英語快読100万語 (26)-ちょっと一息

今もバレエ物読んでいるのですが、ちょっと長めの(70000語)ものなので、平行して児童書も読んで行こうと思います。いよいよ職場で英語教育サーヴィスの一貫として「多読」がスタートしそうなので、「多読」の本が沢山購入され(>これで「多読」の環境はぐっと良くなりました!)、その中に、I Can Read Booksを発見!したんです。らっきぃ~!

My Firstという一番易しいレベルのものを読んでますが、どうしてどうして、なかなか手強い。どこに「落ち」があるか「つぼ」があるか…。そして、単語や表現もOBW1なんかよりずっと分からないものの数が多いです。

こういう児童書を易しいレベルから読みためて行くと、少しずつ自然なリズムで英語が読めるようになって行くのかもしれません。

96.4月19日(月):Sid and Sam (ICR0): 100語:120語:736019語:☆☆☆(+):
言葉の繰り返しが楽しい本。Sidが歌う歌が「長すぎ!」っていうのと、”Solong!”っていうのの言葉遊びが落ち。

97.4月19日(月):Oh. Cats! (ICR0): 100語:90語:736109語: ☆☆☆:
猫好きの人にはこたえられない1冊かも。私は実は猫がこわい…。猫はそういう人のことはすぐ見抜きなめてくる。

98.4月20日(火):The Day I Had to Play with My Sister (ICR0): 100語:140語:736249語: ☆☆☆(+):
おにいちゃんは辛いよ。いや、大人になっても「訳わからんちん」の「困ったちゃん」はいっぱいいるから、今からこういう訓練しとくのもいいのかな。辞書引いてないけど”cut ~out”っていう表現が今一つ分かってません。

99.4月20日(火):Mine’s the Best (ICR0): 100語:105語:736354語:☆☆☆
(+):浮き輪とかビーチボールみたいに空気の入ったマスコット。色違いなだけんだけど、「僕のやつの方がいいも~ん!」と張り合う。自分の物に自信が持てるということは素晴らしいことかも。他人の物をうらやましがり、すぐに他人の物を欲しがる子より健全かも。

100.4月21日(水):How Many Fish (ICR0): 100語:150語:736504語:☆☆☆☆:
かわいい! 浅瀬に魚が数匹。そこに子どもの足が…。あらら、黄色い魚がどこかに行ってちゃった。リズミカルな英語。小さな子どもに読み聞かせてやったら大喜びしそうな本ですね。「文法」などという「やぼ」は言うべきでないのかもしれないが、”One yellow fish in the bay.. Where is yellow fish?”の時、2度目のyellow fish にtheはいらないのかな? 赤いバケツの方にはtheがついてるのに。

101.4月21日(水):Biscuit (ICR0): 100語:130語:736634語:☆☆☆☆:
子犬のビスケットはまだまだ寝たくない。なんだかんだ言っては寝るのを先延ばしにしようとします。うちの子も小さい時寝たくなくてあ~だこ~だごまかそうとしたなぁ。この本を読んでもらった子ども達はきっと共感するでしょうね。一説によると、子どもが夜なかなか寝たがらないのは、「寝たら目が覚めないのでは?」という「恐怖」があるからだとか。「眠る」ということが子どもにとっては「死」への恐怖につながっているのだ…とか。何度も眠っては目覚めるということを繰り返すうちに「朝は来る」ということを学んでいくらしいのですが。
  バレエでよく使う「タック・イン」というのが、こんな風に使われるとは…。バレエでは「タック・インしないで!」と使われるけどね。

102.4月22日(木):Biscuit’s New Trick (ICR0): 100語:129語:736763語: ☆☆☆(+):
ビスケットに飼い主が新しい芸を覚えさせようとするんですが、なかなか思うように行きません。ついに覚えたと思ったら…。

103.4月22日(木):Thump and Plunk (ICR0): 100語:170語:736933語:☆☆☆
(+):いや~、英語を「お勉強」してきた私みたいな大人には、こういうのが案外難しいなぁ。これ、子どもには面白いんだろうな。日本の絵本でも、何に対しても「やだも~ん」という「やだもん」がはいってる「こんな子いるかな」のシリーズは、うちの息子も大好きでした。「主人公の名前とその子がやることの一致」というのは、子どもには受けるらしい。

104.4月23日(金):Splish, Splash (ICR0): 100語:230語:737263語:☆☆☆
(+):103に同じく、こういう擬声語と動詞が一致してるような単語の使い方って、私みたいな「頭で」英語やってきた人間には苦手だったりします。このあたりの感覚がほぐれると私の英語ももっと柔らかな英語になっていくのかもしれない。入浴してるお魚さんのところに「入れて入れて」と友達が来るお話。

英語快読100万語 (25)-引き続きバレエで100万語

引き続きバレエ物を読みまくっています。まさに趣味と実益(>100万語も「趣味」かな?)を兼ねてペースはそんなに速くないけど、「楽しい!」という意味では快調。

92.4月14日(水):April in Moscow(PGR0):200語:1000語:733372語:☆☆☆☆:
リーズを本拠地とするバレエ団(お、NBTか?)にモスクワから公演依頼が…。で、エイプリルは仲間と一緒にモスクワに行きます。リハで忙しい中、友達とちょっと町に出た時に2人の青年に出会い、そのうちの一人、ニコライのことが好きになります。ニコライは英語も片言だし、エイプリルはロシア語が全然ダメ。公演前のダンサーのスケジュールは、おいそれとニコライに会いに行くことを許さない。それにそもそも、ニコライの連絡先も分からないんですよね。プロダンサーの生活を垣間見ることが出来ます。

93.4月15日(木):Nina, Nina, Ballerina (AAR1):300語:427語:733799語: ☆☆☆☆:
ニーナはバレエが大好き。サラみたいにスプリッツはできないけど…。発表会でニーナのクラスの子は蝶々になって踊ります。羽をつけて目のところに仮面舞踏会の時みたいな黒いやつをつけて。サラは女王の役で冠をつけて踊るからすぐに「あ、サラだ」って分かるけど、その他の子達は誰が誰だか分かんなよ…これじゃ…。ママは「大丈夫よ。すぐにどれがあなたがだか分かるわよ」って言うけど。 でも、ニーナは一生懸命ステップを練習します。一日中振りの復習をしてます。だんだん乗ってきて、蝶々な気分になってジャングルジムから飛び降りるんですけど…。あらま、たいへん、腕をケガしちゃうの。
  このニーナのシリーズはママがいいの。色々なことに不安になるニーナを抱きしめながら「大丈夫よ。○○してごらん」って助言する。で、ニーナは自分の中にある葛藤を一つずつ乗り越えて行くんです。

94.4月15日(木):Nina, Nina, Star Ballerina (AAR1):300語:620語:734419語:☆☆☆☆:
同じくニーナのシリーズ。ニーナは発表会でお星さま(a star)の役を踊ることになりました。でも、学校の友達にその話をした時、その子はニーナが主役(あるいはいい役? the star)として踊るんだと勘違い。ニーナが「ま、いっか」と思ってるうちに仲良しのアンがニーナの家に遊びにきた時、「発表会見にいってもいい?」と聞きます。ニーナのママは「もちろんどうぞ」と答えちゃうんですが、ニーナは「どうしよう…」と内心おろおろ。仮病を使ったり、なんとか「うそ」(意図的ではなかったんだけど)がばれないように画策するんだけど、とうとうママの前で泣き出してしまいます。
  この本、ママにすっぽり抱きしめられるニーナの絵がとってもすてき。ママの優しさと、ニーナがママのこと大好きな気持ちが伝わってきます。
  そうなんだよね。子どもだって色々と悩みはあるよね。そんな時やさしく見守ってくれて、抱きしめて「大丈夫。○○してごらん」って言ってくれるすてきなママがいる子はとても幸せね。優しいママの愛情に包まれてニーナは一つ一つ自分の葛藤と向き合いながら一生懸命生きてます。

95.4月15日(木):All Tutus Should Be Pink (AAR1):?語:240語:735279語: ☆☆☆(+):
ピンクのチュチュが大好きでいつでもチュチュを来ていたい2人の女の子の話。チュチュって言ってもレオタードにチュニックのスカートがついてるって感じのものです。

96.4月16日(金):Nina, Nina and the Copycat Ballerina (SR2): 300語:620語:735899語:☆☆☆☆:
またまたニーナのシリーズです。ニーナのバレエクラスにもう一人ニーナっていう女の子が入ってきます。先生はニーナをニーナ1、新しいニーナをニーナ2と呼ぶことに。2人は仲良しに。でも、ニーナ1はニーナ2が自分の「まねっこ」をするのがイヤ。でも「まねしないでね」と言うことができずにうっくつをためて行きます。今度の発表会では自分で振付した踊りを一人一人が踊ることに…。ニーナ1は一生懸命何を踊ろうか考えます。ニーナ2が「私もそれにしようかな」って言った時、ついに爆発して「だめ!」と言ってしまいます。どうしよう…・。
  どんな子どもの心の中にもある葛藤をこのシリーズは本当によく描いているなぁと思います。そしてママの力を借りて、人を信じること、人を信じて自分の気持ちを正直にぶつけながら人間関係を築いていくことの素晴らしさを子どもに(>大人にも?)教えています。ママがニーナの肩に手を置いておでことおでこをくっつけてニーナに「大丈夫」って言って言いる挿絵。これもまたとても良い絵です。ママがニーナを心から愛している目で見ている、その視線が本当に良く描けている。
  女の子がいたら是非読んでやりたいシリーズですね。バレエを習ってる女の子のお母さん、是非、お嬢さんに読んであげてくださいな。

英語快読100万語 (24)-バレエで100万語

注文入れてた「バレエがらみ」の英語の本の一部が入荷。わ~い! しばらくは「バレエで100万語」の日々だぞ~!

.88.4月9日(金):Bad Day for Ballet (NDN):1500語:9300語:721202語: ☆☆☆(+):
これは、The Nancy Drew Notebooksという少女探偵物の中の1冊です。このシリーズ、全部で40冊以上もあるらしい。アメリカでは人気のシリーズなのかしらん。
  で、「バレエ小説」と言うよりは、「少女推理物」の中の舞台設定がたまたま「リサイタル直前」の「バレエ教室」っていうタイプの小説です。なので、バレエシーンは少なく、子ども達の子どもの動きも、「バレエ」を巡るものではなく、「本番直前に本番用のテープが消えた」っていう、「事件」を巡るものが中心だったりはします。
  本番直前なのに振りがちゃんと入ってないベスがレッスンメイトから「犯人では?」と疑われ(>先生に何度も注意されて「こんなテープ捨てちゃいたい!」みたいな爆弾発言しちゃったという事情もあるのだが)、ベスと仲良しのナンシーが一生懸命「謎解き」をする…というストーリー展開。
 
89.4月10日(土):Ballet Surprise (FHM):1500語:10000語:731202語: ☆☆☆(+):
これ、読んでる最中は「投げ技を使うか???」でした。これも、シリーズ物の中でたまたま舞台設定が「バレエ」っていうものです。
  母親はいないけど(88の主人公も母親がいませんでした。そう言えば)、父親、2人の姉、おじさん、おじさんの妻、2人の双子の息子、父親の親友(であり一緒に朝のトークショーをやるという仕事上のパートナー)、犬、そして本人の10人家族おじさんやら、アメリカには珍しく大家族で住む一家の話で、大人気のTVシリーズでもあ
るらしい。(なんとNHKでも放映されたそうです)
  なぜ「途中で投げようか」と思ったかというと、それは主人公ミッシェルのあまりのエゴイズムであります。そもそも、彼女はバレエはあまり好きじゃなく、得意でもなく、途中でタップに転向する。だけど、ターナー家の「伝統」とやらで、学校の催しでやるバレエのオーディションを受けちゃう。その催しでは2人の姉が主役を踊ったっていう「歴史」もあったりはする。で、ミッシェルはもちろんそんな大きな役はもらえず、でも、先生いわく「重要な役」はもらえる。
  ほんとだったら「それだけでもありがたいと思えよ!」と言いたいところだが、彼女は次々自分だけ目立とうという工夫を「勝手に」やるんです。長い間バレエの訓練を積んできた子たちを、それはあまりに馬鹿にした行為だ…と腹が立った。
  で、最後の最後になって、先生が「あなたは他の子のことを全く考えていなかった」と彼女に言う場面が出てくるんですよね。
  あぁ、そうなのか。子どもの持つ「エゴイズム」というもの、それはそれは強い物で、どの子も「自分を見て、自分を見て」と訴える。親がよその人と話していると、一生懸命自分に注意を引こうとする。子どもってそういうもんです。
  で、イギリスの子ども向け小説を読んでいても思うけれど、アメリカやイギリスの子ども向け読み物って、そういう子どもの「いやなところ」を隠さない。日本だったら、多分、もうちょっとオブラートに包んで表現してしまうんじゃないかと思うんですよね、このあたり…。
  このシリーズが人気があるというのは、そういう子どもが本来もってる「エゴイズム」や「身勝手な奔放さ」というもののプラスとマイナスをとても素直に描いているからなのかもしれないな…と最後の最後まで来て思いました。
  ただ、私はやっぱり個人的には、このミッシェル、あんまり好きじゃありません。
アメリカ文化よりイギリス文化になじみがあるせいかもしれません。父親が「君がお姉さん達みたいに上手に踊れなかったとしてそれが何だい? 君はいつだって君自身なんだよ」みたいなことを言ったりもするし、テーマは「社会なり家族なりの期待」と「本当の自分自身」の葛藤・・みたいなことだったりするのだろうから、ミッシェルの「自己」を中心にストーリーが展開していくのは仕方ないとしても、先生が最後に指摘した「周囲の子ども」への目配りがこいつにはあまりにないなぁと思う。
  同じくらいの年齢の少女を対象にした小説で、同じように「バレエ小説」としてではなく、シリーズ物の中でバレエが対象になっているもので言うなら、9のGlitterGirls: Ballet Babeの方が私はずっと好き。
  ただ、子どもの目線で読んだ時、子ども達がどう感じるのか…ということについては、もはや子どもでなくなってしまった私には良く分からないところであります。

90.4月11日(日):My Mama Had a Dancing Heart:?語:370語:731572語: ☆☆☆☆☆:
美しいです。これは絵本じゃなくて、絵と言葉が奏でる詩です。あまりの美しさに思わず涙ぐみました。絵も美しいけれど、言葉も美しい。言葉ってこんなに美しいものだったんですね。
  「踊る」時にもっとも大切な物は何か…についても、改めて教えられた気がします。読み終わってなお、心が震えています。

91.4月12日(月):Baseball Ballerina(SIR3):700語:800語:732372語:☆☆☆ (+):
シャークスという女子野球チームでショート(ショートってshortstopなのね。知らなんだ)を守る女の子が、「もっと女の子らしいことを」とバレエを習わされる話。教室に行くと別のシャークスのメンバーも。2人は「このことは絶対に仲間には内緒にしよう」と約束するんだけど、友達の方はだんだんバレエにはまっていく…。
  「バレエみたいな女々しいことできるか!」「みんなに見られたら恥ずかしくてしょ~がない!」という新手の女の子のお話だったりはする。これもバレエ内在的なストーリーではなくて、バレエ外在的なストーリーであります。
  89の主人公よりはこっちの主人公が好き。この子は野球をやってるだけあって、チームスピリッツというものが分かっている。だから、本当はリサイタルなんていやだし、客席にシャークスのメンバーを見つけた時には「やば!」と思うんだけど、「今日は私のチームメートはシャークスのメンバーじゃなくて、一緒に踊る子たちなんだ」って、そう思って一生懸命踊ろうとする。
  母が押しつける「女の子らしさ」と「自分らしさ」の間に葛藤はあるけれど、でも、バレエの舞台の本番を目の前にした時には、自分にとって本来の自分らしさを感じられる野球を一時棚上げにして、バレエの仲間が築いてきた努力をスポイルするようなことはガマンする…。なかなか好感が持てます。野球を愛する子は、他の物を大切にしている子たちの、その大切な物にも敬意を払える…。
  レオタード着て、野球帽かぶり、グローブはめて、バットを持っている主人公の絵が描いてある表紙を見た時は思わず読むのやめようかと思ったけど、読んでみて良かった。