英語快聴(聞?)200時間 (2)―「ぼーっ時々シャドウィング」&「失われた時を求めて」(30時間まで)

その後も快調に多聴(聞?)を続けています。私の場合、ほとんどの時間は「聞くともなく聞く」という状態。家事をしながら、ジャンクメールを削除しながら、ネットサーフしながら・・・、バックグラウンド・ミュージックのように英語を流して、気が向くと時々音を拾うっていう感じ。

・・・なので、リスニング力のアップにどれだけ効果があるのかは不明。「100時間」同様「薄い200時間」です。(>聞いてて楽しいので、英語力アップの方はドン・マイ!で行く予定)

前回SSSの「音のことなんでも」の掲示板で「100時間」の報告をした時に、yamakawaさんから近眼の独眼流さんの「1回の多聴の時間の中に5分だけ真剣に筋を追ったりシャドウィングする」という方法を教えていただき、「これだ!!」と思いました。(>yamakawaさん、近眼の独眼流さん ありがとうございます)

「100時間」の時は、何度か聞いた教材を改めて「最初から最後まで」シャドウィングするっていう感じでやってたんですが、その方式はやめて、「気が向いたら」(>でも、できるだけ1回の多聴に1回)「5分間シャドィング」を入れて、あとはそのままシャドゥイングするもよし、ぼーっと聞き流すもよし・・・とすることにしました。その日の体調、気分、気力次第・・・。

・・・という訳で、「ぼーっ時々シャドウィング」方式で多聴(聞?)を続けています。

しかし、「耳から聞く」必要性というのも痛感しつつあります。たまたまTime-to-DiscoverのCDを聞く機会があり、pupilの発音を間違って覚えていたことを発見! 私の英語は「目から覚えた英語なんだなぁ」というのを改めて痛感しました。こうやって「目から覚えた英語」を「耳から矯正する」というのも大事な作業だなぁと思いました。

あと、最近やってるのは「親子で多聴(視?)」です。以前にもお話ししたことがあると思いますが、息子と私は母子2人で2年ほどイギリスに暮らしてました。その時、小さかった彼は(2歳半から4歳半)、英語に対し非常なトラウマを負って帰国しました。

で、そのトラウマが中1の夏に夫の海外長期研修先を訪ねたことと、帰国直後から始めた多読でようやく癒され、今では大の英語好きになり、中3年の秋には英検2級にも合格しちまいました。(>酒井先生 多読との出会いを本当に感謝しています)

多読はそれ自体が楽しければ良いのであって、「英検対策」のためにやるものではないと思いますが、「楽しく読んでその結果実力がつく」ということの「自然な結果」として、各種試験にも合格して「しまう」ということはあるように思います。(>多少の「対策」はしましたが、「微々」たるものです。「英検超ラクチン合格法」という本が書けそうだな、と思います)

それはともかく、最近は夕食時に「子どもの頃イギリスで見たビデオ」というのをやいのやいの言いながら一緒に見ています。ディズニー作品が中心。

トラウマが取れるまでは、イギリスの思い出はある種「タブー」になっていて、我が家の中では、あまり「懐かしく振り返る」ということがありませんでした。子ども時代の「思いで」は親が繰り返し語ってやるので「思い出」として残るということを聞いたことがあります。「過去を語らずに」いたので、彼は本来なら覚えていたはずの貴重な体験を大半忘れてしまったと思われます。

最近になって、ようやく「過去の封印」が解け、「イギリスでの子ども時代」が彼にとって「懐かしい時代」となりつつあります。2年間の「失われた時」を、今、ようやく彼は取り戻しつつあるのです。

そんな訳で、イギリスで何度も何度も見た、『アラジン』『くまのプーさん』『眠りの森の美女』などを、最初は日本語字幕で、次に英語字幕で見ています。見ながらチャチャを入れたり、見終わってからいろいろなことを話し合ったり、多聴のおかげで、母子のコミュニケーションの機会は一層増え、ありがたく思っています。

息子とこんな風な時間を持てるのも、本当にあと一瞬なのだろうと思います。その「最後の一瞬」が多読・多聴のおかげでこんなにも豊かなものにしていただけたことを、本当に感謝しています。

イギリスでは字幕なしで見ていた訳ですが、今、改めて英語字幕つきで見てみると、「いやー、聞けてなかったなぁ・・・」という部分がとーっても多いです。

息子は当時、「自分の英語は他の子と違う」という深いコンプレックスを持っていたようなのですが、当時は「音どおり」に聞けていたんでしょうね。意味もきっと私より分かっていたのだと思います。彼は今も「子ども聞き」なのでしょうね。音を音どおりに聞き取って、しかも、正確です。音声のみのものを聞いても、「ハハ、○○ってなに?」と、聞いてきますが、これは、単語の「区切れ」が理解出来ていて、意味の分かる単語と分からない単語の区別がついているということだと思います。

あの時、息子のコンプレックスに気づいて、精神的にも英語の上でも十分にフォローしてやっていれば、また、息子の「実力」に気づいて、もっと誉めてやっていれば、彼は、2年間もの時を「失わずに」すんだのになぁ・・と悔やまれます。でも、多読に出会えたことで、それを取り戻しつつあるので、今は、多読に出会えたことの幸運を喜ぼうと思っています。

☆30時間までの主要教材(2006年12月10日~21日)
○BBC(ワールド)ニュース
○BBC Women’s Hour
○『多聴多読マガジン』Vol1,Vol.2
○GR: A Tale of Two Cities(MMR2),The Black Cat(MMR3)
○LR: Five Senses(6冊分)(Time-to-Discover)
○映画(日本語字幕):『ミス・マープル#4』『死の接吻』
○映画(英語字幕):『ミス・マープル#4』
○子ども向け映画(日本語字幕):『Aladdin』『くまのプーさん』
○子ども向け映画(英語字幕):『Aladdin』『くまのプーさん』

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です