ヨガ (2)-「どの身体も美しい」

私がここでヨガを始めて、「なるほど」と思ったことは色々ありました。

たとえば、その1:人の身体には「関連部位」っていうのがあって、肩凝りになった時、つい肩をほぐしちゃったり、首をまわしちゃったりするけれど、それよりは足首を回しなさいっていうようなこと。

たとえば、その2:現代人は「身体の声」が聞けなくなっている。食べ物にも陰の食べ物と陽の食べ物があって、「身体の声」が正しく聞けていれば、そのバランスが崩れないように、「食べたい物を食べたいだけ」食べて、ちょうどバランスが取れている。

でも、さまざまな情報の洪水によって脳が「刺激」を受けすぎてしまったり、また、添加物などの「刺激」で、本来自分の身体が欲しているものが見えなくなってしまったり。

ここでは玄米食をすすめられました。白米を食べていると、どんどん刺激の強いものを「脳」が欲するようになってしまう。でも、玄米を食べていると、だんだんとキンピラみたいな素朴なものが食べたくなってくるそう…。
 
その他にも色々あるけれど、私が一番感動したのは、「人の身体というものは、どれも美しい」…という言葉です。モデルの体型などに人は「自分を合わせよう」とする。でも、どの身体もその身体固有の美しさがあるのであって、自分の外にある標準に合わせようとするのは間違い…ということ。

先生には2人のお子さんがいらっしゃいましたが、とても2人の子どもを産んだとは思えない美しい身体でした。先生の身体の美しさは、いわゆるモデルのようなプロポーションといった美しさではなく、鍛えぬかれ、研ぎ澄まされた感覚を内包した身体の美しさです。しなやかで強い身体、無駄をそぎおとした身体…。

当時は私は将来子どもを持つことが自分にあるなんてことは考えてもいませんでしたが、2人の子どもを出産してもペッタンコで強靭な腹筋に支えられた先生のお腹っていうのがすご~く印象的でした。子ども産んでもこんなに美しい身体でいられるんだな~って思いました。

私がヨガで自分の身体を鍛え上げた時に刻まれる私の身体は、あるいは今の私より「太い」自分かもしれません。バレエの観点からはもう少し痩せたいなぁ…ってついつい思ってしまうんですが、ヨガによって、「私固有の美しさ」というのを追及してみるのもいいかなぁとも思ったりします。