英語快読100万語 (11)-英語圏の「子ども向け」の本

オックスフォードやペンギンのうんと簡単なヤツ(PFR0やOBW0)を読むんだったら、ネイティブの「子ども向け」の本を読む方がずっといい…と私は思います。「大人向け」に「簡単な英語」で「無理に」「何かを読ませよう」とすると、ストーリー展開が「不自然」になる。

むしろ、ネイティブの子ども向けの本の「自然な」英語のリズムを体感し、ネイティブの子どもが「順を追って」難しいものを読めるようになっていくプロセスを追体験する方が英語的な感覚が身につくんじゃないかと思うのです。

ただ、「子ども向け」の本というのは、これはこれで難しい。だって日本語の子ども向けの本、外国人の大人が読んだらすごく難しいと思うよ。松谷みよ子さんの、『いないいないばあ』は、Qが小さい頃大好きだったけど、「いないいないいないいない」(でページをめくる)「ばあ」って、これ外国人に理解しろって言ったって「理屈」じゃ分からないよね。

イギリスにも「いないいないばあ」はあって、顔を手で隠してその後、”peek-a-boo!!” って顔を見せると、イギリスの子も日本の子どもと同じく大喜びをしますが、日本語を勉強するイギリス人に「ピーク・ア・ブー」のこと日本では「いないいないばあ」と言います…と教えたとして、じゃ、「いないいないいないいない」「ばあ」って、何よこれ?っていうのを上手に説明しろって言われてもとても難しい。

「いないいないいないいないいない」っていう語感やリズムの楽しさって、「外国語」として「日本語」を学ぶ「大人」の「外国人」にはとても分かりにくいと思う。

でも、こういうのを子どもの年齢を追ってある程度の数読み重ねていくと、英語の自然なリズムや語感っていうのが、すこ~しずつ分かっていくのかもしれないなぁと思うのです。

…という訳で、酒井先生も紹介されていた、“Step into Reading”のシリーズを読んでみました。

読んでみて、”duck an apple”なんていう”duck”の使い方を初めて知りました、これ、2つの違う本で使われてました。そうやって、「よく使われる表現」に「出会う」ことが大切だと思います。そして、そういう自分にとって新しい表現が、「出会った」と気づける程度に1冊の本の中に「少ないこと」が大切だと思います。

単語数は数えるのが大変なので、全部まとめて2000語にしときます。本当は最後のレベルなんかはかなりの語数があるので、もうちょっとあるかな?と多いと思うけど。

37. 1月18日(日):I See, You Saw(IRB:My First):?語:?語:438800語:
学齢前のかなり小さな子ども向け。言葉遊びの面白さがあります。単語は100語弱かな?

38. 1月19日(月):Mrs. Brice’s Mice(IRB:Step 1):?語:?語:438800語:
学齢前から1年生向け。ブライス夫人は25匹のネズミと暮らしてます。でも、1匹のネズミは他の24匹とはちょっと違う行動をするんです。

39. 1月20日(火):Small Pig(IRB:Step 2):?語:?語:438800語:
1~3年ってことは、5~7歳ぐらい向け? どろんこが好きなブタさんの話。

40. 1月22日(木):The Drinking Gourd:: A Story of the Underground Railroad(IRB:Step 3):?語:?語:43880語:2~4年向け。この辺りになると読み応えもあるし、考えさせられたりします。奴隷が逃亡するのを手助けする白人達がいました。実はいたずらっ子トミーの父親もそうだったんです。納屋で遊んでいたトミーはひそ
んでいた黒人奴隷の一家と出会ってしまいます。彼らには懸賞金がかかっており、追っ手が迫ってきます。トミーは父親を手助けして彼らの逃亡を助けることに…。アメリカの歴史と密接に結びついた少年少女向け小説。正直に生きることの苦しさも、子ども向けだけどよく描かれています。

41. 1月25日(日):The Drinking Gourd:: A Story of the Underground Railroad:?語:?語:440800語(という訳で4冊まとめて積算ページです):3年以上:3人姉妹の魔女の末っ子が主人公。魔女として優秀なお姉さん達からはみそっかす扱いを受けてます。しかも、魔女にとって大事な箒をなくしちゃうの。ハロウィンの日、新しく出来た「人間の」友達と、「トリック・オア・トリート」をしに出かけます。「人間の」友達は、彼女のこと「魔女の扮装してる」って思ってるんですが…。

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