英語快読100万語 (20)-「多読3原則」の中で守るのが一番難しいもの

SSSが提唱する多読の3原則は、
1.辞書は引かない (引かなくてもわかる本を読む)
2.分からないところは飛ばして前へ進む (わかっているところをつなげて読む)
3.つまらなくなったら止める (1 2 の原則で楽しく読めない本は読まない)
 
(http://www.seg.co.jp/sss/)

なのですが、この中で守るのが難しいのは3かな? 

「英語の力不足のために」で「つまらない」ということがここでは問題になっているのだと思うのですが、「内容的につまらない」「内容が好みじゃない」という本も、きっと早々に読むのをやめて次の本に行くべきなんだと思います。

ところが、「借りて」読むならともかく、「買って」しまうと、この3がなかなか守れない。(>貧乏性)

一応、後ろのキャプションを読んで、「面白そうだな~」と思って買うんだけど、読んでみて「はずれだ~!」ということもある。で、途中まで読んじゃうと「せっかく途中まで読んじゃったし、最後まで読んじゃお」とか思うけど、「つまらない」から読書の速度はあがらず、なんだか「停滞感」がただよってくる…。

「つまらない」の「切り捨て」(>あるいは「後回し」)をいかに上手に出来るか…というのが、英語上達の秘訣なのかもしれません。それをするには、ブッククラブ(SSSにはブッククラブというのがあって、会費を払うと1回7冊まで本が借りられるみたい)に入るとか、「つまらない」時に、投資してしまったお金のことを気にせずに「読み捨てる」太っ腹さ(>金銭的にある程度恵まれているという環境)というのも必要だと思う。

「多読喫茶」とかがあちこちに出来ればいいのにな~。あるいはマンガ喫茶に「多読コーナー」を作るとか…。私もORTやOFFやケンブリッジのシリーズを買うためには、結局都心まで出るので、ブッククラブに入ってみようかな。

「つまらなくなったら止める」をやり易くするため、これからは「途中で止めた本」=「挫折本」もリストに加えることにします。語数も読んだ分だけ計上することにします。

「何がつまらないか」「何がおもしろいか」は人によって異なると思うけれど、自分にとっては「何がつまらないか」というのを自分に明らかにするのもまた意味のあることかもしれません。

74.3月8日(月): Desert, Mountain, Sea(OBW4):挫折本:1400語:15000×0.5=7500語:580932語:
☆☆:3人の女性探検家の話。私はオックスフォードのトゥルー・ストーリのシリーズは好きなんですが、これはダメでした。SSSのリストでは☆☆☆☆でしたが…。何がダメって、すっごく平板で「事実をまとめただけ」って感じなの。せっかく「女性」探検家っていう、いわゆる「女らしさ」に挑戦する女性の話を書きながらその葛藤とかが描けてないし、それに日記なんかを引用しつつ、その引用部分に心の内面じゃなくて、単なる探検の行程やその山の地形や危険の一般説説明というか「地の文で説明しろよ。んなこと!」というような内容のことがあり、「引用」が生きていない。OBW1のThe Coldest Placeの方が同じ「探検記録物」でもずっと優れています。3つある話の2つまで読んで、3つ目の話しも途中まで読んだんですが、私にとっては「つまんない」ので進みが遅く、後から読み始めた本にどんどん「追いぬかれ」、「あともうちょっとだし…」とひきずってたけど、「もう、これは思い切って捨てよう!」とようやく決心しました。

75.3月10日(水):He Knows too Much(CER6):3800語:26000語:606932語:
☆☆☆☆:ようやく、「本当の」60万語を越えました。でも、まだどこに計算間違いがひそんでいるか分からないので、糠喜びはやめておこう・…。「面白いものを読む」はすっごい大切ですね。実は、74の本を読み始めてからず~っと後になってこの本を読み始めました。面白ければ「イヤでも読む」。次々と新しい展開があるので、どんどん読んでしまいました。主人公は多国籍企業のインド支社で働く英国人ビジネスマン。支社の「談合」風(コミッション付き)の契約先決定が行われてきたのに気づき、それを正そうとして早期退職を勧告される…。仕事というアイデンティティを失って一時期荒れてしまう。いや~、イギリス人もけっこう「仕事人間」なのね。でも、実は自分が事実上クビになったのは、支社長も不正に加担してた(あるいは黙認)からなのね~と気づき、「事実を調べて復讐してやる!」となるのです。でもさ~、長い間会社勤めしてたら、自分が早期退職になった背景にそういうことぐらいあるの気づけよ~!と思ったり、主人公がなんども危ない目にあわされて、でも「今日のところはこれで許してやる」風に開放されたりするんだけど、そこまでやるほど悪いやつらだったらそこでやめないぞ~!そこでやめたらかえって自分の身が危ないぞ~!と思ったり、私的には「???」な部分もあるのですが、話の展開のテンポも速く、ぐんぐん読めます。このレベルになると、知らない単語がけっこう出てきます。CER4だとほとんどないんだけど。CRE5とCRE6の間ぐらいのところに私の「越えねばならない川」があるのね。

76.3月13日(土):When Summer Comes(CER4):1900語:20000語:626932語:
☆☆☆☆(+):これはかなり面白くて一気に読んでしまいました。設定もなんかすごくイギリス人に「ありがち」な感じで。イギリス人って、一つことをずっとやってる人もいるけど、かなり思い切った転身しながらキャリア・パス築いていく人も多いし、主人公カップルのおかれてる30代の初めぐらいって、学校終えて仕事の方も10年くらい経験積んで、恋愛の方もすでに色々あって同棲ないし結婚というようなことも経験し、自分の今後の方向性についてちょっと「揺れる」…そういう年代なのかも…。CRE4を読む時の「平坦感」とCRE6を読んだ時の「でこぼこ(穴あき)感」を比べる時、この3800-1900=1900語の中に私にとって「あいまい」な単語が潜んでいるのね、と気づかされる。普段の私は、もっと難しい物を仕事で読まざるを得ない状況にあるのですが、たとえて言うなら、「4年生向きの本はすらすら読める」子が、「無理して中学3年生向けのものを読んでる」って感じです。そりゃあ、なんか不全感があって当然だわな。ところで、この本の表紙の写真、OBW1のRemember Mirandaの写真と同じなんですけど…・。この写真には著作権とかないのかしらん…。

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