まずは、私が自分の「100万語」で使った児童書の中から、Nina, Nina, a Star Ballerina を読ませてみました。フォニックスをやってるので、Qに音読させて、Qが何か質問したら、それに答える、という形でやってみました。知らない単語の方が多いような状態ですが、でも、知っている単語が「本物の英語の本」に使われている、というのもあり、それなりの感慨もある様子。
色々おしゃべりしながら読み進めました。
まだ学校では習っていない”say” “tell”などが繰り返し出てくる…。学校で「say=言う」と習って覚えるより、多読の中で覚える方がいいですね。
ORT1も手元にあったので、こちらも読ませてみました。これは、反応はいまひとつ。
ORT1の6冊はストーリー性があんまりなく、このシリーズの登場人物の「紹介」という位置づけであるというのもあるでしょう。
「ニーナ」の本と、ORT1の6冊をほぼ2日で読んだのですが、この時点で、「学校の英語より面白い」「たった2日やっただけでも学校の英語の1月分以上英語が出来るようになった気がするよ」と言っていました。
単語の意味なども、全く教えないで進むというのも、我が家の場合ちょっと難しく、とりあえずは、「これってどういう意味?」と聞かれたら答えるようにしてます。文法的なことも、多少説明しながら進めています。
ORT2になると、過去形がじゃんじゃん出てきます。私自身これまで気づきませんでしたが、よく使われる動詞って不規則動詞が多いのかな? もう、“went” ” couldn’t”とか、しつこいほどの続出です。Qは、「何でgo がwentなの~? 英語ってめんど~!」とか言ってます。「でもさ、日本語だって、「歌う」は「歌った」だし「歌いました」もあるし、「する」は「した」だよ。外国人には訳分からないと思うよ。英語は規則動詞は”ed”つけるだけだもん。英語の方が楽な面もあると思うよ」などと対応しております。
(ふと思いましたが、「外国語」として日本語を学ぶ場合、「過去形」の作り方って案外難しいんじゃないでしょうか。「何で『食べる』→『食べた』なのに『くる』→『くた』じゃないのぉ???」とか思うよね、きっと。)
で、「とにかく大事な単語はどうせ何回も出てくるから、いずれ自然に覚えるよ。大丈夫!」と励ましておきました。「よく使われる単語」って、本当に何度も出てくるんですよね。(>当たり前か! 何度も出てくるから「よく使われる」なんだもんね)
何回も、何回も、「よく使われる単語」に出会って、自然にその単語が定着していく…。いやでもそういう単語は覚えて行く。それは、「多読」ならではの、自然な言語の身につけ方でしょう。
私自身はGR中心にやってるけど、「親子で多読」をやってみて、こうやって「原点」まで立ち戻って、「よく使われる単語」を「積み木を重ねるように」「身につけていく」ことの「すごさ」っていうのを改めて認識しました。GRでも、同じ効果はあるんでしょうが、「そうか、wentはこんなに使われる単語だったんだ!」というようなことを、ここまでハッキリと認識することは出来なかったように思います。
「親子で多読」は親にとっても、一人で「多読」をやってるだけでは気づかない、多くの発見をもたらしてくれます。
Qは、多読を始めてほぼ1週間経ち、ORT2の6冊を読んだ段階で、Qは、「日々力がついていくね」と言いました。
進歩が実感できるって、素晴らしいですね。
1~6:2004年9月9日:Who is it? Floppy Floppy Six in a Bed A Good Trick Fun at the Beach The Pancake:ORT1:16+10+19+11+27+16=83:83:YL0.1:レベル0:中学1年のQには、何となく物足りないみたい。ストーリ性もないし。これ、実は、ORTのシリーズの登場人物紹介だってことが、あとで分かるんですが…。
7.2004年9月9日:Nina, Nina, Star Ballerina:AAR1:620:703:YL0.5:レベル0:3日間かかって少しずつ読みました。これは「100万語」の方でも紹介した本ですが、ニーナとお母さんの寛嬢の交流がとてもほほえましく心にしみる作品です。お母さんがニーナをいとおしく思う気持ち、ニーナを抱きしめた時にお母さんが感じているニーナの体温が伝わってくるような、そんなストーリーであり、挿絵です。私の方は「親の立場」からも読んでいるかもしれないですが。発表会で「星の役(a star)をやる」って友達に言ったら、その友達が「主役(? the star)」をやるって勘違いして、その勘違いの話がどんどん広まっていってしまって、収集がつかなくなり、ニーナは困ってしまいます。Qと私は「冬ソナ」にはまっていて、今、ビデオを借りて見ているんですが、「あ~あ、「冬ソナ」(>ちょっとした「生返事」なんかから話がどんどんすれ違っていく)状態だねぇ」と言いながら読みました。
8~13:9月12日:Presents for Dad, What Dogs Like, Top Dog, Go On, Mum,
Look After Me, Go Away, Cat: ORT+1: 49+34+42+44+41+33=243語:946語
:YL0.1-2:ORT1には興味を示さなかったQ…。でも、このORT+1の、Go Away Catのオチで爆笑! 内心「お、しめた」と思いました。「Floppy よえ~!」と、ゲラゲラ笑い、「そういえば、ハッピー(私の叔母の家の犬)も弱虫なんだよね」なんて言ってました。そして、Go On, Mumでは、「イギリスの障害物競争って激しすぎない?」なんて、これまた、「どひゃ~」などと言いながら読んでました。
あと、ORTの絵を書いている人が、そこここで「遊んで」いるのも「発見」して気に入ったみたい。あちこちに「あやしいおじさん」が覗き見してたり、メガネが落ちてたりするんです。「ねぇ、またメガネ落ちてるんだけど、この人無茶苦茶遊んでるね~」なんて言ってました。
私自身、「なんだかな~」と始めた「多読」、ちょっとバカにしていたGRにはまったキッカケはAgatha: Queen of Mystery でした。「多読」にはまるには「キッカケ本」が必要なんだと思う。ORT+1のこのパックはQにとって、キッカケ本の「決定打」ではないけれど、「序曲」にはなったかも…。早く、キッカケ本の決定打に出会わせてやりたいな~と思いました。
14~19:9月13日:Kipper’s Laces, The Wobbly Tooth, The Foggy Day,
Biff’s Aeroplane, Floppy the Hero, The Chase: ORT2: 63+70+67+63+74+81=418語
:946語:YL0.2~0.3:ストーリ性は増すのですが、「過去形」で苦戦。Q「“Went”って何?」母「“Go”の過去形。これは不規則動詞って言って、普通は過去形って動詞に”ed”つければいいんだけど、例外があるんだよね」、Q「“Couldn’tって何?」母「”Can’t の過去形」Q「”Looked”(ルックド)」母「あ、”looked”はルックトって読むの」Q「何でよ」母「えっと、ノドの所に手をあてて、ノドが震えない音で終わってる動詞に“ed”をつけた時はトって読むことが多いかな(ちょい不正確ですね)」Q「あ、無声音ね」母「そうそう」(>なんだ、Qの方が物知りぢゃん)と延々とやり取りが続き、Qは「英語ってうざ~い! 超めんどくさくない?」と言ってました。いちいち分からないことが多くてちょっといらつき加減。ORT2はまだ無理かなぁ…と思いました。
20~22:9月16日:The Berenstain Bears Go Up and Down, The Berenstain
Bears Ride the Thunderbolt, The Berenstain Bears Catch the Bus:SIR1&2:100+100+300=500語:1446語::面白いクマの一家のお話し。ジェットコースターに弱い父親、朝なかなか起きられずいつも遅刻ギリギリに学校に出かける息子、息子が遅刻しないようにと気配りしない母親…。「なんかこれって家ぢゃん!」とQ。最後のものはYLが1.5でしたが比較的楽に読めました。このシリーズはけっこうQに気に入ったみたいなので、今後書店で見かけたら買ってこようと思います。
23~28:9月17日:Hide and Seek, Look at Me, Go Away, Floppy, Red and
Blue, Big Feet, Kipper’s Diary:ORT+1: 35+35+27+33+41+35-206語:1652語:
前にORT+1を読んだ時に比べて「楽になった」「読むのが速くなった」という実感があったみたいです。