英語快読300万語 (10)-マンガで「多読」

「親子で多読」の方の掲示板で、「中学生の男の子ならマンガもいいかも」と勧めていただいたことがあった。その時点では、Qの英語力がまだまだ…ということもあって、その情報は頭の中にはインプットされていたが、「実行」には移さないまま時が過ぎていった。

「超100万語」の掲示板で、「マンガでかたまり読みが出来るようになった」とか「マンガで語数を稼いだ」とか、そういうカキコミに続けて出会って、「ふーむ、マンガかぁ」という気持ちにちょっとなった。

で、Qと一緒に本屋に行った時に「ドラエモンとかコナンとか、英語になってるのがあるらしいよ。ちょっと一緒に見てみる?」と、英語のマンガの棚に行って、2人で手に取ってみた。Qはおおいに気に入った模様。『ドラエモン』を2冊と『名探偵コナン』と『NARUTO』を購入。

『ドラエモン』は日本語つきなので、「これなら1人で読めるよ」と、サクサク読んでいる。どの程度英語の方も読んでいるのかは不明だが・・。せっかく購入したので、私も読んでみることに…。

OBW0などのマンガは私、今一つ読みにくいのだが、その訳が分かった気がした。私にとってのマンガは、右綴じの、「日本のマンガ本」じゃないと、コマの流れが「自然に」追えないのだ。つまり、縦書きに慣れていた昔の日本人が、横書きの本はどうも読みにくい…と感じた(>んじゃないかな?)ようなもの?

日本のマンガのセリフのとこだけを入れ替えたMangaだと、そのあたりがあまり抵抗なく読めることを発見。『ドラエモン』も『名探偵コナン』も、日本語でほとんど読んでいるので、なつかしく読み返しているような感じで読める。

私の「多読」にまた新しい世界が一つ加わった。

31.2005年4月5日:Doraemon 1:マンガ: 5000語:727619 語:☆☆☆☆☆:最初の頃のドラエモンは、今のドラエモンよりスマートだったりする。ほのぼのと5000語稼げるのもマンガの良さかな?

32.2005年4月7日:Rosa Raye, Crime Reporter:PGR3:8100語:735719 語:☆☆☆☆: 新聞記者の主人公が、ふと海岸で見かけた怪しいトラックが、実は、何かを不法投棄しているらしい。裏に色々ありそうだが、記者魂で真実を追っていく。

33.2005年4月8日:Cliffhanger:児童書:10000語:7435719 語:☆☆☆☆☆: 本当はキャンプに行きたくないのに、親にキャンプに行かされる「弱虫」な男の子の話。ウィルソンを読んでいると、「親の無神経」というのに子どもがいかに傷ついているか、というのがよく分かるのだけれど、まぁ、結局のところ、子どもが成長するのには、その親の無神経というのが必要なのかなぁ。私も無神経で息子を傷つけている部分はあるのだろうが、私の場合は子どもの気持ちを汲みすぎる傾向もあり、それが親として「問題」かもしれない。

34.2005年4月9日:Case Closed 1:マンガ:10000語:755719 語:☆☆☆☆☆: 『名探偵コナン』です。私、これは日本語では単行本になったやつ、全部読んでおります。しかし、Q曰く「記憶力のない女」であるので、ずいぶんと忘れてしまっており、こうやってまた英語で読み返すもおかし…といったところ。語数は不明だったのでドイツ語版と同じにカウントしておいたけど、ドイツ語との比較だったら、英語の方が語数が多くなるのかな? ドイツ語って、すぐ単語くっつけて長い単語にしちゃうし。あ、でもドイツ語の語数って数えにくそうだなぁ。分離動詞なんかはどうするのかな? やっぱ1語って数えるんかな? 文法よぉっく分かってないと数えられないですね。いずれドイツ語で多読もしてみたいなぁ。その時には、コナンのドイツ語版も読んでみようと思います。(>が、私のドイツ語力ではそうとう難しそうです)

英語快読300万語 (9)-PGR3を読み進める&シェルダンで語数を稼ぐ

当初、「OFFを読む」「ウィルソンを引き続き読む」という「方針」で始まった「300万語」なのですが、その後紆余曲折…。最近はPGR3に手が伸びています。「多読」の道はまっすぐではなくて、どの道筋をたどって「多読」を続けるのか…は、歩いているうちに自然と決まってくるのかも…。

急ぐ旅ではないので、気のおもむくままに、あっちに行ったりこっちに来たり、行きつ戻りつしながら、Happy Reading!で進めば良いのだと思います。

「語数」を稼ぐことが目標ではないとは言え、「語数」は「励み」になることは事実。もちろん、語数にこだわってもこだわらなくても、語数は数えても数えなくてもいいのでしょうが、私の場合は、「語数」が伸びていくことは着実に「励み」にはなっています。

また、「語数」の区切りごとに、自分の「多読」の足跡を振り返ってみたり、英語力の変化を考えてみたりする時の「手がかり」というか、そういうのにもなっている気がします。別に英語力は100万単位で変化するものではなく、進歩の契機は、その途中で表れることもあるでしょうし、緩やかにいつともなく力が伸びていくこともあるでしょう。

でも、やはりSSSの掲示板のカキコミを見ていると、「100万語」読むというのは、それなりの「まとまった」読書であり、その「まとまった」量をこなすことで「見えてくるもの」というのがあるような気がします。

ちょっと「語数」が稼ぎたいなぁ…と思った時には、私はシェルダンを読む…。邪道かもしれないが、シェルダンは気楽に読めて語数も稼げるので、ま、いっか。

27.2005年3月28日:K’s First Case:PGR3: 8400語:617589 語:☆☆☆☆:主人公は美人女性刑事。読者にも手がかりが与えられて、主人公と一緒に謎を解きながら進めていく形式。気楽に読めるし、まぁまぁ楽しめます。

28.2005年4月1日:Are You Afraid of the Dark?:PB: 88830語:706419 語:☆☆☆☆☆:シェルダンの新らしいPBが出ていたので、つい買ってしまった。世界の4つの都市で4人が次々と殺される。被害者はみな一つのシンクタンクと繋がりがある。2人の被害者の妻は、夫の死の真相に迫ろうとするが、自らの命を狙われるハメに・・。最後の方はかなりハラハラドキドキする。

29.2005年4月1日:Dead Man’s Island:OBW2: 5200語:711619 語:☆☆☆☆☆:OBWのレベル1とレベル2はかなり読んでしまっているのだけれど、数少ない残されたもののうちの1冊。主人公はちょっとモラトリアムな若い女性。テンポラリーな秘書の仕事を得た母親について、孤島に行く。雇主夫婦はなんだか謎めいている。その「謎」に主人公はせまっていく。

30.2005年4月5日:Chance of Lifetime:PGR3: 11000語:722619 語:☆☆☆☆☆:恋愛と仕事の両立は大変ですね。特に主人公はツアコンダクターだから、出張も多いし…。

英語快読300万語 (8)-PGRが読めなかったのは英語力のせい?

「(4)PGRが読めた!」にも書いたのですが、「100万語」の時には、どうも「合わない」感の強かったPGR。その時に「PGRって、なんかダメなんですよぉ」とSSSの掲示板に書いたら、「感じ方はひとそれぞれですね。でも、The Ring, Blood Ties, Striker!なんかは面白いと思うけどなぁ」というようなレスを下さった方がいらっしゃいました。

実はその時、この3冊、買ってはみたの。で、ちょっと読み始めてはみたの。でも、「乗れなかった」。

「200万語」の時は、CERの制覇を中心に置いていたので、PGRはレベル0(あるいはレベル1でもホッチキス止めのやつ)以外は手に取らなかった。

PGR6のBrave New Worldを割合すんなり読めたことから、ペンギンは「食わず嫌い」だったのかも…と、積読だったThe Ringを手に取ってみると、なんだ面白いぢゃん! 

私、ペンギンとは「相性が悪い」と思っていたのだけれど、実は「英語力の不足」だったのかもしれないなぁ。「おもしろくなかったらやめる」の「おもしろくなかったら」は、自分の「好み」による場合もあるけど、「英語力」による場合もおおいにあるものね。

PBも「一応」読めるという段階からスタートした私の「多読」だけど、実は、私の英語は非常に「足腰の弱い」英語だったんだと思う。「走り込み」(>量を読んだ)をしたので、「足腰」が多少強くなったんじゃないのかな? だから、PGRを読めるようになったのかもしれない。

以前いただいたアドバイスを「生かす」までに、1年くらいかかってしまったのだけれど、でも、いただいたアドバイスが契機になって、PGRの世界にも入って行けるようになったのは、とてもありがたいことです。1人で「閉じこもって」勉強することと、ネットの世界も利用しながら「みんなで」勉強することの違いって、こういうことだよね。「1人で」に比べて「みんなで」の何とパワフルなことか…。

SSSの掲示板とアドバイス下さった方に感謝!です。

24.2005年3月20日:The Ring :PGR3: 13000語:560047 語:☆☆☆☆☆:評判にたがわず、なかなかの傑作。ドキドキしながら読んだ。子どもの頃訪れた叔父の住む海辺の村には、精神に異常をきたした男がいた。大人になって精神科医になって後、この村を再び訪れた主人公は、この男を助けようと、彼が精神を病んだキッカケを探っていく。

25.2005年3月20日:The Card :OBW3: 11142語:571189 語:☆☆☆☆☆:うーん! いろいろとズルしては、成り上がっていく少年の話。イギリスにおける「フェアネス」とは何か?という「非常に深い」テーマが含まれているような気もする。最初は、「たまたま」置きっぱなしになっていた採点済みのテスト用紙の自分の点を「書き直して」、「良い学校」に進学するところから、始まる。デフォーの『モル・フランダース』も、そもそもは「ドロボウ」な訳で、イギリスにおいては、「成り上がり」には、自らの「相違工夫」によって、他人を騙すのはモラル的に「許容範囲」なのかな?

26.2005年3月25日:Dustbin Baby :児童書: 38000語:609189 語:☆☆☆☆☆:これも切ない話。主人公は、何とピザ屋の裏のゴミ箱(>というか、カン?)に捨てられていた捨て子でした。ピザ屋の店員さんが、たまたま泣き声を聞きつけて、ゴミ箱の中から救い出し、裸で捨てられていた赤ちゃんを、胸に抱き、救ってくれました。主人公はその後、縁あって、養子にとってもらうんですが、自分のルーツを探すべく、学校をサボって、自分が捨てられていたという、ピザ屋の裏に行ってみます。
 「親のいる」人にとっては、自分がその親を尊敬できるか否か、その親の元に生まれてきて幸せだったか?という問題はあるにせよ、自分のルーツはハッキリしている訳で、自分の親を知らない人の不安の底深さというものを理解するのは難しいのかもしれません。