卒業しました! (竹内先生)

長い間社会人学生をやっていましたが、ついに卒業しました!

私は、半期留学で成蹊大学とも 関係の深いマンチェスター大学で、1998年の秋から”part-time& distant student”という身分で、Ph.Dを書いていました。イギリスの大学にはパートタイムの制度があって、フルタイムの学生が1年かかることを2年かけ て勉強します。多くの社会人・主婦・退職者の方が勉強しています。こういう学生はmatured studentと呼ばれています。

フルタイムの仕事を持ちながら、しかも、1年の大半は日本で暮らしており、思うように史料探しが出来ず、とても大変でした。でも、同僚や学生や友人や家族に支えられながら、ようやく学位が取れました。

学期半ば(>しかも卒論締め切り直前)でしたが、一生に一度のことなので、12月13日(木)に卒業式に出席してきました。いずれ、卒業式の様子をアップしたいと思います。

Ph.Dを始めた時にはまだ小学生だった息子が、高校生になってしまいました。その息子と一緒に行って来ました。

あちらでは、息子が卒業生で私が保護者と間違えられた場面も何度かありましたが、でも、実際に卒業式で卒業した人の半分以上はmatured sutdentsです。白髪のロングヘアーのおばあちゃんがドクター号取得で壇上に上がったり、そういのもカッコ良かったです。

私 のPh.D論文について言えば、内容的にはいろいろ不足があって、決して満足していません。1994~1996年に成蹊大学から学外研修の機会を与えら れ、この時はMPhilのコースをやったのですが、このMPhilについては”with distinction”という「優等」の学位をいただいたことを思うと、内心忸怩たるものもあるんですが、でも、まぁ、これが今の私の実力…と率直に受 け止めて、今後、このPh.Dで「やりたかったけれど出来なかったこと」「やるべきだったけれど出来なかったこと」を補って、少しずつ論文の形にして公刊 していくつもりです。

私は、本当は単著があってもおかしくないだけ論文は書き溜めているんですが、性格的に「過ぎたことは振り返らない」 というか、1本論文書くと、新しい論文に興味が移ってしまい、「昔やったことをまとめる」っていうのが出来なくて、なかなか「本にまとめる」という作業が 出来ずにいますが、でも、今後1~2年うちに本を出版するメドをつけたいと思っています。

在校生のみなさんは、もちろん、「今」在学中に思い切り勉強して欲しいけれど、卒業して社会人になってからも、いつでもまた勉強をやり直せるチャンスがあるっていうことを忘れないで欲しいです。成蹊大学にも大学院があるからね。

卒業生のみなさんも、もし、今、「また勉強したいなぁ」って思ったりしていたら、いつでもまた勉強を始めることが出来ますよ。(>もちろん、勤めを辞めたりすることにはリスクが伴いますけれど)

同僚からは、長年に渡っていろいろ配慮もしてもらいました。今回の卒業式も、学期半ばだけれど「後は引き受けるから卒業式に出ておいで」と快く出してもらいました。みなさんに感謝しています。

卒論を書いている学生とは、いつも「一緒に書いている」っていう気持ちがあって、学生たちの卒論を書く姿にも、この「一緒にやっている」という気持ちにも支えられてきました。

みなさん、本当にありがとうございました。

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