英語快読200万語 (7)-CER5、CER6が「楽」になったかも…

「100万語」の時は、また、「200万語」のスタートの時は、CER5、CER6はちょっと「根性入れて読まないと読めない」って感じでしたが、大分「気楽」に読めるようになってきたみたい。少しずつ「読む力」に変化が起こっているのかしらん。

CER5、CER6も味読のものが減ってきてしまって、なんだか淋しい気分です。じゃんじゃん新しい話を出版してくれないかなぁ…。

44.2004年9月20日:Frozen Pizza and Other Slice of Life:CER6:レベル6:26474
語:367992語:☆☆☆☆☆:これはイギリスの事情をある程度知らないと、面白さが分からないタイプの短編集かもしれません。現代イギリスの持つ様々な「問題」が、8つのスライスに切り分けられています。題名もおしゃれ。マンチェスター訛の英語を話すと「頭悪そう」と思われてしまったり(>北の人が何となくバカにされているのは知っていたが、ここまでとは!)。どこにでもいそうな身勝手な女の子の話も、大学の授業料が有料化され(>と言っても日本の基準からすれば相当安いのだけれど)、奨学金が取り難くなったという現実の中で、さほど裕福でない家庭の子女が大学に行くことの厳しさというのが背景にあります。そういうイギリスの「現実」が生活の局面でどう「具体的」に体験されるか…というのを見事に描いた短編集だと思う。英語を学ぶということは同時にその国の文化や事情も学ぶということなので、イギリス英語の上級者にはうってつけのテキストと言えるかもしれませんね。アメリカ英語の人にはピンとこないかもしれません。

(英会話学校の先生でやはりイングランド北部の出身者がいるんだけど、北部訛りのある英語を話します。で、「僕の英語はなまってるので、南部に行くと頭悪そうって言われるんだ」と言ってました)

45.2004年9月24日:Emergency Murder:CER5::レベル5:20460語:412722語:
☆☆☆☆☆:主人公はボーイフレンドと別れたばかり。同僚のはからいで研究室から救急医療の現場に配置転換になる。毎日忙しく立ち働いていたのだが、ある日、急患で運ばれてきた患者が死亡していまう。その急患は、同僚の妻だったのだが、かつらをかぶって服装も派手。不審に思って色々調べていくうちに、腑に落ちないことが次々でて来る。そして、死因が自分が研究していた病原菌と関係していることが判明し、自分が疑われるハメに陥る。怪しい人物がいっぱいで、けっこうふりまわされた。ちょっと時間のある休日の気分転換にいい。

46.2004年9月30日:Murder Maker:CER6::レベル6:20460語:433182語:
☆☆☆☆☆:男に捨てられた女性の復讐劇。主人公は同じように男に捨てられたり、ひどい目にあわされた女友達のために次々と復讐をくわだてる。かなりハチャメチャな話だが、そのハチャメチャを楽しむ、という態度に徹すればかなり楽しめる。

47.2004年10月1日:Lobann’s Choice:CER2::レベル2:10000語:461352語:
☆☆☆(+):再読です。ローガンのシリーズは最初読んだ時は面白いと思ったけれど、48であげるネイサンのシリーズの方が面白いかも…。ローガンの方が主人公が女性だし、舞台がイギリス(>スコットランド)で行ったこともあるエジンバラだし、そういう意味では親しみを持って読めるはずなんだけどね。レベル2で長さに限界があるせいか登場人物の性格の掘り下げがいまいちに感じました。

48.2004年10月10日:East 43rd Street :CER5::レベル5:22722語:471352語:
☆☆☆☆☆:はっきり言って主人公のネイサン(ナット)は、私の好みのタイプじゃない。ハードボイルドも本当は苦手。だからあんまり感情移入して読めないはずなのに、でも、かなり面白く読めます。High Life, Low Lifeは夏のNYが舞台だったけれど、このお話しは冬のNYが舞台。夏は夏で厳しい暑さだけど、冬は冬で雪は降るし寒いんですねぇ、NY。私はローガンのシリーズよりこっちの方が好きかも。貿易センタービルがまだ存在している頃に出版されているので、何のこだわりもなく当たり前のように貿易センタービルが出てくるんですが、そのことに何ともいえない悲しさを感じました。

49.2004年10月17日:The Sugar Glider :CER5::レベル5:22822語:516896語:
☆☆☆☆☆:離婚で傷つき島で暮らしていた主人公が妻子に会うために久しぶりにオーストラリア本土に戻ってきます。年上の友人はこの主人公が妻子のそばで暮らせるよう、飛行学校を開くことを考えており(>で主人公をインストラクターに)、ちょっとうさんくさいけれど非常にペイの良い仕事を引き受け、主人公もそれに誘います。アボリジニたちの自らの権利を守ろうする運動も絡み、ハラハラドキドキの展開。(またどこかでちょんぼしてるみたい。エクセルで計算してるので、多分、何かを足し忘れているのだと思う。総語数はこちらで合ってるはずなので軌道修正)

50.2001年11月8日:Ali and his Camera:PGR0:レベル0:2100語:518996語:
イスタンブールに住むアリはカメラを買うお金はないけれど、想像の中で風景を切りとっては写真にしています。学校が終わると「便利屋」というか、街中で荷物もちなどの用事を言いつけられるのを待っては小銭を稼いで家計を助ける毎日。若いけどなかなか苦労をしている。ある日、顧客の一人になったおばあさんから古いカメラをもらい、想像の中ではなく実際の写真を取ることが出来るようになります。

51.2004年11月15日:The Way Home :CER5::レベル5:2000語:538996語:
☆☆☆☆☆:帰路に起こるちょっとした出来事で人生が変わってしまう・…。そんな運命の「いたずら」を描いた短編集。最後のストーリーは、ベッカムを思わせるMUの選手が主人公。ただし、奥さんはポップ・スターのようには書かれていないけど。思わぬことでMUのスター選手という、大変ではあるけれども充実した人生がとんでもない展開になってしまう…。ちょっと物悲しい最後です。新刊で総語数が不明なので、CER5の他のテキストと比較して、一応2000語としておきます。

52.2004年11月23日:The Tangled Web: CER5::レベル5:20000語:558996語:
☆☆☆☆☆:もとMI6のスパイだった主人公は任務を解かれ、ひっそりと暮らしている。ところがそこに昔の仲間が現れ自分を殺そうとする…・。これも新作で総語数不明なので、一応20000語としておきます。

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