出産前にヨガをやっていた時、仲の良い同僚何人かに「ヨガって気持ちいいですよ」と話しました。で、そのうちの1人、Kさんとは何度か一緒にセッション(?)に行きました。Kさんは私と一緒ばかりでなく、1人でも時々行ってたみたいです。
ある日、仕事帰りに彼と一緒にヨガに行った時のこと…。先生が、「身体というのは関連部位というのがあるんです。だから無理矢理身体をほぐそうとしないで、その関連部位を刺激してやれば、柔らかくしたいところ、ほぐしたいところがほぐれるんです」とおっしゃり、「たとえば…」ということで、その私の同僚を実験台に選びました。
当時Kさんは50代に入ったばかりぐらいだったのかなぁ…。若い頃はラグビーをやっていたスポーツマンで、私の職場は当時、職員のスポーツ交流もけっこう盛んで、私もよくみんなとテニスやサッカーを楽しみましたが、そんな時もKさんはたいてい顔を出してました。
とは言え、男性だし、柔軟性はあんまりあったとは言えません。先生に脚を前にそろえて出して座り前屈するように言われて前屈したんですが、そうですねぇ、どのくらい曲がったのかなぁ。座っている角度を床から90度として、70度から80度ぐらいかなぁ。60度は行ってなかったんじゃないかなぁ。
で、先生が、「じゃぁ、関連部位をほぐしますよ」と腰のあたりをトントンとたたいた。そして、「もう1回曲げてみて」と言いました。で、Kさんが曲げてみる。すると、あ~ら不思議、さっきよりずっと曲がった。でも、まだ60度ぐらいかな?
先生はさらに、「じゃあ、もう少し関連部位を刺激してみましょう」とまた、腰のあたりと背中をトントンとたたく。そして、「はい、もう1回曲げてみて」。あらら、今度はさっきよりず~っと曲がった!
それを繰り返すこと数回。最期はペタ~って上半身がぜ~んぶ脚にくっついたんですよ。本当にビックリでした。自分の目が信じられなかった。
もちろん、そういう刺激を与えたからと言って、それがずっと継続して本当に柔らかくなる訳じゃないんだけど、でも、無理矢理ストレッチするよりは、こうやって「関連部位を刺激→曲がる」というのを繰り返した方がずっと楽に柔らかくなりそう・…。
先生も、「ストレッチは痛い思いしてやる必要ないんですよ。関連部位を刺激しながらやれば、ずっと楽に柔らかくなります」とおっしゃってました。
身体って不思議。ほとんど奇跡を見てるような感じでしたが、身体には沢山の可能性と不思議が隠されてるんだなぁ…と思いました。