親子で英語快読100万語 (6)-PGR0が読めた!&1万語通過

同僚に英語教育の専門家がいるのですが、「親子で多読を始めたんですよぉ」とお話しすると「それはいいわね」と。教材選びに苦労していることをお話しすると、「たしかに、ORTはいいんだけどネイティブ向きに書かれているので、外国語として英語を学ぶ人には適当じゃない面もあるのよね。GRはその点はすぐれている。PGR0が読めるようになるといいけど、中学1年じゃまだちょっと無理があるかなぁ」と。

私自身もまだQにはPGR0は無理だろうと思っていました。ただ、改めて手にとってパラパラめくってみると、これにはQのキライな「過去形」が出てこないぞ!

手元にあるもののうちの1冊を試しに読ませてみました。そしたら、読めることは読める。時間はかかるけど…。

おぉ! これで教材選びがぐっとラクになるぞ!

ただ、2冊ほど読ませてみて、やっぱり「時間がかかりすぎる」と思いました。1冊1000語なんだけど、何日かかかってしまうんです。そもそも短い話なのに、何日もかけて読んでいると「緊張感」を持ってストーリー展開を楽しめない。

なので、多少「オチ」に難があってもORTのシリーズを読み進めるか・・と、またORTに戻りました。ORT4は、さらにストーリーの「オチ」が今一つなんですが…。

まぁ、これ後にORT5に行って初めて「あぁ、ORT5までの話の前段の説明だった訳ね」と気づくのですが…。

年齢が低い子にはそれでもORT3、4ってそれ自体で楽しいのかもしれないんだけど、中学生にとっては、ORT5のための「前フリ」にしちゃ、前フリ長すぎ!という感じだなぁ…。

ま、Qも「絵を読む」のが好きなので(小さい頃絵本を読んでやっている時、字の部分が読み終わってめくろうとしたら「お母さん待って。ぼくまだ絵を読み終わってないから」と言っていた)、ORT3、4にしても、絵を見ては色々にコメントをつけていたので、それに救われてORT3,4も読み進むことが出来たとも言えるのだが…。

77~82で、語数も1万語を越えました。おめでとう! やったね!

Qにとってのこの1万語は私にとっての10万語、あるいは100万語より大変なことだったと思います。そして、Qの英語力に大きな質的変化をもたらしたと思います。

68:11月1日:Flying Home:1000語:8019語:PGR0:0.7:都会で飼われているオウムの話。飼い主に良くはしてもらってるけど、でも、ブラジルの仲間のところに帰りたい…。ある日飼い主が鳥かごの扉を閉め忘れたスキにオウムは逃げ出し故郷を目指します。

69:11月17日:英語教科書(予習):90語:8109語:教科書:?:英語の教科書だって多読の対象にして悪くはない。英語の教科書の先の方を少し読んでみました。でも、やっぱり教科書より多読の方が面白いみたい。

70:11月24日:Marcel and Mona Lisa:900語:9009語:PGR0:0.7:お話としてはなかなか面白い。ネズミのマルセルがルーブルに住むガールフレンドのところを訪ねると、美術館ドロボウが・…。なんとかの有名なモナリザを盗んでいる! ただやはり、0.7のレベルとういことで、読めるには読めるし、話の筋も気に入ってはいるようだが、大分苦労して読んでいます。こんな短い話なのに何日もかかってしまうので緊張感を持って読めないし、やはりもう少し「ラクに」読めるレベルのものを重ねた方がいいみたい。

71~76:The Barbecue, The Carnival, At the Pool, Bull’s Eye, Book Week,The Cold Day: 482語:9491語:ORT3:ORT3なら、6冊を1日で読むのも軽い感じ。PGR0を数日かかって読むよりも、今はORT3レベルをどんどん読ませる方が「得策」な気がします。これでORT3の話がもう少しQにとっても面白いレベルだといいんだけどなぁ。今の中途ハンパなQの英語力、そして今Qが中学生である、ということが、教材選びを難しくしています。

77~82:House for Sale, The New House, Come In !, The Secret Room, The Play, The Storm: 924語:10415語:ORT4:0.4:PGR0の読みやすさレベル、0.7
とのこの0.3の差がとても大きいものなのだなぁということを改めて実感。同じ900語くらいでもぜ~んぜんラク。やはり今のQの実力にはこれくらいが合っているのかな? ただ、お話は相変わらず今一つ盛り上がりに欠け、「完結感」がない。

親子で英語快読100万語 (5)-中学の学校英語への疑問

中学1年のQの2学期の「中間テスト対策」に、「やっぱり、テストは教科書だからさ、教科書を何度も読むっていいと思うよ。これだって英語なんだから(?)、100万語に足していいわけだし」と言ってみる。「おぉ、お手軽でいいかもぉ」とQ。

で、音読させてみる。「なんか教科書の英語読むの楽になったな~」と言いながら音読。で、範囲のところはあっという間に読み終わり、語数を数えてみると、何と270語もありました(>本文のみ)。

でもね、なんだか充足感がない。たとえば、ORT1+とかORT2を1パック6冊分読んでも単語の数はもっと少ないんです。でも、ORTの低いレベルの物を1パック読んだ方がずっとずっと充足感がある。

なんで?????

英語の教科書も「英語を6年やってもしゃべれない日本人」批判に応えてか、会話形式を取り入れて、なんとか「コミュニカティブ」な英語を教えようという、「努力の跡」みたいなものは見えます。

それに、何と言っても、英語教育の「専門家」が「よかれ」と思ってしていること…。英語教育的に、そんなに「ひどい」ものであるはずはない。きっと、これはこれで、なにか深遠なる配慮があり、英語力アップの効果も期待できるに違いない…とは思う。英語教育の「専門家」がTESLE(外国語としての英語教育)の勉強もし、ア
メリカやイギリスでの英語教育のさまざまな方法を研究・検討し、そして、「どうだ!」と出してきたもののはずですよね、これ。

だから、きっとこれにはなにか「素晴らしい」「英語上達の秘密」が隠されているはず…そう思う。

でも、やっぱり、正直言うと、「面白くない」。Qも、ORT読む方がよっぽど楽しそう。ORT1+なんて、単語数からいけば、中1の教科書よりずっと少ない語彙しか使ってないはず。Qが今まで習った語でカバーできないものもけっこうあるが、Qがこれまで習った総単語数とORT+1に出てくる総単語数を比べれば、「絶対数」で、教科書の方が圧倒的に勝っているはず。

だけど、ORT1+の方が、ずっとずっと面白い。

なんで?????

ORT+1は、せいぜい5歳くらいの子のための本。Qには物足りない方が自然。中学校の教科書は中学生の「身の丈」に合わせて書いてある。

なのに、ORT+1の方が笑える。

なんで????

英語教育のシロウトである私が一緒に読んでやってるだけなのに、Q自身も、学校で英語教育の専門家に英語を習うよりも「実力がついた気がする」と言う。

なんで????

私は、「専門家」というものは尊敬するタチでありますので、軽軽な批判はしたくないし、批判するための知識も能力もありません。

でも、やっぱり、なんで?????と思ってしまったりはする。

まぁ、中学の学校英語の「優れた点」っていうのは、きっと何かあるのでしょう。いたずらに学校英語を批判しても非生産的。

私自身、学校英語を「きちんと」やったことが、私の英語の基礎になっているのは事実。私自身の、私の英語は「構文がしっかりしている」と言われる。これは、学校英語をマジメにやり、受験勉強をマジメにやったからだと思っています。私は自分では学校英語の「恩恵」を受けていると思います。

今こうやって、息子と教科書読むと、あんまり「優れてるなぁ!」って感じはしなかったりはするけど…。きっと、なにか、この方法でこそ効率よく身につく「何か」があるのでしょう。

まぁ、「きっとあるはず」の学校英語の「恩恵」の方は、中学の先生にお任せし、とりあえず、我々母子は「楽しい読書」を続けようと思います。

今は易しいもの(>それでもQにとっては学校の英語より難しい面も多々ある)しか読んでいないけど、それでも「それ自体」が楽しいみたいだし(>多分)、その「結果として」英語力がつき、英語「でも」読書が楽しめるようになれば、きっとQの読書の幅が広がるし、それはQの人生にとって幸せなことだと思うから…。

53~54:10月1日&3日:英語教科書:100+270=370語:4187語:?:中間対策として一緒に教科書を読んでみました。面白さは今一つ。

55~60:10月14日:ORT3:On the Sand, The Egg Hunt, Nobody Wanted to Play, A Cat in the Tree, The Rope Swing, By the Stream: 477語:4664語
:0.3:0:ORT2を最初読んだ時に過去形に苦労していたので、ORT3はかなり手強いのでは?と思って読ませてみたら、案外スムーズに読めました。ORT+1とORT2の間のギャップの方が、ORT2とORT3の間のギャップより大きいのかな? ただし、ORT3は「オチ」が今一つピンとこないのね。親子ともども…。(すみません。どこかで計算間違い。総単語数に1000以上のあやまりがあることを発見! なので、61から突然総単語数が増えます。私の場合、手計算はしない方が
安全だな)

61.10月17日:The Shoemaker and the Elves:830語:6555語:0.4:0:OCT-00:ORT3のストーリー自体が今一つなので、同じオクスフォードの「古典物」というか、有名なストーリーのシリーズを買ってみました。しかし、これも繰り返しの表現が多く、小さい子にはうけると思うが(>小さい子ってくりかえしが好きなんだよね~)、中学生には今一つです。でも、かなり長い話も読めたという
点では前進かな?

62~67:10月18日:Kipper the Clown, Strawberry Jam, The Jumble Sale,At the Seaside, Kipper’s Idea, The Snowman:464語:7019語:0.3:0:
RT3:はなしの「オチ」は今一つだが、とりあえず、今のQの英語力で「ラク」に読めるということで、ORT3のシリーズをもう一パック。

親子で英語快読100万語 (4)-「案ずるより読むが安し」&「捨て技」

ORT2には過去形が出てくるため、かなり苦戦したQ…。彼の英語の実力は今のところORT1+のあたりらしい…。

「英語既習組」の大人にとっては、ORT1+とORT2の間のギャップというのは見えにくい…。でも、Qにはこの2つの間に大きなギャップがあるらしい。このギャップを一体どうやって埋めたらいいのだろう…。埋めることは出来るのか…。

とりあえず、今のレベルで「楽に」読めるものを、大量に読ませようと思い、過去形が出てこないもので、ストーリ性もある程度あり、Qの好みに合いそうなものを選んではちょこちょこ購入。

そして、しばらくして、「試しに」ORT2の別のパッケージを読ませてみました。そしたら…。

「案ずるより産むが安し」でした。(>「案ずるより(易しいものを)読むが易し」
?)

初めてORT2を読んだ時には、あんなに苦労して「英語ってうざい!」と言っていたのに、出て来たすでに”went” “looked” “wanted”など、出会った単語がほとんどだったため、初めて過去形に出会った時より、ずっとスムーズに読めました。

最初に読んだORT2のパッケージでそれらの単語に出会っていたということもあるし、また、ORT+1レベルのものを「多読」したために、それらの現在形に何度も出会っていたということもあるし、動詞以外の部分が楽に読めるようになっていた、というのもあるかと思います。だから一つや二つ過去形が出てきても、割合楽に乗り越えられる…。

やっぱり「量は質に転化する」なのですね。

29~30:9月18日:Maisy’s Bedtime, Maisy’s Pool: 児童書(Maisy Book):
80+90=170語:1822語:YL0.5:Qが小さい頃メイシーちゃんのおうちの大規模なしかけ絵本を買ってやったことがあります。とても気に入っていました。他にも何冊か持っていたような気がするけれど、はっきり覚えていません。今回この2冊を読んで、Qも私自身も「えっ!」と思ったのは、メイシーちゃんが女だったことです。名前みたら分かるだろ!と言われそうだけど、メイシーちゃんてユニセックスな服着てるし、ネズミの男女の区別って難しいし…。Q曰く「え~、sheって、メイシーちゃんって女だったのかよ!」

31:9月18日:The Very Hungry Caterpillar:児童書:220語:2042語:
YL0.5:Qとイギリスに住んでいた頃、何度も読んだ本。日本語に直して読んでやっていたのか、英語でも読んでやっていたのか記憶は確かではありません。Qも「何となく覚えている」と言っています。過去形や分からない単語もあって、ちょっとイライラしてる様子でしたが、ストーリーや絵は楽しめたようで、「ひゃ~! すごい食欲!」とか言いって、ケラケラ笑いながら読んでいました。こういう児童書には児童書ならではの良さがありますね。絵もストーリーも「作品」って感じです。

33~38:9月19日:The Toy’s Party, New Trainers, A New Dog, What a Bad
Dog !, The Go-kart, The Dream: 全部で322語:2364語:YL0.2:冒頭に書いたとおり、2パック目のORT2は最初の物よりスムーズに読めました。フロッピーやキッパーにも親しみを感じ始めています。

39~40:9月20日:Cat Traps, The Berenstain Bears Go In and Out: SIR1
&0:100+30=130語:2494語:YL0.5&0.2:

41:9月21日:英語教科書(日本昔話):教科書:40語:2534語:?:英語の教科書のうしろの方に日本昔話が英語で出ていたので読んでみることに…。なんか英語が固いなぁ・・という気もするけど、まぁ、いっか。でも、教科書の「最後の方」に出ている(>つまり中1が終わる頃に読むという想定)のに、案外読める。これって、やっぱり、ずいぶん力がついたってことかな?