アロマテラピーという言葉を初めて知ったのは、イギリスでアロマテラピーの資格を取って来た人が書いた文庫本(タイトル忘れた)でです。かなり前のこと。ふ~ん・・って思ってるうちに、あちこちで、アロマオイルなどが売られるようになっていきました。
でも、日本では、香りを楽しむ…という方向でのアロマテラピーは盛んですが、アロマオイルを使ったマッサージという意味では、そんなに普及してないように思います。少なくともリフレクソロジーほどに簡単に気軽に楽しむことは出来ません。
私は、アロマとリフレでは、言葉を知ったのはアロマの方が先ですが、体験したのはリフレが先。足の裏だけでもこんなにリラクゼーション効果があるなら、全身のアロマを受けたらもっと効果があるかなぁ…と思って、一度受けてみたいなぁと思っていました。
でも、リフレと違って、アロマは直接身体全体を触ってもらう訳で、うまくすれば効果も大きいでしょうが、「ハズレ」の人にあたったときのダメージも大きいのではないか?と思い、なかなか踏み切れずにいました。そもそも、アロマオイルは、使い方を誤れば毒性のものもあるので、きちんとした知識のあるセラピストさんでないと、とても危険でもあります。
実は、以前イギリスに行くと良く泊まっていたベッドシット(自宅を改造して各部屋に簡単な台所や場合によってシャワーをつけたような下宿屋さん)の大家さんの娘さんが、今、考えるとセラピストさんだったんですよね。で、「疲れた時にお風呂にこれを入れて入るといいけど、強いから量に気をつけて」と言う、インディアンが使うなんでも2000年くらい前のドロから出来た入浴剤を入れたお風呂に入ったら、効きすぎてぐったりしてしまった…という経験もあったので・…。
で、イギリスに行った時にイエローページ(日本で言うハローページ)で調べると(これは、ネットの友達からのアドバイス)大手薬屋チェーン店のブー○のヘルス&ビューティ・サロンでやっているとのこと。大手だから安心ということはないだろうけれど、まぁ、大手の場合、信用にも関わるから、一応セラピストさんの能力チェックもやってるだろう、ということで、まずは、ブー○でアロマを体験することにしました。2002年春のこと。
ブー○では、全身マッサージに関してはアロママッサージとスウェーデンマッサージ(こちらもオイルは使う)の2種類があり、スウウェーデンマッサージの方が「強い」とのことだったので、アロマの方にしました。その他、アレクサンダー・テクニック(ピラーティスと同じようなもの? 身体の「まっすぐ」を習得するトレーニングみたい)のセッションや、インディアン・スカルマッサージなど、メニューがいっぱい。これから少しずつ体験してみたいと思ってます。
さて、ブー○のアロマのトリートメントが行われる部屋は、病院の個人治療室みたいな感じ。真っ白な壁のお部屋の中に細長いベッドがあり、白いシーツでベッドメーキングされています。セラピストさん用のイスや、アロマオイルがしまってある棚なんかも白。
で、まずは、問診から。身体で不調を感じる箇所、ストレスの有無に始まり、糖尿病でないかどうか、てんかんではないかどうか…など、医療の分野に踏み込んだ質問もあります。またGP(家庭医)が誰であるか、ということも聞かれます。医者と連携を取りながら、こういう施術が行われているんだなぁ…と思いました。リフレを定期的にやってる、と言うと、「それはとても良いことね」と言われました。
さて、次にオイルを選びます。セラピストさんが、私の生活状態や症状に合わせて、いくつかのオイルを出してきて、匂いをかいでみるように言われます。そして、好きな香りと嫌いな香りを分けていきます。そして、最終的にいくつかの香りを選択していきます。そして、それを基本のオイルを混ぜ、その日使うオイルが出来あがります。この時のオイルは、ローズオットー、サーダル・ウッド、ラベンダー、ジャスミン。
そして、脱衣。「私は部屋を出ていますので、下着1枚になってシーツの間(ベッドの世界では2枚のシーツを使ってベッドメークするので)に入っていてね。ゆっくりどうぞ」と言ってセラピストさんが出ていきます。用意されたカゴの中に脱いだ物を入れておきます。
ベッドの中に入って横たわっていると、セラピストさんが戻ってきていよいよマッサージが始まります。オイルの香りが部屋に充満します。イギリスのマッサージは、リフレもそうですが、とてもソフト。痛いということはありません。少しずつ少しずつ、優しく優しく身体をほぐしていってくれます。気持ち良くてすてきな香りの中で途中で眠ってしまいました。あぁ、ぜいたくで幸せな時間・・…。
終わってから、セラピストさんに、「背中にすごく緊張(テンション)がたまっていますね。提起的にトリートメントを受けた方がいいですよ」と言われました。そうなのかぁ…。日本に帰ってから、アロマを受けられるところを探そう…と思いながら宿に帰りました。柔らかく身体がほぐされて、とても良い気持ちでした。