身体と心のメンテナンス (6)-中国式足裏マッサージ 

2003年夏、1月半ほどイギリス出張してました。毎日楽しく仕事してましたが、帰国前、さすがに疲れがたまった感じがありました。その日は滞在していたMから郊外のDに行く予定でしたが、MのP駅構内で「漢方薬&中国式マッサージ」のお店の看板がふと目にとまりました。

中国式足裏マッサージは「痛い」という話を聞いていたので、ためらうものがあったのですが、背に腹はかえらられないという状態で、とにかく飛び込んでみました。たまたま施術師の人がいて、本当はマッサージのサーヴィスは午前10時からだったんですが、特別に今すぐでもやってくれるとのこと。

漢方薬の方の担当らしいおじさんは、その施術師のことをベタぼめで、「彼女は中国でも最高の資格を持ってるんですよ。彼女は腕が良くて彼女が店を動くとお客がみんな彼女について店を変わっちゃうんですよ」と自慢そうに話してました。で、上手な人ならそんなにひどく痛いってことはないかな?と心が動きました。

それに、イギリスで営業してるってことは、「痛みに弱い」というイギリス人も顧客の対象になってるんだろうし(だから、英国式英国式リフレはソフト)、「痛い」というウワサの中国式でも日本みたいに痛くはされないだろう…と思ったんですよね。で、ちょっと恐かったけど、電車を一本遅らせて施術してもらうことにしました。

最初はフットバスから。塩とハーブの入ったちょっと不気味な色のフットバス。しかし、中国式は(というよりイギリスの中国式?)けっこう野蛮。フットバス用の容器(?)に、お買い物のビニール袋をかぶせて、そこにお湯をザーっと注ぐ。

その後足にオイル(ふつうのイギリスの薬屋さんで売ってるやつ)を塗って施術の始まり…。でも、普通に店頭の椅子に座って、外から丸見えの中でやります。

英国式リフレでは親指の腹を使ってマッサージするけど、中国式は手の表側の、指の関節も使います。また、親指、人差し指、中指の側面も使う。だからゴリゴリと力が入るのねぇ。最初はソフトに、だんだん強く…。

おじさんが自慢するだけあって、確かにうまい! 

疲れは相当たまってたらしく、足にさわったとたん「疲れすぎ!」と言われてしまいました。足裏と身体との関連も英国式リフレでは内臓との関係を言われるけど、中国式だと内 臓に加えて骨との関係も指摘します。「ここは骨盤と関係してる」とか 「ここはすねの骨」とか。

確かに場所によっては痛かったけど、でも、まぁガマンできないほどじゃないし、日本のリフレの痛い人とかわらないかな…。

彼女の方は英語がいまいちで、私の方は解剖学的単語をあまり知らないので、コミュニケーションに多少難ありです。内臓や骨の名前をちゃんと英語で覚えないとなぁ。

その後、Dに行き仕事をしていると、足裏からポカポカと身体が温かくなって来る感じ…。そして、身体中の血の巡りが良くなってくる実感がありました。それは1日中続き、集中力もやる気も増し、気分よく仕事が出来ました。

その朝は頭痛とノドの痛みがあり、「カゼをひいたかな」と思って、薬を飲んでたんです。でも、頭痛もノドの痛みもすっかり消し飛んでしまいました。中国4千年の歴史はやっぱりすごいかも…。

25分の足裏リフレでこんなに楽になれるなら、フルボディのマッサージをやってもらったらもっと軽くなれるかも…と、帰りにはフルボディの予約も入れてしまいました。

身体と心のメンテナンス (5)-インディアン・ヘッドマッサージ

イングランド北部の都市Mに出張中、ネットで知り合ったNさんZさんと「スリープオーバー(お泊まり)・オフ」をしました(2003年9月)。Zさんはイギリスでホリスティック・セラピーを勉強されてる方。毎日の仕事で疲労がたまってる私にトリートメントして下さるというお申し出があり、ありがたくお願いすることにしました。

まずは、お得意のリフレクソロジーをしていただきました。いやぁ、リフレクソロジストさんって、「黙って触ればピタリと分かる」のですねぇ。びっくりしたのは、「Q母さん呼吸浅かったり、息つめたりしてません?」という指摘。横隔膜が固いんですって。よくよく考えてみると、私、仕事の本読んでる時とか、ふと気づくと息してないんだよね。

いつも指摘される足の親指の固さも、「固いとは聞いてたけどこんなに固いとは!」と驚かれてしまいました。足の親指には頭の疲れが出るらしいのですが、私の場合それが極端にひどいらしい。

その後は初体験のインディアン・ヘッドマッサージ。ブー○ではこれをインディアン・スカルマッサージと呼んでましたが、まさに頭蓋骨にそってマッサージしていきます。目の上の骨とか、こめかみとか、頭蓋骨と首の骨の境のとことか・・・。

日本のスポーツクラブのヨガでも後頭部の頭蓋骨と首の骨の境の辺りを自分で押すっていうのをやるんですが、これって気持ちいいです。目の上もすごく気持ちいい。で、後は髪の毛をしゃわしゃわとしながら、指先で軽く頭蓋骨全体をマッサージ。これも気持ちいいです。

肩や首もマッサージしてもらえるんですが、私の肩は相当ひどいらしいです。「こんなに固い人は初めて」と言われてしまいました。ひぇ~、そんなにひどいなんて! 

肩の凝りがそんなにひどいのに、私、日常的にはあんまり自覚症状ないんだよね。これって問題。「痛みを感じる」ということは、「自覚症状」があるってことですが、感じないということは自覚症状がないということです。

私は仏教系の幼稚園に行ってたのですが、朝礼で「泥棒は悪いと知っていて盗む人と、悪いと知らないで盗む人とどっちが悪いと思いますか?」と質問されたことがあります。で、私たちは声をそろえて「知ってて盗む人!」と大声で答えたのですが、おばさん先生(すごいネーミングね。園長先生夫人を私たちはこう呼んでました。人物でしたよ)はおっしゃいました。「それは違います。泥棒が悪いと知っていて盗む人は深入りしませんが、知らなくて盗む人は加減というものを知りません。焼けた火箸を熱いと知っていて触る時はそっと触るけれど、知らないで触る時はぎゅっと握ってしまいます。当然火傷は知らない場合の方がひどいです」と。

子ども心にもこのお話は印象深くいまだに覚えていたりするんですが、まぁ、私の肩凝りもこれと似たような状態にある訳ですね。

日本のスポーツクラブのヨガでも、何かのポーズをして痛い顔をしてる生徒がいると、先生は、「痛いですか? 良かったですね。本当にひどい人は何も感じないんですよ。痛みを感じたら、まず、そこをほぐしていけばいいんです。痛みを感じることが自分の身体のどこが悪いか、弱いか知るための第一歩です、とおっしゃいます。

Zさんの心のこもったトリートメントのおかげでかなり元気になりました。Zさんの技術もさることながら、「Q母さんの疲れを何とかしてあげたい」という深い愛情を感じました。やっぱ、施術者にとって一番大切なものって、「治してあげたい」っていう優しい情熱じゃないのかな。これがある人のトリートメントとない人のトリートメントってやっぱり違うと思います。

インディアン・ヘッドマッサージはリフレとはまた違った味わいがありました。爽快っていうか・・・。また経験したいなぁ。

身体と心のメンテナンス (4)-危ないと思ったらやめる勇気

先日、いつも行くデパートのサロンでリフレクソロジーを受けた時のことです。ここは、トリートメントが終わった後、お茶を出してくれるのですが、その日は、ラズベリー(たしか)のお茶でした。

で、「これは子宮の働きを良くするんですよ。だから妊娠初期に飲むと流産することもあるんです」という説明がありました。ひぇ~、こわい! 私の場合まぁ、あんまり妊娠しそうにない年齢だけど、絶対に妊娠不可能とは言い切れない…。妊娠初期って自分でも気づかないことが多いし、妊娠可能年齢の女性全員に説明がされてるのか
な~と、ちょっと心配になりました。

リフレクソロジーもアロマテラピーも身体に良いものですが、間違ったトリートメントがなされれば、大変に危険です。たとえば、妊婦の場合、触ってはいけないツボもあると聞きます(「ヨガと私」の方にも書こうと思いますが、妊娠中にヨガをやっている時には「あなたはこのポーズはやっちゃダメ。流産しちゃうからね」と言われることがありました)。

また、アロマオイルの中には、それを使った後、陽にあたると「光毒性」といって、毒素になってしまうものもあります。

一人一人が、注意深くセラピストさんの資質やきちんと勉強続ける姿勢をもっている人かどうかということを見抜く「賢さ」を持たなければいけないし、どんなところにどんな危険が潜んでいるか…ということに敏感でなければいけないと思います。リフレやアロマでリフレッシュすることはとてもステキなことだけど、リフレやアロマで身体にダメージを受ける可能性だってあるのですから。

「身体に良い」と聞いただけで、すぐに飛びつかない…。だって、結果は全部自分の身体で引き受けなくちゃならないんですから…。

私が日本でお世話になっているセラピストさんは、「危ないと思ったらやめる勇気が必要」とおっしゃってます。これはセラピストさんの側にも、トリートメントを受ける我々の側にも言えることでしょう。

このセラピストさんにお世話になることを決めるまで、私はずいぶんネット徘徊しました。HPのコンテンツや掲示板へのレスなど…。そういうものを読んで、このセラピストさんなら大丈夫…という自分なりの「確信」を持ってからお世話になることにしました。

ここを読んでいる方にもリフレクソロジーやアロマテラピーの素晴らしさは是非体験してほしいけど、くれぐれも慎重にね…と、強調しておきたいです。

身体と心のメンテナンス (3)-初めてのアロマテラピー

アロマテラピーという言葉を初めて知ったのは、イギリスでアロマテラピーの資格を取って来た人が書いた文庫本(タイトル忘れた)でです。かなり前のこと。ふ~ん・・って思ってるうちに、あちこちで、アロマオイルなどが売られるようになっていきました。

でも、日本では、香りを楽しむ…という方向でのアロマテラピーは盛んですが、アロマオイルを使ったマッサージという意味では、そんなに普及してないように思います。少なくともリフレクソロジーほどに簡単に気軽に楽しむことは出来ません。

私は、アロマとリフレでは、言葉を知ったのはアロマの方が先ですが、体験したのはリフレが先。足の裏だけでもこんなにリラクゼーション効果があるなら、全身のアロマを受けたらもっと効果があるかなぁ…と思って、一度受けてみたいなぁと思っていました。

でも、リフレと違って、アロマは直接身体全体を触ってもらう訳で、うまくすれば効果も大きいでしょうが、「ハズレ」の人にあたったときのダメージも大きいのではないか?と思い、なかなか踏み切れずにいました。そもそも、アロマオイルは、使い方を誤れば毒性のものもあるので、きちんとした知識のあるセラピストさんでないと、とても危険でもあります。

実は、以前イギリスに行くと良く泊まっていたベッドシット(自宅を改造して各部屋に簡単な台所や場合によってシャワーをつけたような下宿屋さん)の大家さんの娘さんが、今、考えるとセラピストさんだったんですよね。で、「疲れた時にお風呂にこれを入れて入るといいけど、強いから量に気をつけて」と言う、インディアンが使うなんでも2000年くらい前のドロから出来た入浴剤を入れたお風呂に入ったら、効きすぎてぐったりしてしまった…という経験もあったので・…。

で、イギリスに行った時にイエローページ(日本で言うハローページ)で調べると(これは、ネットの友達からのアドバイス)大手薬屋チェーン店のブー○のヘルス&ビューティ・サロンでやっているとのこと。大手だから安心ということはないだろうけれど、まぁ、大手の場合、信用にも関わるから、一応セラピストさんの能力チェックもやってるだろう、ということで、まずは、ブー○でアロマを体験することにしました。2002年春のこと。

ブー○では、全身マッサージに関してはアロママッサージとスウェーデンマッサージ(こちらもオイルは使う)の2種類があり、スウウェーデンマッサージの方が「強い」とのことだったので、アロマの方にしました。その他、アレクサンダー・テクニック(ピラーティスと同じようなもの? 身体の「まっすぐ」を習得するトレーニングみたい)のセッションや、インディアン・スカルマッサージなど、メニューがいっぱい。これから少しずつ体験してみたいと思ってます。

さて、ブー○のアロマのトリートメントが行われる部屋は、病院の個人治療室みたいな感じ。真っ白な壁のお部屋の中に細長いベッドがあり、白いシーツでベッドメーキングされています。セラピストさん用のイスや、アロマオイルがしまってある棚なんかも白。

で、まずは、問診から。身体で不調を感じる箇所、ストレスの有無に始まり、糖尿病でないかどうか、てんかんではないかどうか…など、医療の分野に踏み込んだ質問もあります。またGP(家庭医)が誰であるか、ということも聞かれます。医者と連携を取りながら、こういう施術が行われているんだなぁ…と思いました。リフレを定期的にやってる、と言うと、「それはとても良いことね」と言われました。

さて、次にオイルを選びます。セラピストさんが、私の生活状態や症状に合わせて、いくつかのオイルを出してきて、匂いをかいでみるように言われます。そして、好きな香りと嫌いな香りを分けていきます。そして、最終的にいくつかの香りを選択していきます。そして、それを基本のオイルを混ぜ、その日使うオイルが出来あがります。この時のオイルは、ローズオットー、サーダル・ウッド、ラベンダー、ジャスミン。

そして、脱衣。「私は部屋を出ていますので、下着1枚になってシーツの間(ベッドの世界では2枚のシーツを使ってベッドメークするので)に入っていてね。ゆっくりどうぞ」と言ってセラピストさんが出ていきます。用意されたカゴの中に脱いだ物を入れておきます。

ベッドの中に入って横たわっていると、セラピストさんが戻ってきていよいよマッサージが始まります。オイルの香りが部屋に充満します。イギリスのマッサージは、リフレもそうですが、とてもソフト。痛いということはありません。少しずつ少しずつ、優しく優しく身体をほぐしていってくれます。気持ち良くてすてきな香りの中で途中で眠ってしまいました。あぁ、ぜいたくで幸せな時間・・…。

終わってから、セラピストさんに、「背中にすごく緊張(テンション)がたまっていますね。提起的にトリートメントを受けた方がいいですよ」と言われました。そうなのかぁ…。日本に帰ってから、アロマを受けられるところを探そう…と思いながら宿に帰りました。柔らかく身体がほぐされて、とても良い気持ちでした。

身体と心のメンテナンス (2)-リフレクソロジー

最近の私の健康法の1つとして大きな位置を占めているのがリフレクソロジーです。これもネットの掲示板で「今日リフレに行ってきた」みたいなカキコミがあって、それがキッカケで興味を持ちました。

もちろん「英国式」っていうそのフレーズにも、イギリス贔屓の私には興味をそそられたんですが。ただし、この「英国式」は本当にイギリスで「英国式」を受けてみたら、ちょっと違ってました。これについては別の機会に書こうと思ってますが、日本のリフレクソロジーはあくまでも「日本式英国式リフクソロジー」で、イギリスで受けてみた「英国式英国リフレクソロジー」とは「似て非なるもの」です。

私がよく行くところは、デパートの中に入ってるサロンと駅ビルの中に入っているサロンの2軒。そういうところなら、一応、テナントとしてリフレのサロンを入れる時に必要最低限の「調査」(あまりに悪質でないか?など)はするだろう…という、「読み」からです。

リフレなどで「人から身体を触ってもらう」というのは、それだけで「癒し」の効果があるそうですが、「人に身体を触らせる」、それも「けっこう大事なところを触らせる」っていうのは、反面、とても危険なことでもある…。(私は「好奇心」は強いけど、「慎重派」でもあります。だから、「手を出す」のは自分なりに調べたり、考えたりした後です)

本当は、地元などで信頼できる所を探すのが一番でしょうが、時間もなかったのと、まぁ、足裏ならいくらツボがいっぱいあるとは言っても、通常のマッサージなどのように、直接「患部」に触らせるのとは違うだろう…。もし、「ハズレ」の人に当たっても、整体や鍼灸ほどのダメージはないだろう(逆に言えば、整体や鍼灸はもっと「治療」的要素が強いし、即効性もあるし、ドラスティックに効く)、ということもありました。基本的にはリフレは「リラクゼーション」であり、「治療」ではない・…ということで。(イギリスでは、リフレを受けていることを、GPと呼ばれるファミリー・ドクターに言っておくことを奨励されますし、リフレのサロンのカルテ作成の際にGPの名前を聞かれます)

…ということで、最近では、デパートに買い物に行った際に、ちょっと時間がある時は、「お茶を飲む代わりに」リフレに行きます。と言っても、決してお安くはないので、そんなにしょっちゅうは無理ですけれど。

リフレに通うようになってから、体調を崩しても、崩し方が小さくなってきた気がします。

私の仕事はサーヴィス業だから、時に他人からサーヴィスされるっていうのが、とても良い癒し効果になってるように思います。

また、日によって、痛いところ(がそこと関連している身体の部分の不調を示す)が違うのも面白い…。自分の体調を把握するにも有効だと思います。

トリートメントを受ける度に記録が残されて行きますので、自分の身体の推移についてセラピストさんたちが把握してくれているっていうのも、お医者さまの他にも自分の健康の推移を、より日常的に把握してくれてる人がいるっていうことで、何となく気持ちが安定します。デパートのサロンなどでは担当してくれるセラピストさんは毎回違うけど、長く行ってると同じ人に何度か当たるようになるし、記録も残っているので、「今日はいつもに比べて○○が××ですね」という風にコメントしてくれますので、自分の生活を振り返る反省材料にもなります。

何でもそうですが、このリフレクソロジーも、「誰にでも合う」というものではなく、私の周りでも「まどろっこしい」(直接凝ってる所をほぐしてもらう方が好き)という人も多いです。また、他人に足裏みたいに普段人に見せない所を触られるのはイヤっていう人もいると思います。

でも、私は、ヨガで「肩が凝った時にはそこを触っちゃダメ」と言われた記憶に囚われているのか、「遠いところからほぐす」というのが気に入っています。また、忙しい毎日の中で、「活動時間帯」にほんの少しだけでも「横になれる」時間を持つっていうのも、きっと、疲れを取るのに役だっているんじゃないかなぁと思います。

身体と心のメンテナンス (1)-指圧 

指圧を初めて体験したのは、一昨年(2001年)の冬。R教室で毎年冬に行うVa大会が始まって10周年ということで、その年は「くるみ」をやることなり、大人も出していただくことになりました。大人は1幕の貴婦人と2幕のトレパックを踊りました。

振りつけは現役時代は(というか今も現役だけど)世界で活躍されていたH先生。ちょっとコンテンポラリーっぽい、とてもしゃれた振りつけでした。1幕の貴婦人もけっこう踊らせてもらえて、マイムも楽しませてもらえ、私は出産後教室を変ってからは、もう一生幕物には出られないって思ってたので(なのにN教室でも一度出していただけて、その上R教室でも…ということで)、思いがけない幸福でした。

が、本番2日前に背中をやっちまったんです。それも、ふとんの上でうつぶせになってゲームボーイをやったり、仕事が間に合わなくて明け方フトンの中でやはりうつぶせになって書類を読んだりして、そのあと仮眠をとって朝起きてみたら、背中が痛い!

この貴婦人の踊りは背中ず~っとそりっぱなしの踊りで、この背中じゃ踊れない!!!!と真っ青になって、いつも行くリフレクソロジー(これについては改めて)に行ったりしたんですが、こういう場合はリフレでは無理。少しは楽になったんですが。で、レッスンメイトが教えてくれた指圧に行ってみました。これが私の指圧初体験。

ガード沿いのなんか怪しげな感じのところで(入ればそんなことはないんですが)、レッスンメイトが教えてくれたのでなければ、入る勇気が出なかったかも…。中に入ると、ベッドがずら~っと並んでいて、男性の指圧師さんが黙々と患者さんに(お客さん?)に施術(?)をされています。

指圧をやる所も色々なんでしょうが、ここは、あんまり患者さんに色々なことを聞かない。また、「だんな、凝ってますね~。お疲れなんですね。特に○○がすごいです。××なお仕事なんですか?」みたいなことも言わない。言葉からの情報ではなく、あくまでも身体だけから情報を得ようとしているような潔さを感じます。

「身体を触ればどこが悪いか分かります」「悪い所を我々がきちんとケアすれば、いちいちお客にどこが悪いだの何だの言わなくても、お客はその効果を身をもって実感できる」っていうような、プロとしての心意気なんでしょうか。リフレやアロマみたいに色々説明してくれ、セラピストさんとの口頭でのコミュニケーションも含め癒されていくのもいいけど、こういう風に会話はないけど、身体自体を通してのコミュニケーションっていうのに徹するのも良いかも…と思いました。

背中はこれで大分楽になってはきましたが、やはりまだ踊りでそると痛い。せっかく先生に「そり」を誉めていただいていたので、思いきりそりたいよ~! ということで、この後地元情報に詳しい方から教えてもらった整体に行き、多分、リフレ・指圧・整体の3つの効果で、なんとか痛みをほとんど感じずにそれるところまでもってい
くことが出来ました。(ただし、多分一番効いたのは整体。次が指圧。つまり、こういう「疾患」がある場合には、整体のような「治療」の要素が強いものが即効性があるのだと思います)

私はバレエでケガをしたことってないんですが、仕事で寝不足が続き疲れがたまって、寝違えてクビが回らなくなったり、というのはよくあります。この時の背中を痛めたのも、仕事の繁忙期で仕事だけでも無理を重ねていた上、幕物に出るということで、昼休み職場からかけつけて(R教室は職場からも近い)、服のまま朝のクラスの最後にある「くるみ」の練習に加わり、また職場に走って帰る…というようなことを続けていたので、疲れがピークになってたんだと思います。踊りで背中をそってる時間が長かったというのお、もちろん多少は関係していると思います。

この指圧サロンを紹介してくれたレッスンメイトは、「私たちぐらいの年になったら身体のメンテに時間とお金をかけないとやってけないのよねぇ」と言ってました。その通りですね。本当は多少給料が下がっても仕事の方を少しセーブできれば、メンテのための時間もお金も節約できるんでしょうが、勤め人の場合、自分の意志だけで仕事量を決められないですもんね。

その後、「あ、疲れがたまってきたな。このままだと寝違えてクビが回らなくなるぞ!」という「予感」みたいなものを感じた時は、リフレじゃなくて指圧に行きます。やはり伝統ある日本の技、それなりのことはあるみたい。

まぁ、この手のことも、人の身体はそれぞれ違いますから、指圧が合う人も(技術的にもそうだけど、雰囲気とかも)合わない人もいると思います。ここの指圧サロンは指圧師さんが男性なので、女性の場合それだけでリラックスできない場合もあるし、そういう人の場合にはあまり効果がない、と、レッスンメイトは言ってました。

疲れがたまっちゃった時、このままだと体調崩しそうっていう時に、そこから脱却する助けになる方法をいくつか持ってることは、とても良いことだと思います。指圧をそれに加えることが出来たのはこの手のことに研究熱心で情報通のレッスンメイトのおかげです。(>感謝)

私のポアント遍歴 (15)―足が強いって、こういうことなのね!

・・・という訳で、ここしばらく(2~3年?)はギャン○を履いていました。

しかし、今年(2007年)の発表会が終わって、発表会で一緒に踊ったレッスンメイトがポアントデビューすることになり、彼女の第一回ポアントレッスンで激しくショックなことが・・・。

甲も土踏まずのアーチもすっごく綺麗に出ているのよね。とっても綺麗にしっかり立ってるし。

だから、普通は細かく踏むパドブレの移動とか、最初のうちは「あなたはバーに掴まってやってね」と言われるのが普通なんだけど、このレッスンメイトはいきなりフロアでやってましたが、別に楽勝な感じ・・・。

うーむ、バレエは努力より素質だ!!!というのは、かねてから思っていたけれど、こんなにまざまざと見せ付けられると、愕然としちゃったりはする。

私は「アシが強い」と言われるが、それは「足」じゃなくて「脚」なのねー、とも思った。

私は土踏まずも決して弱くはないんだけど、でも、どうしても土踏まずのアーチが出ない。ソールがフィットしてこないんですよねぇ。

足が強い人はそんなことないのね。結局、それって足が弱いってことだったのね。

うーむ。

私のポアント遍歴 (14)―あれれれ? ギャン○の方がいい???

でもって、Va大会が終わった後、ふとギャン○を履いてみると・・・。あれれ? こっちの方がジュリ○ットよりいいかもぉ・・・。

最初から2足を比べてからVa大会で履く靴を決めれば良かったかも・・・。

ジュリ○ットも立ちやすかったので、別にそれはそれでいいんだけど。

昔はバンプが深い方が好きだった(>安心感があった)んだけど、今は、あまり深くない方がいいみたい。

ソールもギャン○の方が土踏まずにくっついてくるかな???

あぁ、もう、ポアントって訳分かんないですぅ。

不等式を永遠につなげて行って、自分に一番合うものを見つけていくしかないのねぇ。

今までAを履いてたけど、Bを試してみたらA<BだったのでBを履く。で、Cを試してみたらB
ところが、この途中で自分の足が変わっちゃうから、以前、B>DだからDは履かない・・・と捨てた物が実は今はB<Dになっちゃたり・・・というのもあるから、事は簡単じゃないのよねぇ。

昔、絶対ダメ!と思ってたバレ○ーナなんかも今履いたら違うのかしらん。

…という訳で、しばらくはギャン○を履き続けておりました。なんやかやと2-3年の間はギャン○でそれなりに満足してたのよね。

土踏まずは相変わらずソールにくっついて来ないけど。(>バ○よりはくっついて来るけど)

私のポアント遍歴 (13)―レペッ○のジュリ○ット

発表会前というのに、急遽ポアント遍歴してしまって、心は千々に乱れながらも、バ○の加工というので本番をなんとか乗り切り(>ピルエット自爆だったけど)、さて、12月のVa大会までの間に、次なるポアントを探すべく、バレエショップに行きました。

「ソールが土踏まずについてこないんですぅ」とシュー・フィッターさんに相談。で、選んでいただいたのが、レペッ○のジュリ○ットとギャン○97の2種類。

試し履きで立ってみると、バ○よりはソールが土踏まずについてきます。ジュリ○ットは、バンプが深いけど、でも甲は出る。

そう言えば昔はバンプが深くないと怖かったんだよなぁ…。今は浅くてもそんなには怖くないけど。

やっぱり年を経ることに自分の技術も足の強さも立ち方も変わって行くので、いくら、レペッ○本店のおじさんに、「パッフェ!」と言われても、いつまでも「パッフェ!」とは限らないのよねぇ。

で、どっちから履こうかなぁ・・・と思ったのだけど、名前が可愛いジュリ○ットから履き始めることに。

M先生にも、「いいんじゃないでしょうか。きれいに立ててますよ」と言われ、しばらくはこれで行くかなぁ。

・ ・・という訳で、12月のVa大会はジュリ○ットで出ることにしました。

私のポアント遍歴 (12)-ポアントの奥深さ

ゲストブックでは色々な助言をいただきました。

たとえば、踊りによってポアントを変える…というのもその一つ。

回り物、立ってる時間が長い場合と、アテールで立ってる時間が長い物とでは靴を変えるとかね…・。

なるほど~。ポアントって奥が深すぎてまだ私にはよく見えてない。分かってないことが多すぎて、大海原をゴムボートで漂流してる気分です。

とりあえずは、○>△?っていう「比較」を繰り返す中で自分に合った靴に出会っていくしかないのかなぁ…。