英語快読600万語 (3)―「立ち読み」の効用

「スラスラ読み」の大切さというのを改めて感じて以来、絵本やLRの低いレベルのものを「立ち読み」で読んでるのですが、これって、「お金・時間・体力」の節約になります。

まずは、一字当たりコストの高い(>絵があるので出版社的には字で数えられるのには文句もあるでしょう)絵本やLRを買わなくて済むので、お金の節約になります。

本屋の場合は、他の本を買う時に「ついで」に立ち読み出来ますので、ほんのわずかな時間を有効に使えます。図書館はバス停の前にあるので、町にでかける時に、ちょこっと寄って立ち読みできます。「わざわざ」読みに行かなくても、「ついで」に読めるので、気楽です。

LRはともかくとして、絵本は重たいです。重たい本を購入して持ち帰ったり、図書館で借りて家に持ってったり、返却したりっていうエネルギーが立ち読みなら節約出来ます。LRにしても、「あっという間」に読み終わってしまうようなものを「いちいち」レジに並んだり、図書館で貸し出し・返却の手続きをしたりするのは面倒くさいです。

注文した本がまだ来ないので、まだ読み物日照りなんですが、「立ち読み」でなんとか乗り切っています。

ここまでの総語数は261364語。

19.2006年7月28 日:The Cat in the Hat :児童書:1700語:☆☆☆☆:2人の子どもが留守番してると帽子をかぶったネコが入って来て突然家の中は次々と大変なことに。こういうのナンセンス文学っていうのかしら?

20.2006年7月29 日:Grandma Baba(2冊):絵本:800語:☆☆☆☆☆:Grandma Baba’s Amazing Scarf, Granma Baba’s Busy Nightの2冊。図書館で見つけました。なかなかなおばあちゃんのお話。こんな風に自由闊達なお年寄りになれるように年を重ねるのもすてきです。

21.2006年7月29 日:Miffy at School :絵本:300語:☆☆☆☆:図書館にミッフィーちゃんのシリーズが入っていた。私は「うさこちゃん」の翻訳で読んだ世代。

22.2006年7月30 日:Yum, Yum, Yum:絵本:500語:☆☆☆☆☆:アンディ・ウォーホールの絵本。「食べることは私にとって大事な贅沢」(>超意訳)「進歩は食物を除くあらゆることについて重要である」とか、なかなかの名言が、彼のステキな絵とともに書かれている。

23.2006年8月2 日:Spot(4冊):絵本:500語:☆☆☆☆:Where’s Spot?, Spot goes to a Farm, Spot’s First Walk, Spot goes on Holidayの4冊。仕掛け絵本が楽しいです。

23.2006年8月2 日:Spot(4冊):絵本:500語:☆☆☆☆:Where’s Spo
Grandma Baba(2冊) 

24.2006年8月3 日:Play With Me:絵本:450語:☆☆☆☆:ちょっと北風と太陽みたいな話。バッタやカメさんに遊んで欲しいのに、話しかけると逃げて行ってしまう。じーっと黙って座ってたら、みんなの方から寄ってきた。

25.2006年8月3 日:John Patrick Norman McHennessy: The Boy Who Was Always Late:絵本:670語:☆☆☆☆:いつも学校に遅刻してしまう男の子が主人公。その理由がちょっとあり得ないような理由。なので先生は信じてくれず、いつも罰を与えられてしまいます。でも、本当なんだよねー。

26.2006年8月5 日:SL2(2冊):SL2:486語:☆☆☆☆:Two Crazy Pigs, We Just Moved!の2冊。

27.2006年8月5 日:The Illustrated Mum :児童書:71000語:☆☆☆☆☆:手元にある読み物が途切れてしまっていて、じゃぁ、未読(>一度投げた)だったジャクリーヌ・ウィルソンを読むか・・・と思って読み始めた。評判の高い本だし、SSSの書評でも著者が一番気に入っている本として紹介されている。前回投げた時は、「投げた」というより、かなり最初の部分で人物の相関関係がよく分からなくて(母親のことも子どもは名前で読んでいるので)、最初の1-2ページしか読まなかった。それと、これは前回もそうだったかもしれないんだけど、この母親に共感できないものを覚えたからだ。はっきり言って、「ネグレクト」というカテゴリーに入る児童虐待(>に近い扱い)を子どもにしている部分がある。同僚の女性が言っていたことだが、子どもというのは本当に不憫で、母親がなにかですごくきつく叱ってしまったりしても、それでも子どもというのは「お母さん絶対」で、母親にすがりついてくるものなのだそうだ。小さな子どもは母親が母親だというだけで「赦して」しまうというか、すがらなければ「生きていけない」ので、母親にすがるのだ。この本の母親は、そういう子どもの立場の弱さに「甘えて」いる。ただ、母親だって、完全ではないし、葛藤をかかえながら生きているし、時にこの本の母親のように、自分勝手になってしまいたいことだってある。世間が型にはめる「母」ではなく、本当は心の底に、欲望も(>世俗的なものもあれば、子どものようなピュアなものもある)抱えた「人間」なのだ、という小説とも読める。

28.2006年8月6日:Heidi :PGR2:8000語:☆☆☆☆:『アルプスの少女ハイジ』のリトールド版。子どもの頃読んだけど、今読むと、ハイジの叔母の身勝手さというのが気になる。昔は寿命が短かったので両親をなくす子どもも多かったであろう。ジャクリーヌ・ウィルソンの世界とはまた違った意味で、昔の子どもにとっての人間関係というのも複雑だったかもしれない。

29.2006年8月6日:Madeline(2冊):絵本:1230語:☆☆☆☆:Madeline, Madeline and the Gypsiesの2冊。主人公は寄宿学校に住む女の子。生徒は12人。なんでも6人ずつの2列で行います。パリが舞台のちょっと不思議な雰囲気のある絵本です。絵にはパリの実在の有名な建物の絵が出てきて、それがリストになってたりします。

30.2006年8月6日:Grandma Baba(1冊):絵本:400語:☆☆☆☆☆:Granma Baba’s Dream Mountain。春になったので、みんなで山登りしようということになったんだけど、みんな、あれもこれもと持って行きたがり、これじゃ、山に登るのは無理だよね・・・ということに。そこでばーばばあちゃんがアイデアを出します。

31.2006年8月6日:Gaijin :マンガ:1000語:☆☆☆☆:初めて出版されたのが1987年なので、「今はそんな外人いないだろ」とか「日本も其の点では変わりました」というようなことも多い(ずいぶんと版を重ねているようで、私が借りたのは1997年の版。まぁ、それからでも10年くらい経ってるけどね)。でも、”Gaijins really feel naked at the public bath”なんてのは、今もそうかな?

32.2006年8月7日:Spot(2冊):絵本:100語:☆☆☆☆:Spot Stays Overnight, Spot Goes to a Park.の2冊。

英語快読600万語 (2)―読む物日照り

500万語を終える直前に、手元にある「読みたい」本を読みつくしてしまっていたのに、その時は500万語を終えることに目が行っていて、次に読みたい本の注文を入れることに気が回らなかった。なので、600万語を始めて以来、手元にストックがない状態だ。ここまで来る間に、「多読(が進む)とは、手元に読みたい本があることと見つけたり」って何度も思ったのにねー。

「読みたい」あるいは「読みやすい」本が手元にあることはとても大事だ。今の私の場合だと、バレエ関係の児童書や、A to Z Mysteriesのシリーズのようにある程度なじんで来て、これなら無難に楽しめる(>私にとって)、ということが分かっているものが手元に10冊くらいあると、仕事の忙しさに合わせて、これらの「読みたい」本「読みやすい」本を適当に散りばめて、うまくペースを作って行ける。

今、そういうストックがないので、ちょっとやりにくい。

これまでなら、最寄のターミナル駅の本屋でジャクリーヌ・ウィルソンを購入してくれば良かったのだけど、ジャクリーヌ・ウィルソンもいよいよ未読のものが少なくなってきてしまった。

今の私にとっては、A to Z Mysteriesは、いつでもどこでもある程度は楽しめるし、私の英語力でラクに読める(>と言っても分からない単語や表現はそれなりにあります)という安心感の持てるシリーズだ。だけど、これ、都心に出ないと地元では買えないの。

この「読みやすい」っていうの、YLと連動してるのかな? これまでは、実は、YLとかレベルというのはほとんど気にせずにやってきた。GRを買う時はちょっと気にするけど。

私は100万語をスタートした時に「一応」PBも読めたので(>読み終わるととっても疲れるけど)、私の中では、「PB」と「PB以外」の区別しかしてなかった。

でも、実は、このYLというのもちょっぴり気にしながら読むのがいいのかも・・・と、ここに来て思うようになった。

なんか私の多読は、大方のタドキストの流れと「逆行」してるかも。

普通は、500万語くらいになると、PBやYLの高い物が増えて行くのに、私はLRや絵本が増えて行ってるし・・・。

A to Z Mysteriesの YLは3.5とか・・・。そのあたりが今の私にとって、「いい感じのスピード感を持って読める」「1冊を読み上げるのに不自然に時間がかからない」というレベルかも。

そういうことを意識して、本を選んだり、自分にとっての英語の読みやすさというのを自分なりに「分析」してみるのも良いかも・・・と思ったりしている。

これ!というものが手元にないので、本屋や図書館の「立ち読み」で場をしのいでいます。(>図書館の本は借りてもいいんだけど、絵本の持ち運びは重たいので、なるべく「立ち読み」にしてます)

ここまでの総語数は、165428語。

1. 500万語からの繰越:14348語

2.2006年7月18 日:Nate the Great:児童書:1585語:☆☆☆☆:子ども界のハードボイルドっていう感じ。主人公はパンケーキ大好きだけど、仕事中はパンケーキを口にしない。「難」事件をクールに解いて行きます。

3.2006年7月18 日:Spot(2冊):絵本:150語:☆☆☆☆:「立ち読み」技で3冊。Spot’s Birthday Party, Spots Goes to a Party

4.2006年7月19 日:The Werepuppy on Holiday :児童書:18000語:☆☆☆☆☆:ジャクリーヌ・ウィルソン。お父さんが失業しそうでことしの夏はどこにも行けないかも・・・と思ったのだけれど、無事、失業しなくてすむことになり、でも、今からじゃどこも予約がいっぱいかも・・・と思ったのだけれど、うまいことホテルが取れた。だけど、そこはペット禁止。わーい!旅行に行ける!と思ったけど、主人公は愛犬(狼?)ウルフィーと離れるのが辛い・・・。

5.2006年7月19 日:That is Me:絵本:120語:☆☆☆☆:小さな絵本だけど、なかなか深い。「僕」とは誰か?という問い。 

6.2006年7月19 日:Angelina Ballerina:絵本(バ):610語:☆☆☆☆☆:アンジェリーナは踊ってばかり。部屋もぐちゃぐちゃ、手足がぶつかってテーブルの上のものは落とす・・・。「これはバレエを習わせるしかないかも・・」と両親はアンジェリーナをバレエ教室に連れて行きます。踊るのが大好きなアンジェリーナは、レッスンが楽しい! レッスンで踊れるから生活も落ち着いて来ました。いっぱいいっぱい練習して、何年も何年も練習して、ついにはプロダンサーとして舞台に立つところまでなります。

7.2006年7月19 日:ICR1(10冊):ICR1:6788語:☆☆☆:Morris Goes To School, A Fat Cat Sat on the Mat, Johnny Lion’s Bad Day, Stanley, Jonny Lion’s Book, Captain Cat, Grizzworl, A Picture for Harold’s Room, Oliver, Silly T0lly’s Thanks Giving Dinnerの10冊。ICR1では人気があるらしいHoffの作品は、私には、動物が人間に迎合する感じがどうも肌に合わない。

8.2006年7月20 日:CRE0(4冊):CER0:6000語:☆☆☆☆~☆☆☆☆☆:Dirty Money, What a Lottery!, The Penang File, Let Me Out!の4冊。私としては、What a Lottery! Let Me Outの2冊が面白かったかな? The Penang Fileは今ひとつキレが悪い感じ。CPEはこれまでは1からだったけど、新しく0が出来た。

9.2006年7月21 日:ICR0(5冊):ICR0:6000語:☆☆☆:Damby to the Rescue, Damby’s Apple Shop, Go Away Dog, Sid and Sam, Thump and Plunkの5冊。”Dump””plunk”と言った語は、学校英語ではなじみが少ないかも。

10.2006年7月21 日:Curious George(2冊):絵本:1600語:☆☆☆:Curious George in the Snow, Curious George goes to a Movieの2冊。子どもの頃は大好きだったけれど、今は、すっとジョージの世界に入っていけない。

11.2006年7月22 日:Angelina on Stage :絵本(バ):500語:☆☆☆☆☆:従妹のハロルドがアンジェリーナの教室に入門。アンジェリーナは年下のハロルドのお世話もします。ある日、アンジェリーナにミュージカルに出ないか?という話が。そして、ちょうど年恰好から行って、ハロルドも出演要請が。稽古が始まると小さなハロルドはみんなの人気者に。ハロルドにはセリフもつきます。アンジェリーナはちょっぴり嫉妬しちゃいます。前にも何度も書いてますが、イギリスの子ども向けのものって、「きれいごと」じゃないところがいいです(>たまに辛いけど)。子どもも自分の中のネガティブな感情と向き合って生きて行く必要がありますもんね。いや、子どもは、ひとつひとつ、そういう感情の乗り越え方を学んでいる最中なので、より一層、こういう「厳しい現実」も描いた物も必要な気がします。もちろん他方で「現実を忘れる」ようなほのぼのしたものも必要だと思いますが。

12.2006年7月22 日:Sparkly Ballerina :絵本(バ):80語:☆☆☆☆:バレエの絵本。バレエには何が必要かな? シューズと、レオタードと・・・。あ、魔法の杖(?)も・・・。

13.2006年7月22 日:ICR1(4冊):ICR1:2425語:☆☆☆☆:Morris and Borris at Circus, Morris the Moose, This Book is Haunted, Gees Find the Missing Pieace。Gees Find the Missing Pieaceは韻を楽しむもの。英語の楽しさって、こういうところにもあるのだろうけれど、こういうのを身につけるのはなかなか骨だ。

14.2006年7月25 日:Catch Me When I Fall :PB:90000語:☆☆☆☆☆:今回の100万語はPBは読むまいと思ってたんだけど、たまたま(食いすぎのための)胃痛で寝込んだので手元にあったニッキ・フレンチを読んでしまった。PBも以前より少しラクになってるのかな? でも、日本語だったら2-3時間もあれば読めるものが、英語だと丸1日(以上)かかってしまう。以前よりは読み終わった後の疲労感は少なくなってるようにも思うけれど、でもやっぱり疲れることは疲れる。そりゃあそうだよね。PBって1ページあたりに300語くらいは語数がある訳なので、ICR1だったら、1-3ページで話が完結している訳だ。これだけ長いものを、外国語で、ひとつの話として緊張感を持ちながら読むってのは、まぁ、体力が必要ではある。ストーリーは相変わらず、こわーい!です。どこにでもいそうな、あるいは誰の中にもそういう要素はありそうな、ごく普通の(>でもちょっとエキセントリックで魅力的な)主人公が、ふとしたキッカケで人生の歯車が狂って行く。さいごのどんでん返しもなかなか。

15.2006年7月26 日:Angelina and Princes :絵本(バ):500語:☆☆☆☆☆:アンジェリーナのバレエ学校に、王女さまが見る舞台のキャストのオーディションが来ると言う。アンジェリーナは良い役をゲットするぞ!と張り切って夜遅くまで練習するんだけど、興奮しすぎて眠れず、翌朝のコンディションは最悪。母親から「熱があるのにバレエ学校なんてダメ!」と言われるけれど、そっと抜け出して行ってしまう。でも、どうしても体調が悪くて良い役はゲットできなかった。アンジェリーナは、「もうバレエ学校に行かない!」と言うけれど、母親に「どんな役も一生懸命やらないとダメ。それがあなたの将来につながるの」と言われて納得する。ダンサーにとって体調や気持ちのコントロールも「実力」のうちだったり、仕事のうちだったりはする。でも、そういうのもきっとこうやって場数を踏み、何度も苦い思いをしないと上達しないのよね。

16.2006年7月26 日:ICR1(2冊):ICR1:762語:☆☆☆:Silly Tilly and the Easter Bunny, What Do You Hear When a Cow Sing?の2冊。What・・の方はナゾナゾの本。ちなみにタイトルの答えは”Moosic”だそう。うーむ、こういうのは外国語として英語を学ぶものには手ごわいよね。

17.2006年7月27 日:Dance:Eye Witness:15000語:☆☆☆☆☆:写真をふんだんに使った図鑑的な本。世界の古今のダンスを扱っている。なかなか読み応えがある。日本の「舞踏(ブトウ)」なんかも紹介されている。

18.2006年7月27 日:ICR1(6冊):ICR1:6260語:☆☆☆:Morris and Borris at Circus, Digby, Stuate Little:Stuart Set Sail, Oscar Otter, No More Monster for Me, A Fire Cat, There’s a Carrot in My Yearの6冊。

英語快読600万語 (1)―折り返し地点!

やったー! 500万語読みました! 折り返し地点です!(>とりあえずの目標1000万語)

400万語からほぼ半年かかりました。仕事も忙しいので、まぁ、こんなもんかな。

500万語読んで何か変わったのだろうか?と考えると、英語力については「目に見えて変わった」とは言えません。でも、小さな変化は起こっているかも。

一番感じるのは、多読(>とくに児童書)で覚えた口語表現が、TVの刑事物のシリーズや(>私は「フロスト警部」とか「刑事タガート」とか「バーナビー警部」とか好きです)映画を見ている時に「丸ごと」フレーズで耳に入ってくるようになったこと。

こういう表現は「習ったことない」んだと思います。あるいは、「習った」かもしれないけれど、「試験によく出る英熟語」的な知識の「断片」の山の中にどれがどう大事なのかも分からずに埋もれてしまっていたのだと思われます。

以前「投げた」本をふと手に取ってみると意外に面白く感じたりすることもあります。でも、これは、英語力が上がったためか、たまたまの気分なのか不明。

あと、ちょっと難しい単語で、でも意外とよく使われるもので、「見たことも辞書で何度も引いたこともあるけれど覚えてない!」というタイプの単語(>gullibleなど)が、多少、「識別」出来るようになってきた。前は、そういう単語が「のっぺり」「ぐちゃーと」固まって見えてたのだけど、「ぐちゃー」がほぐれてきて「つぶつぶ」として見えるようになってきたというか・・・。

私にとって、この「のっぺり」「ぐちゃー」感が、長年の英語の「壁」だったので、ちょっと風穴が開きそうな感じがしてます。

仕事の物を読んでいて「たまーに」だけれど、「お、ひょっとして英語力上がったかなぁ」とか、「読むの速くなったかもぉ」とか「理解度が増したかもぉ」と思うことがあるけれど、これも、たまたま読んでいる物の英語が平易だったり、著者が頭良くてロジックが明快なだけかもしれません。

500万語読んで、あらためて感じたことは、「やさしいものを読む」ことの大切さ「スラスラ読み」の大切さです。当初は「別に内容が自分にとって面白ければ速度なんていいぢゃん!」と思ってました。(>すみません。傲慢なやつで。もちろん、楽しく読めていれば速度は関係ない、ということもSSSのHPには書かれていますが)

でも、今回LRを多く読んでみて、この「スラスラ」感がとても大事なのだなぁと思いました。ひょっとすると、本当に無理なく読めるレベルって、私の場合、ICR1くらいかも。しかも、ICR1って、学校で習ったことのない単語や表現も出てくるので、けっこう「あれ?」となるし。

「一応読めるしぃ・・・」と思っていたPBが、自分にとっていかに「キリン読み」なのか、というのも改めて自覚できました。

ただ、ここに「矛盾」が起きています。

LRも絵本も面白い内容のもの、深い内容のものも沢山あり、楽しく読んではいるのですが、やはり私は一応大人なので、「大人向け」に書かれたものの方が、内容的には面白い訳です。

日本語でも児童文学ってあんまり読まないし・・・。

そういう私なので、LRと絵本のみで次の100万語を埋めるのはきついかも・・・。でも、「大人向け」のものは「スラスラ読み」にはほど遠い・・・。

次の600万語では、この「矛盾」をどう「やりくりするか」が課題になりそう。あるいは、ここで「ガマン」して、ICR1レベルで100万語読んでみるというのもひとつの手か?

400万語から500万語までの間に読んだ物は以下のような感じ。

LR
ORT6&7 6冊
ORT7   6冊
ORT8   12冊
ORT9   12冊
Scholasticsの薄い理科系本(Time to Discover) 41冊
Scholastics Readers1 (含Hello Readers) 20冊
Scholastics Readers3 (含Hello Readers) 4冊
ICR1    10冊
Puffin Easy-to Read 1 5冊
DKR 2 (バレエ物)    1冊
小計           99冊

児童書
ジャクリーヌ・ウィルソン 7冊
ルイス・サッカー     3冊
A to Z Mysteries      8冊
バレエ物         6冊
Little Miss 2冊
Curious George      2冊
Spots 2冊
Who Was 1冊
Quick Readers 1冊
その他          3冊
小計            34冊

マンガ
名探偵コナン          3冊

GR
CER1         4冊
CER2         2冊
PGR0         1冊
PGR2         1冊
PGR3         2冊
PGR4         2冊
OBW1         3冊
OBW2         3冊
OBW3         1冊
OFF1         2冊
小計           21冊

PB&一般書       4冊

計            161冊

私の400万語から500万語の100万語をまとめると、以下のような感じです。

①ORTを読破しました! ORTは絵も可愛いし、ほのぼのするし、またイギリスの小学生の教育のあり方というようなこともよく分かるので楽しく読めました。ORTを読むことの最大の目的であった「英語の足腰を強くする」は実現できたかどうかは不明ですが、Qの英検にこのORTがいかに貢献したかを考えると(>英検のために「親子で多読」をやってる訳ではないが)、私自身の「足腰」もそれなりに強くはなっているのかもしれません。

②「私色の多読」ということでバレエ物を多く読むことにしました。SSSの書評にあがってないものが多いので、語数の計算が面倒くさいけど。バレエ物のストックがいつも手元にあるようにしておけば、けっこう多読はスルスル進みそうです。問題は、ついうっかりと手元にストックがない状況が生まれがちなこと。そういう時は停滞します。

③今回は児童書やLRを多く読みました。で、思ったことは、私にはPBより児童書だな!ということ。まぁ、たまにPBもいいけど、スピード感が鈍る。今の私には、PBはまだ時期尚早かも、ということです。児童書を読んでる時の「スピード感」が大事かも。

④掲示板で教えてもらった「立ち読み」の「技」を実践するようになりました。LRや絵本は買ってると財政的に苦しいから、本屋さんに心の中で詫びながら、でも、私、すっごく購入してるから(>「立ち読み」の値段なんて購入したものの値段に比べたら微々たるものよ)許してもらうことにします。これは、なかなか有意義な技です。前は「絵本読みたし、金はなし」の状態だったから。

⑤「文学作品を読む」という野望は結局実践できませんでしたが、今の自分の力も考え、もうちょっとだけ先に取っておくことにします。(>半分くらい読んだまま放ってあるジェーン・オースティンの『分別と多感』があるのだが)

⑥低学年の子ども向けの理科系の本が意外に面白かったです。自分がいかに「常識」の範囲の言葉を知らないか・・・というのも思い知らされました。動物の子どもが種類によって呼び方がいろいろだったりするのも、なんだか新鮮でした。

・・・という訳で、折り返して最初の600万語までは以下のようにやりたいです。基本的に、これまでより英語のレベルの平易なものに大きくシフトする予定。

①私の英語力で無理なくスピード感を持って読める物を中心に読む。絵本、児童書、LRの割合を増やす。

②その一貫として「立ち読み」技の駆使、公立図書館の利用で、安価に絵本の世界にも親しむ。

③「私色の多読」としてバレエ物を引き続き読む。

④「私に欠けている色」として子ども向けの理科系のものも引き続き読む。

⑤ずっと探していた「編み込み」のパタンを紹介した本が偶然英語で見つかった。日本語のものでは、こういうのないんだよねぇ・・・。編んでみたいなぁと思うようなセーターが載っている本も見つけた。なので、「多読でニット」というのを実践するのもいいかも。

⑥あんまり無理なく出来そうだったら、読みかけのオースティンを読む。(>いずれ、オースティンは全作読んでみたいです。でもって『オースティンの読書会』も読みたいです)
(しかし、今は、こういう難しいものは禁欲する方が得策か?という迷いもあり、このあたりは読みながら決めていくことにします)

⑦という訳で、毎回3-4冊は入れていたPBを禁欲するか、せいぜい1冊くらいに抑えるのも手かもしれないです。
(しかし、欲求不満になるかもしれず、そのあたりは様子を見ながらやっていきます)