英語快読100万語 (17)-いまになって「初心」

これまで、とりあえず「楽しく」多読をしてきました。多読の真髄は”happy reading”…。その意味では、別に「道に外れた」ことをしてきた訳じゃない。

しかし、最近SSSのHPにもしばしば遊びに行くようになり、他のタドキスト達の経験などを読んだり、そもそもSSSの学習法というのを改めて読んだりしているうちに、私のやり方って「我流」だわ!と気づいたのであります。

実際酒井先生の本から入っている訳で、その本に書かれていることを全く無視してやってる訳じゃありません。「うぅぅ、辞書引きたい!」と思っても頑なにガマンしていることから見ても、それなりに約束事は守ってやっているつもり。

でも、私、「すべての人がレベル0から始めましょう!」というのは守ってなかったかな?と思う。一応、立ち読みで児童書のうんと簡単なのを5冊ほど読んだり、ペンギンのレベル0のものを5冊ぐらい読んだので(これは記録してないけど)、「全く無視」って訳でもなかったりはするんだけど。

でも、この段階をあまりに無神経に「通過」してしまったのかもしれません。

たまたまこのレベルで読んだペンギンの本が「私好み」でなかったのも不幸だった。そしてケンブリッジのレベル1のものが面白かったのが幸運だったとともに(これで多読にはまれたから)、不幸だったのかもしれない(レベル1以上のものしか読まなくなってしまったから)…。

SSSでは、読む「速度」を上げることも重視してます。酒井先生の本にも自分の読む速度を計りなさいって書いてありました。でも、ちゃんと計らなかった。

で、色々な人の体験談なんかを読むうちに、やっぱ速度を計測するのも大切かも…と思い、計ってみるとこれがあんまり速くないのね。1分間に125ワードくらいです。上級者になったら、ペンギンのレベル0は4分で読むのが目安とあったけれど、その半分です。しかも、これ多読の効果もあって多少スタート時より速くなってるとすれば、多読を始めた時にはもっと遅かったということ…。

おぉ、そうだったのか! 私は読むのそんなに速くないんだ! 自分では「一応」上級者の「はしっこ」くらいのつもりでいたの。でも、それは単なるうぬぼれたったのね~。ペーパーバック読んで辞書なしでも一応筋は追えるけど(好きな話なら)、でもなんか釈然としないところも残るし、それになによりも1冊読むのにすっごい時間かかるし、1冊読み終わるとかなり疲れる。

まずは、原点に立ち帰る…・。それが大切かも…。

…という訳で、どんな人も「ペンギンのレベル0を10冊読む」ところから始めなさい…という酒井先生の指示に従ってみようかと思っています。

でも、これも実は、これまでペンギン嫌いの私だったんですが、本屋でペンギンのレベル0を立ち読みして、「悪くないぢゃん!」って思えるものに出会えたというのも大きい。

何よりも「楽しむ」を大切にしながら、時々、SSS学習法のメインロード(楽しむということ自体がそもそもメインロードではあるのだが)をももっと踏みしめながら進んでみようか…と思ったりしています。

61.2月24日(火):The Long Road (PGR0):200語:1000語:604432語:☆☆☆☆:
ガンで片脚を無くした少年が、ガンで苦しむ子どものための寄付を集めるためにカナダ横断マラソンにチャレンジします。ペンギン嫌いの私でしたが、すんなりと読めました。考えてみると、ペンギン嫌いになってたのは、「面白くなかったらやめる」という原則がきちんと貫けていなかったからかも…。「今一」と思いながらもついつい「読破」してしまっていたからかも…。(>だって1冊高いんだもん!)

62.2月24日(火):Tom Cruise (PGR0):200語:1000語:605432語:☆☆☆☆:
実は、トム・クルーズはけっこう好きだったりするかも・…。『ミッション・インポッシブル』は面白かった。私がペンギン嫌いだった理由の一つが「きれいごと」な書き方なんですが(>性格悪いかも)、61のものもこれも、「きれいごと」じゃない部分もちらっと見せている。「きれいごと」じゃない部分の「つっこみ」はオックスフォードのものなんかよりは「浅い」感じはまだまだあるんだけど、でも、総単語数 1000という限界の中では健闘!って感じ。

63.2月25日(水):King Arthure(OBW0):250語:1500語:606932語:☆☆☆:
これ、マンガです。私はマンガは大好きで未だに「自分のために」『名探偵コナン』を買いつづけていたりする。でも、英語のマンガは今一つ苦手かも…。日本のマンガになじみすぎて、セリフが横書きというのが感覚的についていけないんだろうか…。あと、ページのめくり方や目の動きが逆なのもダメなのかも…。話自体はなかなか楽しめたんですが…。

英語快読100万語 (16)-GRが広げる世界&60万語突破!

私は、オックスフォードのトゥルー・ストーリーのジャンルが好きなので、The Mutiny of the Bountyを購入して「積読」にしてありました。そしたら、たまたま、ケーブル・テレビで「バウンティ」という映画があって、「お、ひょっとして、これってこないだ買ったGRのやつ?」と思い、録画しておきました。

で、後で見てみると、正にそうでした。ふむふむ。アンソニー・ホプキンスが若いわ~。夫によれば、これとても有名な映画らしいんですが、私は知らずにおりました。(>無知~)

GRでこの本を購入していなければ、何となくそのまま見過ごしてしまったかもしれない映画だけれど、多読のおかげで自分のアンテナにひっかかる情報範囲が広がってくる…という効用も多読にはあるんですね~。

それにしても、「国家」とは何と恐ろしいものなのでしょう。七つの海を股にする大英帝国は、「国家」の強力な締めつけなしにそれを維持することは難しかったのでしょうね。荒くれの海の男たちには、よほど厳しい規律をもって接しなければ統制が取れない…という事情もあったのでしょう。

航海中に島の女性を好きになったからと言って、「おれ、残るわ」という訳にも行かなければ、「この女本国に連れて行きたいんですけどぉ」という訳にも行かない。国境を隔てれば一人の男と一人の女が単純に一人の男と一人の女として存在することも出来ない。

いや、それにしてもタヒチってまだフランス領なのね~。(>無知~)

地図をつらつら眺めて、おぉ、太平洋の島々ってまだこ~んなにヨーロッパ領なのか~!と、ポスト・コロニアルな時代にまだまだ根をはったコロニアリズムに改めて驚いたりしています。(>無知~)

59の文献でめでたく60万語突破!

58.2月22日(日):The Mutiny of the Bounty (OBW1):400語:7800語:591532語:
☆☆☆☆:いや~、毎度思うことだけれど、400語しか使わずによくここまで「語れる」なぁ。映画と重なる部分もあれば重ならない部分もあり、面白く読めました。以前、別の本を読んだ時によく分からなかった”reef”という単語の意味が、「おぉ、そうだったのか!」と大体分かりました。(しかし、完全ではない。というかそもそも対応する日本語の方をちゃんとは知らないんじゃないかと思われる)辞書引きたかったんだけど禁欲しといて良かったわ~。

59.2月23日(月):Logan’s Choice (CER2):800語:10000語:601532語:☆☆☆☆ :
おなじみ、ローガン警部物。エジンバラは行ったことがあるので、なんとなく親しみが持てる。プリンセス・ストリートも歩いたし。この夏スコットランドに行くので、エジンバラに出たら、警察署のある所なんかチェックして来ようと思ったりしてます。推理物は読者を霍乱するためにわき道にもそれないといけない訳ですが、そのそれ方が若干冗長かな? でも充分楽しめます。

60.2月23日(月):Soccer (OFF2):700語:2900語:603432語:☆☆☆:
サッカーについて。サッカーの歴史などにも軽く触れながら分かりやすくコンパクトに説明されています。世界のサッカーにも目配りしながら、新しい情報も取り入れた、Footballの改訂版。私そのこと知らなくて両方買ってしまった!OFFは都心の本屋に出ないと買えないので何冊か買ったんですが…。家に帰ってきてほとんど内容がだぶってるのに気づく。ちっ!

英語快読100万語 (15)-ダイアナは成績が悪かった

オックスフォードのファクト・ファイル・シリーズは言ってみれば東大学出版会みたいなところが出してる「テキスト」な訳ですが、こういうものの中で、「ダイアナは学校に通ってるころは成績が悪かった」というようなことを平気で書く…。私はイギリスのこういうお国柄がけっこう好き。

何故そういうことが平気で書けるかと言えば「成績は悪かったけれど、ダンスが好きだった」とか「小さい子の面倒見るのが好きだった」とか、ダイアナの別の資質をきちんと認めているからだったりもするのだと思うし、「お勉強ができる」だけが人間の価値じゃないってことが、きちんと了解されているからだったりするのかもしれません。

日本において、同様なことが書けるでしょうか。皇室の方々のすべてがお勉強が出来る訳じゃないってことは、クチコミでかなり津々浦々まで伝わっております。これはこれですごい恐いことのようにも思うけど、そんなみんな知ってることなのに、「○○宮はお勉強はあまり得意ではないようですが、お心の優しい方で××がとてもお上手です」でもいいぢゃん!と思う。

王室報道に関しては、近年「やりすぎ」の感もあり、批判精神はありつつも節度あるかつてのイギリスのジャーナリズムはどうした!と思ったりもするのだけれど、でも、これ、ダイアナっていう特別にニュース・バリューのある人物が王室に嫁入りしたというのも大きかったのかも…。

54.2月21日(土):Diana, Princess of Wales (OFF1):400語:3200語:565332語: ☆☆☆☆:
同じことの繰り返しが何度も出てきて文章はちょっと冗長で垢抜けない感じですが、カミラのことなんかにもきっちり触れてるし(まぁ、イギリス王室の場合、もうこれは公然の秘密ではなく、公然の事実だけれど)、なかなか上手にまとめてあるなぁって思いました。

55.2月21日(土):England (OFF1):400語:3200語:568532語:☆☆☆:
なかなか良質なイングランド案内。短い割に突っ込むべき所はさりげなく深く書かれていたりする。私は何度もイギリスに行ってる割には、「旅行」というものをしていないので、今の仕事が一段落ついたら是非ゆっくり観光してみたいと思ってます。その際にはこの本も参考にするつもり。

56.2月22日(日):Lady in White (CER4):1900語:19000語:587532語:☆☆☆☆ :
ジャンルが「ゴースト・ストーリー」だから文句言ってはいけないのかもしれないけれど、読み終わった時に「で、結局真相は?」っていう不完全燃焼感があります。が、およそ「趣味の読書」というものは「途中」楽しければそれで良し!という性質のものなのかもしれません。途中は思いきりドキドキできます。

57.2月22日(日):Scotland (OFF1):400語:3200語:590732語:☆☆☆:
夫が3月から長期海外出張で9ヶ月スコットランドに滞在します。なので、夏休みにスコットランドに行く予定です。スコットランドはエジンバラとグラスゴーをちょっとだけ観光しただけですが、ハイランド地方とか島々とかにも行ってみたいなぁ。ベン・ネベスにも登ってみたいかも…・。