英語快読300万語 (6)-いやなもの読みたさ?

19のEthan Formeは後味の悪い小説でした。読んでる途中も、主人公の妻を「やな女だなぁ」と思いながらなんだか不快感があったので、「捨て技」を使ってもよかったのだけれど、その「いやパワー」に引きずられるようにして読みきってしまいました。いやなもの読みたさ?

20は久々のOFF。そもそも、「300万語」はOFFを沢山読む!という計画だったのに、あんまり読んでいません。多読って、色々計画しても、その場その場の「出来心」で、どっちの方向に行くかが不明。その「よろよろ」「ふらふら」の道筋がどんな風になるか分からないところもスリリングで楽しかったりもする。

19.2005年2月24日:Ethan Forme:OBW3:10717語:392547語:☆☆☆:ちょっと後味が悪い小説。主人公は母親が病んでいる時に手伝いに来てくれた女性と結婚して、林業を営みながら貧しくつましく暮らしている。妻はその後病気がちになり、そこに妻の従妹が父親の死を契機に住み込み家事を手伝うようになる。主人公はこの妻の従妹に次第にひかれていく。妻の方は多分それを察知して、従妹の追い出しにかかる。妻は「私はあなたの母親の看病のために身体を壊したっていうのに、それなのに私に家事使用人を雇ってくれないなんてなんてひどい夫なんだ!」というような言葉も平気で夫に投げつける女性だし、すご~くいや~な腹に一物ありそうな視線で夫や従妹を見たりする。まぁ、妻の立場になってみれば、それはそれとして「言い分」もあるんだろうが、「人をうらみながら」「自分の運命を歎きながら」しか暮らせない人、結局のところ「自分にしか関心のない」人、「常に自分を正当化することしか念頭にない」人って、そこここにいて、そういう人の出す「いや汁」(>酒井順子さんの言葉です。ここで使うのはちょっと違うかもしれないけど)って、まわりの人を不快にさせる。
 「やな女だなぁ」「いま一つヘンな話だなぁ」と思いながらも、なんとなく「いやなもの見たさ」というか、そういう不思議な力がこの小説にはあって、結局、ずるずる読んでしまった。エンディングもいや~な感じです。人間の「いや~な」一面が上手に描けた作品とも言えますねぇ。

20.2005年2月26日:Under the Ground:OFF2:3600 語:396147 語:☆☆☆☆:地学モノ。実は私は子どもの頃「石」が好きでした。「石」のコレクションをしてました。で、中学の時は「理科大好き少女」で、理科の先生にはずいぶんと可愛がっていただきました。今だとそういうの「問題」になるのかもしれないけど、何人かの理科好きグループの子たちと一緒に、先生の車に乗せていただいたり、自然観察ということで「遠足」に連れていっていただいて道なき道を入っていって、あけびを取って食べたり。岩石園を作るお手伝いもしました。
 当時はたいていの石は見ただけで名前が言えたのだけど、それも今は昔。悲しいことに、すっかり忘れてしまった…。でも、今でも石は好き。イギリスのマーケットなんかで、色々な石のアクセサリーが売ってるとついつい足を止めてしまいます。
 (定年)退職したら「バレエ留学」が夢ですが、理科系の勉強をするのもいいなぁと思ったりしてます。聴講生になって石の勉強でもしてみようかな…。

21.2005年3月2日:Dead Man’s River:PGR0:900 語:397047 語:☆☆☆:開拓時代のアメリカ西部が舞台。私はアメリカの歴史や文化にはなじみがないのだけれど、アメリカ英語の人には、こういう歴史的背景なんかもひとつひとつ味わい深いのだろうな。

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