lady Next Door:YL0.6:1,200語: 868953語
ICRB 1:☆☆☆(+):真面目に声楽の勉強している隣の女性にはちょっと気の毒な話ですが、まあ、声楽を正式に勉強した女性の歌声が子どもにとってはとても恐ろしいものなのかも…ということで大目に見ましょう。

122.5月30日(日)Run for your Life:300:1600語: 870553語 PGR1:☆☆☆:
ペンギンは食わず嫌いしてましたが、OBWの0よりは良いかな? 語学研修でスペインに行った主人公が、古い市街を歩いているうちに麻薬がらみの事件に巻き込まれるお話。

123.5月31日(月)Who’s Afraid of the Dark:YL0.5:200語: 870753語
ICRB11:☆☆☆☆:自分が暗闇が恐いのに、ペットの犬のせいにして強がる男の子のお話。ヤンソン由美子さんの『男が代わる』という本の中で、スウェーデンの教育現場での調査で、すでに幼稚園児の頃から男の子は自分の弱さを友達から隠す、女の子は自分の弱さを見せることで共感を得て友達を得る…というのが紹介されてましたが、そういうことなのかしらね。

124. 6月2日(水):The Piano: 700語:7000語:875953語:OBW2:☆☆☆☆:
主人公は子どもの沢山いるあまり豊かでない家庭に生まれ、義務教育を終えた後(>当時は初等教育のみ?)、農場に就職します。ある日、新しい車のために納屋を片付けるように言われるのですが、ガラクタに混ざってピアノが出てきます。主人公はそれを触ってみるのですが、彼は何故か上手にそれが弾けたのです。学校時代、正式な音楽の授業はなかったけれど、週に1度だけ歌を教えに来てくれる先生がいて、彼はその授業を思い出します。その後色々あって、最後主人公はプロのピアニストになります。
  ピアノを触ったことがないのに上手に弾けるということがありえるのかどうか?そんな年から始めてプロになれるのか?という疑問は残るけれど、イギリスでは映画『リトル・ダンサー』みたいに、貧しい家の出身者でも、才能があれば芸術の道で上に上がっていける可能性が(日本よりはずっと)あります。また、ピアノにおいても、きっと日本みたいに小さい頃からカリカリやらなくても、きっと本来なら、芸術の道って「天才は努力に勝る」のでしょう。日本ではこんな風な「遅れてきた天才」がその才能を開花させる道は少なくともピアノにおいては難しいように思います。

125 6月4日(金):Superbird: 800語:9400語:885353語:CER2:☆☆☆☆:
最初のうち、今一つ話が見えてなくて、途中から、おぉ!と思いました。なかなか読ませる話です。

126 6月5日(土):The Wrong Man: 300語:1200語:886553語:PGR1:☆☆☆:
英語のマンガは苦手と思っていたけれど(>日本語のマンガは大好き)、これは割合読みやすかったです。

127 6月6日(日):Boston Coffee Party: YL2.5:1400語:887953語:ICRB:
☆☆☆☆:男たちが戦争に行っている間、女性たちは慰問のためのシャツを縫ったりしながら町を守っているのですが、物資不足を良いことに商品の値段をつりあげる商人が。女性たちは「ボストン茶会事件」にならって、「ボストン・コーヒー・パーティ事件」を引き起こすことにします。実話に基づいた話だそうですが、物不足の時に立ち上がるのはいつも女性。フランス革命の「パンよこせ」のデモの時も、日本の米騒動の時も。

128 6月7日(月):Leonard Docapro: 300YL2.5:2300語:890253語:PGR1:☆☆☆
:可もなく不可もなくって感じ。ロミオって、演じるのジュリエットよりずっと難しいと思うのだけど、ディカプリオのロミオはなかなか良かったです。でも、その魅力があんまり描けてないな。