9月16日に多聴(聞?)を始めて、約3ヶ月で100時間を達成しました!
・・・と言っても、中身的には「薄い」100時間です。私の場合、「聴く」ために別途時間を取ることはきわめて難しく、多聴はずっと諦めていたのですが、SSSの掲示板で「ながら聴(聞?)き」でもいいし、「集中して聴かなくてもいい」、ということを知り、「それなら出来るかも・・・」と思ったんです。
それで、ちょうどイギリス出張があったので、それを機会に始めてみました。まずは荷造りしながらCDを聞き、あちらに行ってからは宿でストレッチしながら、身支度しながらBBCのTVニュースを聞く・・・ということで。
帰国してからも、朝食の用意しながら、メールチェックしながら(>いらないやつをサクサク消しながら?)、ネットサーフしながら、大っ嫌いで大の苦手の整理整頓しながら・・・・。そして、時々、短い時間だけ集中して聴いたり、シャドウィングしています。
「だらだら、時々集中」って感じ。
私の好きな言葉のひとつは「ゼロより1がマシ」。こんな「だらだら多聴(聞?)」「いいかげん多聴(聞?)」でも、きっと「ゼロよりマシ」。
そう信じて始めてみました。
この100時間でリスニング能力が上がったかどうか・・・それは、ちょっと不明です。でも、以下のような色々な発見がありました。英語に関する発見もあれば、自分の生活についての発見もあります。私の「多聴(聞?)100時間」は以下のような感じ。
①多聴(聞?)は楽しいということを発見しました:
これまで「時間ないしね」と敬遠してきた多聴(聞?)ですが、やってみると楽しいです。英語を「音」でも楽しむ・・・というか。
②「時間はある」ということを発見しました:
①でも言ったように、私が「多聴」を諦めていたのは「時間」の問題でした。「読む」はスキマ時間でも出来るけど、「聴く」は無理と思っていたのです。ところが、「聴く」は無理でも「聞く」ならいくらでも(?)あるのです。「ながら」多聞なら・・・。
仕事の手を休め、ついついネットサーフやゲームしてしまう時なんかにBBCニュースやGRの教材を流しておきます。朝食作りながら、片付けしながら流しておきます。
いつも「仕事が忙しくて」と言いつつ、自分がどんだけ家事や(>まぁ、これは仕方ないですが)、サボり(>こっちは問題!)に時間を使ってるのかというのもよく分かりました。
③「生活改善」の効果がありました:
因果な性分(>因果な職種)ですが、自分の仕事に関する「勉強」あるいはその成果を「書く」形にする作業をしていないと精神的に安定しません。いつも非科学的な(>客観的に考えて「その他の仕事」が多すぎて自分のスキルアップのための勉強の時間が取れないのです。名目的にはその「勉強」も仕事のうちなんですが)自己嫌悪の中に暮らしています。
なので、「勉強」以外のことをしている時間はいつも「罪悪感」の中にいます。本当は「勉強」に必要な資料の整理整頓なんかの時間も・・。ところが、こういう時間に多聞をしていると、精神が安定します。
私は「片付けられない女」で、オフィスも自宅の自分の部屋も(>しかも私の勉強の資料がリビングなどにも侵出)ぐちゃらか・・・。整理整頓は苦手だし嫌い! でも、「整理整頓=多聞」の時間となってからは、整理整頓が苦痛じゃなくなりました。
まだ、「おかげで部屋がスッキリしました」と報告できるところまではいってませんが、いずれ、「酒井先生ありがとう!!! おかげで部屋が片付きました(???)」と言えるように頑張ります。
④シャドウィングはすごい!!!!:
始めてすぐに思ったことは、「シャドウィングすると(リスニングより)聴ける!」ということ。集中力が増すのでしょうか? BBCニュースを、ただ「聴く」のと「シャドウィング」しながら聴くのとでは、頭に入って来る来方が全然違うんです。
「リスニング」の時は、むしろ「キャッチできなかった単語」を「流す」というのに神経を使います。(>「あぁぁぁ」と思って、「聴く」のを止めない)
「シャドウィング」の時は、その「努力」がいらない。
「リスニング」の時は、重要な情報「のみ」掴もうと「頭が働いて」います。なので、ひょっとすると「翻訳聴き」になってるのかも。
「シャドウィング」の時は「取捨選択」がいらない。なので、「翻訳機能」をオフにしておけるので「聴く」ことに集中してるのかも。
「集中して聴く」と「集中してシャドウィング」では、圧倒的に「集中してシャドウィング」に軍配があがります。
⑤とは言え、シャドウィングは疲れる:
でも、「シャドウィング」は疲れるんですよね。やっぱり、全部の言葉を繰り返そうとする訳なので、すべてを「同じ強さ」で聴くっていうか。「リスニング」の場合とはまた異なった「脳の働き」を必要とするっていうか。
「リスニング」の場合は、頭の中で「情報の組み立て」をしながら聴く訳です。話の前後の脈絡とか。「意味」をより効率的にとらえるために「捨てる」情報「拾う」情報を選り分け、「拾う」情報同士を「結びつけ」、ストーリーのラインを「組み立てながら」聴く訳です。
「シャドウィング」の場合は、そういう「脳内作業」はないかわり、「リスニング」では「捨て」情報になるところも「同じ強さ」で拾って行くっていうか。これはこれで「体力」を必要とする。
なので、「シャドウィングで100時間」っていうのは、そうとうに大変なことだと思います。酒井先生が「シャドウィング50時間でリスニング500時間分」っていうのもうなづける気がします。
⑥教材選びが難しい:
リスニング用に作られた「教材」ならともかく、たとえGRやLRであっても、「読む」グレードであって「聴く」グレードで分けられていないので、YLが易しいからってKLも易しいとは限りません。また、これは、「多読」にも通じるけど、なじみのある分野とそうでない分野じゃ聴き易さが違います。
私の場合はBBCユースは「慣れ」があるので、比較的聴き取りやすく(>アナウンサーが正しい英語で発音するということもある)、子ども用のBig Toe、 Small Toeなんかは、オープニングのとこだけで、「あらま、ダメだわ」っていう感じです。(>内容聞くと違うのかもしれませんが)
そんな訳で、今のところ教材選びに難渋してます。特に「易しい物」の教材選びが難しいです。MMR1を中心に聞こうかな?とは思ってますが。MMRは「何だってCDつけて来るんだよ!! 値段高くなっちゃうぢゃん!!」とかつては私的に不評だったんですが、多聴(聞?)やろうとすると便利です。
BBCのWomen’s Hourは「多聴(聞?)」というより「自分の楽しみ」として聞いています。(>さやかさん 情報ありがとう!!!)
⑦映像教材の見方:
最初、英語字幕で見ようとしたら、すっごく疲れました。なので、日本語字幕でもリスニング能力はあがるのか???と思いつつも、「ま、いっか」と日本語字幕もカウントしてます。日本語字幕で意味を先に理解した上で英語を聞くと、「聴き取り易くなる」というのはあります。以前でしたら、一応英語も聞いてはいたと思いますが、「意識的に」聞いていた訳ではないので、「多聴」という観点で映像を見るのであれば、日本語字幕で見ても、ただ「見る」よりはリスニング能力アップに効果があると思います。
今は、日本語字幕で筋を抑えたものについて、英語字幕で「おさらい」するようにしています。私は、日本語字幕・英語字幕なしでも「一応筋は追える」のですが、改めて英語字幕で見てみると、いかに「聴けてないか」というのが分かります。
⑧シャドウィングの総時間は15.56時間である:
今は、いきなり初めての教材を「シャドウィング」するというのはやってなくて、何度か「リスニング」してからやってます。これがいいのかどうかは不明ですが・・・。
・ ・・と、まぁ、大体以上のような感じで100時間はやってきました。
次の200時間は以下のようにやりたいと思います。「多読」同様、その時その時の出来心であちこちフラフラと気の赴くままにやってくつもりなので、この通りにはならないと思いますが・・。
①引き続き、BBCニュース、Women’s Hourを聴(聞)く。
②MMR1-2を聴(聞)く。
③「ながら聞き」を中心に、無理なくやる。
④映像も引き続き「日本語字幕→英語字幕」で楽しむ。出来たらこれに「→字幕なし」を加える。
⑤シャドウィングの時間を増やす。(>いずれ、シャドウィング(のみ)で100時間となるようにする)