ポスト・ウィルソンな作家、あるいはシリーズを探しているが、なかなかはまれるものに出会わない。って、まぁ、そんなに本気で探しているという訳でもないのだけれど。
エンサイクロペディア・ブラウンのシリーズは、「英語的」には今の私に合っているし、話の内容のレベル的にも合っているのだが(>ミステリーをしこたま読んでいる割に、犯人当てなどは出来ない)、やはりこれは「軽い読み物」という類のもので、「ちょっと気晴らし」に読むには適しているけれど、ウィルソンのもののような深さはない。
しかし、イギリス人もそうとう変わってるけど、アメリカ人もかなり変。ずいぶんと古い本だが黒岩 『豊かなイギリス人』(中公新書)に、イギリス人の「かたつむり競争」(>かたつむりを鍛えて、レースに参加させる)というのが出ていたり、昔通っていた英会話学校の教材に「きゅうり競争」(>きゅうりを誰が一番大きく育てられるか)というのが出ていて、ヘチマ(>なんてみんな知らないよね)みたいな大きさのキュウリの写真が出ていたりしたのを見て、「イギリス人っていいかげん変わった人たちよねぇ」と思っていた。
アメリカ人の場合は、イギリスみたいに思い切り特殊な「こだわり」に基づくレースではないのだけれど、「パイのはや食い競争」とか、そんなのが、このシリーズに出てきたりする。なんか身体に悪そうだが、アメリカ人もけっこう「おバカ」なことに血道をあげるのね、と思ったりしながら読んでいる。
ここまでの総語数は、64845語。
5.5月15日:Encyclopedia Brown: The Case of the Secret Pitch:児童書:12200語:Y.L.4.6:☆☆☆☆(+):上に書いたので省略。
6.5月18日:Encyclopedia Brown: Find the Clues:児童書:12200語:Y.L.4.6:☆☆☆☆(+):上に書いたので省略。
7.5月20日:Dinner Time(1):LLL3:71語:☆☆☆:レベル3の取りこぼし本。
8.5月20日:A Pet for Sam(1):LLL2:73語:☆☆☆:レベル2の取りこぼし本。
9.5月22日:Someday Angeline:児童書:27555語:Y.L.4.5:☆☆☆☆(+):なぜか色々なことが出来てしまうために友達からも父親からも「距離」を取られてしまい、孤独な女の子の話。私は、アメリカ文化よりイギリス文化の方になじみがあるので、同じように女の子の孤独を描いていても(>シチュエーションは違うけれど)、やはりウィルソンの描写の方が入っていきやすい。でも、こうやって、少しずつ、「新しい世界」になじんで自分の幅を広げるのも良いかも。
10.5月28日:Encyclopedia Brown: Gets his Men:児童書:10000語:Y.L.4.5:☆☆☆☆(+):上に書いたので省略。