イングランド北部の都市Mに出張中、ネットで知り合ったNさんZさんと「スリープオーバー(お泊まり)・オフ」をしました(2003年9月)。Zさんはイギリスでホリスティック・セラピーを勉強されてる方。毎日の仕事で疲労がたまってる私にトリートメントして下さるというお申し出があり、ありがたくお願いすることにしました。
まずは、お得意のリフレクソロジーをしていただきました。いやぁ、リフレクソロジストさんって、「黙って触ればピタリと分かる」のですねぇ。びっくりしたのは、「Q母さん呼吸浅かったり、息つめたりしてません?」という指摘。横隔膜が固いんですって。よくよく考えてみると、私、仕事の本読んでる時とか、ふと気づくと息してないんだよね。
いつも指摘される足の親指の固さも、「固いとは聞いてたけどこんなに固いとは!」と驚かれてしまいました。足の親指には頭の疲れが出るらしいのですが、私の場合それが極端にひどいらしい。
その後は初体験のインディアン・ヘッドマッサージ。ブー○ではこれをインディアン・スカルマッサージと呼んでましたが、まさに頭蓋骨にそってマッサージしていきます。目の上の骨とか、こめかみとか、頭蓋骨と首の骨の境のとことか・・・。
日本のスポーツクラブのヨガでも後頭部の頭蓋骨と首の骨の境の辺りを自分で押すっていうのをやるんですが、これって気持ちいいです。目の上もすごく気持ちいい。で、後は髪の毛をしゃわしゃわとしながら、指先で軽く頭蓋骨全体をマッサージ。これも気持ちいいです。
肩や首もマッサージしてもらえるんですが、私の肩は相当ひどいらしいです。「こんなに固い人は初めて」と言われてしまいました。ひぇ~、そんなにひどいなんて!
肩の凝りがそんなにひどいのに、私、日常的にはあんまり自覚症状ないんだよね。これって問題。「痛みを感じる」ということは、「自覚症状」があるってことですが、感じないということは自覚症状がないということです。
私は仏教系の幼稚園に行ってたのですが、朝礼で「泥棒は悪いと知っていて盗む人と、悪いと知らないで盗む人とどっちが悪いと思いますか?」と質問されたことがあります。で、私たちは声をそろえて「知ってて盗む人!」と大声で答えたのですが、おばさん先生(すごいネーミングね。園長先生夫人を私たちはこう呼んでました。人物でしたよ)はおっしゃいました。「それは違います。泥棒が悪いと知っていて盗む人は深入りしませんが、知らなくて盗む人は加減というものを知りません。焼けた火箸を熱いと知っていて触る時はそっと触るけれど、知らないで触る時はぎゅっと握ってしまいます。当然火傷は知らない場合の方がひどいです」と。
子ども心にもこのお話は印象深くいまだに覚えていたりするんですが、まぁ、私の肩凝りもこれと似たような状態にある訳ですね。
日本のスポーツクラブのヨガでも、何かのポーズをして痛い顔をしてる生徒がいると、先生は、「痛いですか? 良かったですね。本当にひどい人は何も感じないんですよ。痛みを感じたら、まず、そこをほぐしていけばいいんです。痛みを感じることが自分の身体のどこが悪いか、弱いか知るための第一歩です、とおっしゃいます。
Zさんの心のこもったトリートメントのおかげでかなり元気になりました。Zさんの技術もさることながら、「Q母さんの疲れを何とかしてあげたい」という深い愛情を感じました。やっぱ、施術者にとって一番大切なものって、「治してあげたい」っていう優しい情熱じゃないのかな。これがある人のトリートメントとない人のトリートメントってやっぱり違うと思います。
インディアン・ヘッドマッサージはリフレとはまた違った味わいがありました。爽快っていうか・・・。また経験したいなぁ。