英語快読100万語 (27)-ひょっとして100万語効果?

先日、気の合った仲間とやってる小さな読書会で報告者にあたってたのですが、私の常として「ぎりぎり」になってから準備を始めました。で、テキストは洋書のアカデミックな本だったりはするのですが、いつもより「すらすら」読めた気がするのです。

毎度のことながら「どひゃ~、やばいかな~。間に合わんかも~」と思ってやり始めたのですが…。まぁ、私が担当した章が「読みやすい」とか「著者の英語が平明であった」とか、色々、テキストそのものに起因する要因もあるのでしょうが…。

でも、ひょっとしたら、これ100万語効果なのかしら…。だとしたらうれしい! 楽しく読んで、仕事にも良い影響があるなんて、最高! 

仕事の物が読めるようになるためには仕事関係の洋書を沢山読めば良さそうなもんだが、でも、仕事関係の洋書はそれなりには読んでるんですよね~。ひょっとすると、こうやって「側面」から攻めてく方が効果あるのかな? 

そう言えば、レジュメ作るために読みながらも、辞書を引く回数が少なかった。仕事の物は正確に読まなければならないから、辞書を引かずに読む…という訳にもいかなかったりはするのだけれど、ひょっとして、単語力も上がってたりするのかしらん。

だとすればうれしいのだけれど。

105.4月26日(月):Stuart Little: Stuart Set See!(ICR1): YL0:460語:737723語:☆☆☆(+):
一家で湖に出かけます。ねずみのスチュアートは船で湖横断の航海に出かけます。お母さんからは「太陽が向こう岸の森のてっぺんにくっついたら帰ってくるのよ」と言われているので、空を時々チェックしながら。途中さまざまなアクシデントがあり、「もうちょっと」のところで向こう岸までは行けませんでした。大変な思いを沢山した訳なんですが、岸から見ると、平穏な航海に見えたらしく、「そうか、そんな大冒険じゃなかったのかぁ」と思うというお話。子どもにとっては、初めて幼稚園に行くとか、初めて学校に行くとか、初めて授業で指されるとか、初めての宿題とか、そういうのみんな「大冒険」ですよね。一つ一つ乗り越えて後で振り帰れば、「な~んだ」って思うけど。

106.4月27日(火):I Saw You in the Bathtub(ICR1):YL0:1000語:738723語:
☆☆☆(+):これ、英語を母語とする子どもにはすっごく面白いんでしょうね。子どもの間で口伝で伝えられているrhymesのコレクションということ。ちょっと毒があるのもある。だからPC(ポリティカリー・コレクト)に違反するかもしれませんが、日本のものでこれに相当するものをあげるとすると「デブ、デブ、百貫デブ、電車にひかれてぺっしゃんこ」みたいなやつなんじゃないでしょうか。そりゃあ、これを理解しろっていうのを「外国語として日本語を学」ぶ大人に求めてもすご~く難しいと思います。

107.4月28日(水):Nutcracker Ballet(SIR2):YL0:800語:739523語:☆☆☆(+):
有名なバレエ「くるみ割人形」のストーリー。主人公の名前、マリーになってるんだけど、バレエの世界ではクララですよね。なんでかしら。「くるみ」は幻想的で美しい物語ですね。

108.4月30日(金):Who Will Be My Friend?(ICR1):YL0:200語:739723語:
☆☆☆(+):大学の先生が海外研修で家族を連れてイギリスに行った時、中学入りたてだったか、小学校高学年だったかの息子さんが、みんなが遊んでいるところを一人離れてじ~っと見てたとか。「どうするかな?」とさらに離れたところから息子を見守る父。すると息子は突然逆立ちをして、みんなのところに歩いて行った。そしたら、みんなはすぐに彼を仲間に入れてくれ、帰国までずっとその子たちと仲良くしてたそうです。言葉が出来なくても、「何かが出来る子」そして「それをアピール出来る子」はみんなに受け入れられるのね。その話を思い出しました。(でも、子どもは「自分で」友情を切り開いていかないといけない。子どもにとっても人生は厳しいものです)

109.5月1日(土):Captain Cat(ICR1):YL0:360語:740083語:☆☆☆(+):
どこに行っても「お猫さま」は一番偉いのよね。「敗戦国」日本、そして「加害者」国日本では絶対に成り立たない「軍隊」を舞台にした子ども向け物語。「ある日自衛隊に猫がまぎれこんで…」なんて絵本、ぜったいに文句言う人が現われるよね。

110.5月2日(日):Barney’s House (ICR1):YL0:500語:740583語:☆☆☆(+):
イギリスで産業革命が始まった頃、牛が乳を出さなくなったとか、鶏が卵を生まなくなったとか、そういう話があったらしいが、「世の中の進歩」というのは、「生活に優しい」訳ではなかったりします。物売りの荷車を引く馬のバーニーも町に鉄道が走った日、大変なショックを受けて突然走り出します。

英語快読100万語 (26)-ちょっと一息

今もバレエ物読んでいるのですが、ちょっと長めの(70000語)ものなので、平行して児童書も読んで行こうと思います。いよいよ職場で英語教育サーヴィスの一貫として「多読」がスタートしそうなので、「多読」の本が沢山購入され(>これで「多読」の環境はぐっと良くなりました!)、その中に、I Can Read Booksを発見!したんです。らっきぃ~!

My Firstという一番易しいレベルのものを読んでますが、どうしてどうして、なかなか手強い。どこに「落ち」があるか「つぼ」があるか…。そして、単語や表現もOBW1なんかよりずっと分からないものの数が多いです。

こういう児童書を易しいレベルから読みためて行くと、少しずつ自然なリズムで英語が読めるようになって行くのかもしれません。

96.4月19日(月):Sid and Sam (ICR0): 100語:120語:736019語:☆☆☆(+):
言葉の繰り返しが楽しい本。Sidが歌う歌が「長すぎ!」っていうのと、”Solong!”っていうのの言葉遊びが落ち。

97.4月19日(月):Oh. Cats! (ICR0): 100語:90語:736109語: ☆☆☆:
猫好きの人にはこたえられない1冊かも。私は実は猫がこわい…。猫はそういう人のことはすぐ見抜きなめてくる。

98.4月20日(火):The Day I Had to Play with My Sister (ICR0): 100語:140語:736249語: ☆☆☆(+):
おにいちゃんは辛いよ。いや、大人になっても「訳わからんちん」の「困ったちゃん」はいっぱいいるから、今からこういう訓練しとくのもいいのかな。辞書引いてないけど”cut ~out”っていう表現が今一つ分かってません。

99.4月20日(火):Mine’s the Best (ICR0): 100語:105語:736354語:☆☆☆
(+):浮き輪とかビーチボールみたいに空気の入ったマスコット。色違いなだけんだけど、「僕のやつの方がいいも~ん!」と張り合う。自分の物に自信が持てるということは素晴らしいことかも。他人の物をうらやましがり、すぐに他人の物を欲しがる子より健全かも。

100.4月21日(水):How Many Fish (ICR0): 100語:150語:736504語:☆☆☆☆:
かわいい! 浅瀬に魚が数匹。そこに子どもの足が…。あらら、黄色い魚がどこかに行ってちゃった。リズミカルな英語。小さな子どもに読み聞かせてやったら大喜びしそうな本ですね。「文法」などという「やぼ」は言うべきでないのかもしれないが、”One yellow fish in the bay.. Where is yellow fish?”の時、2度目のyellow fish にtheはいらないのかな? 赤いバケツの方にはtheがついてるのに。

101.4月21日(水):Biscuit (ICR0): 100語:130語:736634語:☆☆☆☆:
子犬のビスケットはまだまだ寝たくない。なんだかんだ言っては寝るのを先延ばしにしようとします。うちの子も小さい時寝たくなくてあ~だこ~だごまかそうとしたなぁ。この本を読んでもらった子ども達はきっと共感するでしょうね。一説によると、子どもが夜なかなか寝たがらないのは、「寝たら目が覚めないのでは?」という「恐怖」があるからだとか。「眠る」ということが子どもにとっては「死」への恐怖につながっているのだ…とか。何度も眠っては目覚めるということを繰り返すうちに「朝は来る」ということを学んでいくらしいのですが。
  バレエでよく使う「タック・イン」というのが、こんな風に使われるとは…。バレエでは「タック・インしないで!」と使われるけどね。

102.4月22日(木):Biscuit’s New Trick (ICR0): 100語:129語:736763語: ☆☆☆(+):
ビスケットに飼い主が新しい芸を覚えさせようとするんですが、なかなか思うように行きません。ついに覚えたと思ったら…。

103.4月22日(木):Thump and Plunk (ICR0): 100語:170語:736933語:☆☆☆
(+):いや~、英語を「お勉強」してきた私みたいな大人には、こういうのが案外難しいなぁ。これ、子どもには面白いんだろうな。日本の絵本でも、何に対しても「やだも~ん」という「やだもん」がはいってる「こんな子いるかな」のシリーズは、うちの息子も大好きでした。「主人公の名前とその子がやることの一致」というのは、子どもには受けるらしい。

104.4月23日(金):Splish, Splash (ICR0): 100語:230語:737263語:☆☆☆
(+):103に同じく、こういう擬声語と動詞が一致してるような単語の使い方って、私みたいな「頭で」英語やってきた人間には苦手だったりします。このあたりの感覚がほぐれると私の英語ももっと柔らかな英語になっていくのかもしれない。入浴してるお魚さんのところに「入れて入れて」と友達が来るお話。

英語快読100万語 (25)-引き続きバレエで100万語

引き続きバレエ物を読みまくっています。まさに趣味と実益(>100万語も「趣味」かな?)を兼ねてペースはそんなに速くないけど、「楽しい!」という意味では快調。

92.4月14日(水):April in Moscow(PGR0):200語:1000語:733372語:☆☆☆☆:
リーズを本拠地とするバレエ団(お、NBTか?)にモスクワから公演依頼が…。で、エイプリルは仲間と一緒にモスクワに行きます。リハで忙しい中、友達とちょっと町に出た時に2人の青年に出会い、そのうちの一人、ニコライのことが好きになります。ニコライは英語も片言だし、エイプリルはロシア語が全然ダメ。公演前のダンサーのスケジュールは、おいそれとニコライに会いに行くことを許さない。それにそもそも、ニコライの連絡先も分からないんですよね。プロダンサーの生活を垣間見ることが出来ます。

93.4月15日(木):Nina, Nina, Ballerina (AAR1):300語:427語:733799語: ☆☆☆☆:
ニーナはバレエが大好き。サラみたいにスプリッツはできないけど…。発表会でニーナのクラスの子は蝶々になって踊ります。羽をつけて目のところに仮面舞踏会の時みたいな黒いやつをつけて。サラは女王の役で冠をつけて踊るからすぐに「あ、サラだ」って分かるけど、その他の子達は誰が誰だか分かんなよ…これじゃ…。ママは「大丈夫よ。すぐにどれがあなたがだか分かるわよ」って言うけど。 でも、ニーナは一生懸命ステップを練習します。一日中振りの復習をしてます。だんだん乗ってきて、蝶々な気分になってジャングルジムから飛び降りるんですけど…。あらま、たいへん、腕をケガしちゃうの。
  このニーナのシリーズはママがいいの。色々なことに不安になるニーナを抱きしめながら「大丈夫よ。○○してごらん」って助言する。で、ニーナは自分の中にある葛藤を一つずつ乗り越えて行くんです。

94.4月15日(木):Nina, Nina, Star Ballerina (AAR1):300語:620語:734419語:☆☆☆☆:
同じくニーナのシリーズ。ニーナは発表会でお星さま(a star)の役を踊ることになりました。でも、学校の友達にその話をした時、その子はニーナが主役(あるいはいい役? the star)として踊るんだと勘違い。ニーナが「ま、いっか」と思ってるうちに仲良しのアンがニーナの家に遊びにきた時、「発表会見にいってもいい?」と聞きます。ニーナのママは「もちろんどうぞ」と答えちゃうんですが、ニーナは「どうしよう…」と内心おろおろ。仮病を使ったり、なんとか「うそ」(意図的ではなかったんだけど)がばれないように画策するんだけど、とうとうママの前で泣き出してしまいます。
  この本、ママにすっぽり抱きしめられるニーナの絵がとってもすてき。ママの優しさと、ニーナがママのこと大好きな気持ちが伝わってきます。
  そうなんだよね。子どもだって色々と悩みはあるよね。そんな時やさしく見守ってくれて、抱きしめて「大丈夫。○○してごらん」って言ってくれるすてきなママがいる子はとても幸せね。優しいママの愛情に包まれてニーナは一つ一つ自分の葛藤と向き合いながら一生懸命生きてます。

95.4月15日(木):All Tutus Should Be Pink (AAR1):?語:240語:735279語: ☆☆☆(+):
ピンクのチュチュが大好きでいつでもチュチュを来ていたい2人の女の子の話。チュチュって言ってもレオタードにチュニックのスカートがついてるって感じのものです。

96.4月16日(金):Nina, Nina and the Copycat Ballerina (SR2): 300語:620語:735899語:☆☆☆☆:
またまたニーナのシリーズです。ニーナのバレエクラスにもう一人ニーナっていう女の子が入ってきます。先生はニーナをニーナ1、新しいニーナをニーナ2と呼ぶことに。2人は仲良しに。でも、ニーナ1はニーナ2が自分の「まねっこ」をするのがイヤ。でも「まねしないでね」と言うことができずにうっくつをためて行きます。今度の発表会では自分で振付した踊りを一人一人が踊ることに…。ニーナ1は一生懸命何を踊ろうか考えます。ニーナ2が「私もそれにしようかな」って言った時、ついに爆発して「だめ!」と言ってしまいます。どうしよう…・。
  どんな子どもの心の中にもある葛藤をこのシリーズは本当によく描いているなぁと思います。そしてママの力を借りて、人を信じること、人を信じて自分の気持ちを正直にぶつけながら人間関係を築いていくことの素晴らしさを子どもに(>大人にも?)教えています。ママがニーナの肩に手を置いておでことおでこをくっつけてニーナに「大丈夫」って言って言いる挿絵。これもまたとても良い絵です。ママがニーナを心から愛している目で見ている、その視線が本当に良く描けている。
  女の子がいたら是非読んでやりたいシリーズですね。バレエを習ってる女の子のお母さん、是非、お嬢さんに読んであげてくださいな。