ヨガ (8)-ヨガで楽々ストレッチ

よく、ストレッチは「痛気持ち良いところで」とか言いますが、ヨガを利用したストレッチには「痛気持ち良い」レベルの「痛み」もないところで身体が柔らかくなっていく、という方法もあります。

たとえば、(7)で紹介した関連部位を「とんとん叩く」ってのもそうですが、今回ご紹介するのは股関節の開きを調整し、股関節がさらに開くようにする方法です。私自身が「知識」としてはこの方法を知っていてもあんまり真面目に続けてないので(「やるべきこと」と「やっていること」の不一致)、「この方法でやれば、ほ~ら、こんなに開くようになったのよ~」と言えないのが残念なんですが。少なくともこれをヨガの教室でやった時には「ひゃ~、ほんとだ~。こんなに両方の開き具合が揃って、しかも前よりずっと開くようになった~」という驚きがありました。

以前、某大手掲示板でも紹介したことのある方法なんですが、まずは、両足の裏をくっつけたあぐらで座り、股関節の開き具合の程度及び左右差(床からの膝の高さ)を比べます。

次に床に仰向けに寝てカエル足にします。自分の開くところまででOK。無理に開くことありません。ゆったり脱力した状態でOKです。

腕を頭の上にバンザイします。で、その腕の勢いを利用してエイヤと腹筋の要領で起き上がって下さい。これを10回繰り返して下さい。

そして、もう一度両足の裏をくっつけて股関節の開き具合、左右差を比べて下さい。ほ~ら、さっきよりずっとラクチンに開くようになってるし、左右の差も小さくなってるでしょう?

一般的に左右の股関節の開きを調節するには苦手の方を余計にストレッチと言いますし、これはこれで有効なんだと思うけど、この「カエル足腹筋」の方法もかなり有効です。これだと本当にな~んの痛みもない。

もちろん、「継続」なくしては、これも翌日には元の木阿弥。でも、毎日この腹筋する方が、苦労して筋を伸ばすより、ず~っとお手軽かも…。

実は私自身右の股関節の開きが悪く、M先生からは、「左を右に合せて閉じ気味にやりなさい」と言われたりしております。

…というように私自身左右のアンバランスには苦労している訳なので、このエッセイを書いたのを契機に、この方法を「継続」してみようと思います。

成果が出たら、またエッセイでご報告しますね。

ヨガ (7)-ヨガの奇跡 

出産前にヨガをやっていた時、仲の良い同僚何人かに「ヨガって気持ちいいですよ」と話しました。で、そのうちの1人、Kさんとは何度か一緒にセッション(?)に行きました。Kさんは私と一緒ばかりでなく、1人でも時々行ってたみたいです。

ある日、仕事帰りに彼と一緒にヨガに行った時のこと…。先生が、「身体というのは関連部位というのがあるんです。だから無理矢理身体をほぐそうとしないで、その関連部位を刺激してやれば、柔らかくしたいところ、ほぐしたいところがほぐれるんです」とおっしゃり、「たとえば…」ということで、その私の同僚を実験台に選びました。

当時Kさんは50代に入ったばかりぐらいだったのかなぁ…。若い頃はラグビーをやっていたスポーツマンで、私の職場は当時、職員のスポーツ交流もけっこう盛んで、私もよくみんなとテニスやサッカーを楽しみましたが、そんな時もKさんはたいてい顔を出してました。

とは言え、男性だし、柔軟性はあんまりあったとは言えません。先生に脚を前にそろえて出して座り前屈するように言われて前屈したんですが、そうですねぇ、どのくらい曲がったのかなぁ。座っている角度を床から90度として、70度から80度ぐらいかなぁ。60度は行ってなかったんじゃないかなぁ。

で、先生が、「じゃぁ、関連部位をほぐしますよ」と腰のあたりをトントンとたたいた。そして、「もう1回曲げてみて」と言いました。で、Kさんが曲げてみる。すると、あ~ら不思議、さっきよりずっと曲がった。でも、まだ60度ぐらいかな?

先生はさらに、「じゃあ、もう少し関連部位を刺激してみましょう」とまた、腰のあたりと背中をトントンとたたく。そして、「はい、もう1回曲げてみて」。あらら、今度はさっきよりず~っと曲がった! 

それを繰り返すこと数回。最期はペタ~って上半身がぜ~んぶ脚にくっついたんですよ。本当にビックリでした。自分の目が信じられなかった。

もちろん、そういう刺激を与えたからと言って、それがずっと継続して本当に柔らかくなる訳じゃないんだけど、でも、無理矢理ストレッチするよりは、こうやって「関連部位を刺激→曲がる」というのを繰り返した方がずっと楽に柔らかくなりそう・…。

先生も、「ストレッチは痛い思いしてやる必要ないんですよ。関連部位を刺激しながらやれば、ずっと楽に柔らかくなります」とおっしゃってました。

身体って不思議。ほとんど奇跡を見てるような感じでしたが、身体には沢山の可能性と不思議が隠されてるんだなぁ…と思いました。

ヨガ (6)-日本人には合わないポーズ

また、日本人には合わないポーズ、というのもあると聞いたことがあります。ヨガというのは、日本とは気候・風土の全く異なるインドで発達したものですから、インドで生まれ育った人には良くても、日本人には合わないものもある…。あるいは、インドに住んでいる人がやるには良くても、日本に住んでいる私たちがやるには合わないものもある…。

インドは暑いので、戸外のスポーツには向かないですよね。たとえば、マラソンなんか走ったらヘロヘロになっちゃう。下手したら死んでしまう。でも、運動をしなければ、身体に悪い。で、発達したのがヨガなんですって。だから、上達すれば座ったままでもフルマラソン走ったぐらいの運動量が稼げるんだそうなんです。

そういう意味では、とても優れたスポーツ(?)なんですよね。

もちろん、日本でやってもOKなポーズも多いけど、ヨガのポーズの全部が全部、日本の気候風土でやるのに合ってる訳じゃない…・。

以前、誰だったかの(確か木村治美さん?)エッセイで読んだのですが、イギリスからインドにお嫁に行った大金持ちの娘さんが、しばらくして体調を崩してしまったそうです。彼女はお金持ちだったので国からコックを連れ、インド料理に必要なスパイスをぜ~んぶ持って、必要な食材なんかも飛行機で送ってもらい、インドにいる時と全く同じ食生活をしてたそうなんだけど、それがイギリスの気候風土に合わなかったので体調を崩したというのが、後で判明したとのこと。

イギリス風の食生活にしたら、体調が良くなった。やっぱりその土地に住んだら、その土地のものを食べるのが大切だ…というようなことが書いてありました。お金持ちだったのが裏目に出たのね、きっと。

イギリスではインド料理は人気がありますが、食材なんかはイギリスのものを使ってたりするし、みんな、毎日は食べないし…。(だから私、アーユルベーダには興味はあるものの、あれで推薦されている食事には、簡単には手を出す気がしないんです)

そういえば、和泉雅子さんが北極探検した時、トナカイの生肉を食べたっていう話がありましたね。トナカイの生肉を食べないと、北極ではとても身体が持たないとか…そういうのってあると思います。

私が留学前の語学研修でイギリスで一夏過ごした時、昼食をいつも学食で食べていたら、普段は手が冷たかったのに、手が暖かくなってきたのを覚えています。西洋人は日本人に比べて体温が5分くらい高いと言いますが、あの気候の中でサバイバルしていくために必要な食事っていうのが、あるんですね、きっと。イギリス風の食事を続けてると身体がポカポカしてくるんですよね。

という訳で、そういうことも勘案して考えるなら、ヨガは素晴らしいけど、あくまでもインドで生まれたものである、ということ…。地球上のどこでも、どの民族にも合うとは限らないこと・…。そういうことも頭に置きながら、「危険」には必要な警戒を怠らず、楽しめる部分をうんと楽しむ、役立つ部分をうんと役立てる…そういうことが大切だと思います。

ヨガについても信頼できる指導者を探すことが大切ですね。せっかく授かった赤ちゃんを流産…なんてことになりたくないもんね。私自身は大変すばらしい指導者の下で妊娠中ヨガを続けていたので、出産はそれなりには大変だったけど、安産でした。ヨガの呼吸法を知ってることが、出産にとても役立ちました。みなさんも、誰かが「身体に良い」と言ったことでも、安易に飛びつかないで、一歩立ち止まって、自分の頭で考え、自分の目で確かめて、それでOKということになってから、自分の生活に取り入れるようにして下さいね。

ヨガ (5)-ヨガの危険

「心と身体のメンテナンス(4)-危ないと思ったらやめる勇気」とも通じるのですが、ヨガにもとても「危険」な面があります。妊娠中にヨガをやっている時、先生から、何度も「このポーズはあなたはやっちゃダメ」と言われました。妊娠初期の場合は、「流産しちゃうからね」、出産が近づいてからは「今ここで陣痛が始まっちゃうからね」。

すなわち、ヨガっていうのは、身体に非常に「強く」働きかけるものなんですね。「正しく」やれば、「それだけ効く」ということでもあるけれど。だから子宮の働きを良くするようなポーズは、妊娠してなければ、女性の機能を高めるのに効果抜群!ってことなんでしょう。

「毒にも薬にもなる」という表現があるけれど、正しく使えば非常に良い物、というのは、誤ってつかった時のダメージがとても大きい、ということでもあります。良い指導者を選ぶ「目」というのが大切になってくると思います。

得に、ヨガに向いている人は注意が必要かもしれません。私の元同僚で、多分ヨガの素質がとてもある人がいたのですが、彼女はNH○のヨガの講座のテキストを見ながら「気持ちい~」とやってたんですが、突然、ふ~っと気分が悪くなってきたそうなんです。で、よくよくテキストを見ると、「このポーズは指導者のいないところではやらないように」という注があったそう。

自学自習でそこまで深く身体に働きかけることが出来るというのは、彼女自身のヨガとの相性がとても良かったということだと思うのだけど、ヨガにはそういう恐さがあります。この恐さは、繰り返しになるけど、ちゃんとやれば「すっごく効く」ということと裏表の関係ですが…。

ヨガ (4)-ヨガとのプチ再会(1994年秋?)

そういえば、ふと思い出したのですが、今回ヨガとの再会を果たす前に、ヨガとのプチ再会というのがありました。

2歳半のQを連れてイギリス留学している時のこと。Qを産んで10ヶ月後にバレエ復帰した後は、私のバレエは超細々…。そんな中1994年4月より2年間イギリスに子連れ留学したんですが、イギリスの大人のバレエはロンドン以外の場所では、機会がとても限られています。(これについては改めて書きます)

そんな中で、大学が提供する色々なフィットネスのクラスの中にヨガを見つけ、参加してみようと思いました。私の留学した大学のスポーツセンターでは、お昼休みなどに、学生・教職員向けに色々なクラスを提供していました。で、エアロビ、ヨガなどいくつかのクラスを取ってみました。

エアロビは私はあまりなじめなくて(音楽にのれないの)、結局ヨガのクラスを何タームか取りました。

そこで思ったのは、イギリスと日本って、「習い事」の観念が違うなぁ…ってこと。初心者のヨガだったら、徹底的に初心者向きにコースが組み立てられてます。私が日本でやってたアート・ヨガは、このイギリスのクラスに比べると、すごく「高度」なことをやっていた。

バレエでもそうだけど、イギリスって「クロウト」と「シロウト」の区別、「プロを目指す人」と「アマチュアに留まる人」の区別が、すっごくハッキリしてるんですよね。また、初歩の人にはあくまでも初歩をきっちり、ゆっくり教えていく…。これはプロを目指す人に対してもそうです。いや、プロを目指す人だからこそ、そうなのかもしれません。

ヨガのクラスでも、難しいことはやらない…。もちろんヨガは、「その人の体力や筋力に応じて」やるものですから、同じポーズでも「易しく」やることも「難しく」やることも出来るんだとは思いますが…。また、昼休みのクラスでしたから、その後みな、勉強・仕事に戻ることを考え、あまり疲れないように…という配慮もあったのかもしれませんが、日本でやってたヨガに比べるとずい分運動量が少なく感じました。

おかしかったのは、イギリス人って、小さい頃から家の中でも靴の生活してるので、日本人に比べて、足指を自由に動かせないんです。「足の親指(ビッグトゥ)とその他の足指の間をぐ~っと広げて~」って、先生がお手本見せるんだけど、先生もあんまり開かないの。生徒の方はもちろん、もっと開かない…・。

初歩的なものを下から重ねて行く方が上達するのか、難しいこともしながらやってく方が上達するのか…・。ヨガに関しても、イギリスでクラスを取って、そんなことを考えました。

ヨガ (3)-ヨガとの再会(2002年8月)

妊娠が分かったのと同時にバレエは中断しましたが(先生がダメと言ったので)、ヨガは妊娠中も続けました。おかげで妊娠中も快適でした。ヨガの呼吸法を知ってたのは、出産の時にも役だったと思います。妊娠・出産ともに面白い体験でした。

が、出産後はさすがに大変で、教室が遠かったというのもあり、ヨガには通えなくなってしまいました。出産後10ヶ月でバレエ復帰した後も、バレエを超細々続けるだけで精一杯…。ヨガからは遠ざかっていました。

ヨガとの再会を果たしたのは、昨年の夏のこと。仕事でイギリスのMに滞在中のことです。イギリスのバレエ教室の多くはしっかりと夏休みを取ります。ロンドン以外の町では、夏休み中バレエをするのはかなり難しい…。でも、少しは身体を動かしたい…・。そこで、宿のすぐそばのフィットネスクラブにビジターで通うことにしまし
た。

そのフィットネスクラブには、エアロビクスをはじめ色々なクラスがあり、私はヨガ、ピラーティス、ボディバランスのクラスを適当に取り混ぜて週2~3回行ってました。でも、なんと行ってもヨガが面白かった。久しぶりのヨガでしたが、これがすご~く気持ち良かったんです。キツかったけど。なにしろ「ヨガMax」というクラスだけあって、運動量も相当ありました。「フィットネスクラブのヨガだからちょろいだろう」と思ったら大間違いでした。でも、ギリギリと身体を限界まで伸ばすのは気持ち良かった。バレエで使いきれていない筋肉の存在というものも感じ、もっと身体全体を使えるようになる必要というのも感じました。

先生はインド人で、すごい身体の持ち主です。身体がどんな角度でも手だけで歩けちゃうんです。彼を見ていると、「人間の身体の不思議」「人間の身体の無限の可能性」というのを感じます。自分の身体をもっと知りたい、自分の身体をもっとコントロールできるようになりたい…と思います。

ヨガ的な身体の使い方の心地良さっていうのを久々に味わって、帰国してからもヨガを続けようと思いました。以前通っていた教室に通えれば一番いいけど、それは時間的に難しいので、自宅のそばのフィットネスクラブ(職場が法人会員になってるところ)でヨガのクラスを取っています。月1かせいぜい月2ですけれど、身体の深いと
ころの筋肉を動かすのはとても気持ち良いです。ヨガを再開してから、身体も少しずつですが柔らかくなってきてます。私みたいに元が固い人は、こうやって、じっくりと時間をかけて身体をほぐす時間を別に持たないとダメなんだなぁと改めて思いました。

ピラーティスの師匠も、ヨガで可動域を広げたり、バレエで使うよりずっと深い筋肉を使えるようになることは、バレエにもとても良いと言っています。バレエにもプラスになると思うけれど、何よりもヨガで身体をほぐすのって気持ちが良い。麻薬のように「やめられない」状態になってます。

ヨガ (2)-「どの身体も美しい」

私がここでヨガを始めて、「なるほど」と思ったことは色々ありました。

たとえば、その1:人の身体には「関連部位」っていうのがあって、肩凝りになった時、つい肩をほぐしちゃったり、首をまわしちゃったりするけれど、それよりは足首を回しなさいっていうようなこと。

たとえば、その2:現代人は「身体の声」が聞けなくなっている。食べ物にも陰の食べ物と陽の食べ物があって、「身体の声」が正しく聞けていれば、そのバランスが崩れないように、「食べたい物を食べたいだけ」食べて、ちょうどバランスが取れている。

でも、さまざまな情報の洪水によって脳が「刺激」を受けすぎてしまったり、また、添加物などの「刺激」で、本来自分の身体が欲しているものが見えなくなってしまったり。

ここでは玄米食をすすめられました。白米を食べていると、どんどん刺激の強いものを「脳」が欲するようになってしまう。でも、玄米を食べていると、だんだんとキンピラみたいな素朴なものが食べたくなってくるそう…。
 
その他にも色々あるけれど、私が一番感動したのは、「人の身体というものは、どれも美しい」…という言葉です。モデルの体型などに人は「自分を合わせよう」とする。でも、どの身体もその身体固有の美しさがあるのであって、自分の外にある標準に合わせようとするのは間違い…ということ。

先生には2人のお子さんがいらっしゃいましたが、とても2人の子どもを産んだとは思えない美しい身体でした。先生の身体の美しさは、いわゆるモデルのようなプロポーションといった美しさではなく、鍛えぬかれ、研ぎ澄まされた感覚を内包した身体の美しさです。しなやかで強い身体、無駄をそぎおとした身体…。

当時は私は将来子どもを持つことが自分にあるなんてことは考えてもいませんでしたが、2人の子どもを出産してもペッタンコで強靭な腹筋に支えられた先生のお腹っていうのがすご~く印象的でした。子ども産んでもこんなに美しい身体でいられるんだな~って思いました。

私がヨガで自分の身体を鍛え上げた時に刻まれる私の身体は、あるいは今の私より「太い」自分かもしれません。バレエの観点からはもう少し痩せたいなぁ…ってついつい思ってしまうんですが、ヨガによって、「私固有の美しさ」というのを追及してみるのもいいかなぁとも思ったりします。

ヨガ (1)-ヨガとの出会い

バレエを始めて少し後に、超細々ですが、ヨガも始めました。これは、私の尊敬する大学院の先輩に勧められて…。

この先輩は超頭のいい人なんですが、その頃、「自分は今まで『頭』中心に生きてきて、『身体』を軽視してきた」ということに、ふと気づかれたんだそうなんです。で、ヨガと出会って、自分の「身体」も含めた、「丸ごと」で生きることの心地良さっていうのを体験され、それによって、仕事の方もますます花開いたそうなんで
す。

で、「ヨガやると頭良くなるよ」と勧められたんですね。その頃、先輩は、会うごとに美しく若返っていき、また少し猫背だったんだけど、会うごとにそれがまっすぐになってくのが手に取るように分かる感じでした。また、決して太ってる人じゃなかったけど、特別ダイエットはしてないということでしたが、どんどん細くなっていって、何でも、体重で10kg、ウウェストサイズで10㎝細くなったとか…。

そんな先輩の姿を見てたから、私も、「ちょっとやってみようかな」って思って入門してみました。そこのお教室は「アート・ヨガ」という「クリエイティビティを増す」ヨガというのを提唱してまして、生徒さんは作家とかTV関係の仕事の人とか、そういう人が多くて、生徒さんが書かれた本が出版されるごとに玄関先にそれが置かれてるような、そんな教室でした。

で、ヨガってやってみると「気持ち良い」んです。レッスン(セッション?)にもローテーションみたいなのがあって、一定期間ごとに色々「テーマ」があるんですけど、続けていれば、ある程度の期間の間に、内臓も含め、自分の身体に存在する筋肉のすべてを一通り動かすっていうことになるんです。

そして、スポーツでかく「さわやかな」さらさらした汗と違って、ヨガでかく汗は、汗自体は「気持ち悪い」汗なんですよね。なんかカゼで高熱出してる時の汗みたいに、汗自体はすごく「病人くさい」んです。つまり、身体の中の「悪いもの」が含まれた汗なんです。だからそういう汗を流したあとは「さっぱり」「さわやか」なんですけれど、汗自体はねっとりと気持ち悪い。

ヨガを始めて頭が良くなったかどうかはともかく、そうやって身体が浄化される感じが気持ちよくて、本当に超細々でしたが、出産直後まで、月1とか月2とかいうペースでしたが、細々と通いつづけました。