身体と心のメンテナンス (9)-イギリスで受ける英国式英国式リフレ 

「英国式リフレ」と銘打ったサロンに通うようになって、よぉっし、これは本場でリフレを受けてみたいぞ~!と思うようになりました。

で、(3)で紹介したアロマを受けた大手薬屋チェーンのブー○のサロンでリフレを予約。

受けてみて、あ~ら、びっくり! 英国式英国式リフレと日本式英国式リフレって、ぜ~んぜん別物だったのね~。

英国式英国式リフレは指をすごく細かく使って刺激します。日本ではよく「痛気持ち良い」なんて言うけど、「痛み」はほとんどなくて「気持ち良い」だけ。

日本のは「押す」という動作が入るけれど、英国のは尺取虫みたいに指を這わせるというか、こまかくこまかく揉み解すというか…。

で、日本のは「押す」ため、指の歩幅が大きく、しっかり刺激される場所がある変わりに刺激されずに放っておかれる場所があるのに対し、英国のは同じ強さで全体がくまなく刺激されるというか…。

あんまりソフトなんで驚いてしまいました。リフレクソロジストさんにそうお伝えすると、「私は他の人に比べてもソフトな方なの」とおっしゃってました。「前はもっと力があったんだけれど、沢山の人をトリートメントしているうちに強く出来なくなっちゃって」とおっしゃるところを見ると、イギリスでも強い刺激を好む人もいるのかも…。

でも、私的にはこのソフトなリフレがえらく気に入りました。このソフトなリフレだと定期的に長期にトリートメントを受けないと効果は出てこないかもしれないんだけれど。

そう言えば日本で強い刺激をするのは、「一見さん」にも「トリートメントをしてもらった!」という充足感を味わってもらうためというのを聞いたことがあります。英国式のソフトなトリートメントは、その人が長期に通うことを前提に組み立てられてるので、1回1回、「あ~、ほぐれたぜ!」というのがなくてもいいのだそうなんだけれど。(>もちろん、ソフトなのでも1回1回ちゃんと気持ちいいですけれどもね)

イギリスで受けた英国式リフレは、とろけるような気持ち良さでした。足の裏ぜ~んぶをくまなくトリートメントしてもらった充足感もあったし。

日本のリフレの方があるいは「即効性」はあるのかもしれないんだけれど、もっと身体の深い、根本のところからやさしくやさしく正していってもらっているような、そういう気持ち良さのある英国式の方が私は好みです。

身体と心のメンテナンス (8)-「隠れ家」でアロマ

イギリスでアロマテラピーのトリートメントを受けた時に「定期的にトリートメント受けた方がいいですよ」と言われたというのもあって、どこか近くでトリートメント受けられるところはないかしら…と思い、ネットサーフィンを繰り返しました。リフレクソロジーよりずっと効果もあるけれど、その分、ヘタクソな人にかかると危険も大きい。だから、信頼できる人じゃないと…。

で、通い易さも考慮に入れた上で、掲示板でのやり取りやニュースなどをしばらくじ~っとロムして、「うん、やっぱここだ」と思ったところに連絡を取りました。もう2年前のことになるのかな? このサロンのセラピストさんは、イギリスはじめ他の国々にも留学して資格もきちんとしてるし、その後も頻繁に講習を受けにイギリスなど色々な国に行ってさらなる勉強を重ねてらっしゃる。しかも、バレエ経験者。(>「もう一回やりましょうよ」と誘惑中)

しかし、セラピストさんは「知識」だけじゃだめですよね。立派な「学歴」はあっても、この人に身体触られたくないわ…って人じゃ。そういう「人柄」というか(実はこれも「資質」だったりするのだろうが)、そういう点でも誠実で優しくて心の度量の大きい方だなぁ…と信頼できそう…と思いました。

で、とにかく1回目のトリートメントに行ってみました。あいにく、予定より早く月例会が訪れてしまい、腹部のマッサージが受けられなかったり、どうしてもその日じゃないと日程が取れない…というしょっちゅう日本を留守にしてる元顧客との「飲み会」が入ってしまったり…で、「心行くまで」トリートメントを楽しめなかったのですが(後は帰って寝るだけならもっと「とろとろ」になるトリートメントが受けられたんだと思います)、それでも、すっご~く気持ち良く、そして、その直後イギリスに1月くらい出張した間ずっと調子が良くて仕事もずんずんはかどり、「あぁ、これ、アロマの効果だなぁ」と思いました。

普通の住宅街の中にある「隠れ家」みたいなところです。とっても可愛いお部屋で、アロマオイルの香りの中でトリートメントを受けるのは至福の一時であります。

トリートメント終ってから、「バレエやってるだけあって、ちゃんとシシャモちゃん(ふくらはぎ)が発達してますねぇ」と言われました。うふふ。私、脚の筋肉(だけ)はマッサージに行くと「発達してる」って誉められるんだ。(>太いけど)

本当は月1回ぐらい行けるといいんですが、なかなかその時間が取れない…。でも、いざとなればRさんのサロンがある…というその思いだけでも、とても心強く、そのことは私の心の健康にも役立ってくれていると思います。(>Rさん いつもありがとうございます)

身体と心のメンテナンス (7)-中国式フルボディ・マッサージ

2003年夏のイギリス出張からの帰国前日、あちらでたまった疲れをほぐしてから帰国すべく、中国式マッサージへ行きました。足裏式マッサージが衝撃的に効いたので、これはフル・ボディも経験せねば…と思いまして。また、帰国翌日から仕事で、その後しばらく土日がない生活が続く予定で、とにかく体調整えておかないと…という切実な事情もありまして。

トリートメントしてくれたのは足裏式をやってくれたのと同じ女性。良かった!

個室に入るとまずは「服を脱いで、下着だけになってね」と言われる。アロマの場合は服を脱いだらシーツの間に入ってて・・とか、そいういう配慮が行き届いてますが、中国式はその点けっこう野蛮。

「はい、じゃあうつぶせになって」と、マッサージが始まります。

肩や背中がすごく凝ってるらしく、「いくらなんでも働きすぎ」と言われてしまいました。トリートメント前1週間は帰国が迫ってることもあり、焦って仕事してたし、特にその前3日間くらいは、ほとんど休憩も取らず日中マイクロフィルムを読み続けてたので、たしかに疲れはたまっているはず。

足裏は普通の薬屋で売ってる油みたいでしたが、フル・ボディは、メンソール系の臭いのする油を使ってのマッサージでした。「タイガーバーム?」と聞くと、「タイガーバームよりもっと効くやつ」とのこと。

腰の辺りと腕の付け根のあたりにもゴリゴリと固いところがあって、そこを触られると痛い。でも痛いけど、なんというか、「これは正しい痛さだ」という感じの痛さなので、我慢ができます。

彼女は身体も大きいし手も大きいし、マッサージもダイナミック。脚もッサージしてもらって(脚については特に何も言われなかった)、今度は仰向けになります。脚を持ち上げてくぃっくぃっと膝を曲げてみる。こって力ないと出来ないよねぇ。中国マッサージの施術者は相当体力ないと無理そう。

お腹、胸の辺りや腕も一通りマッサージしてもらうと、今度は頭。「時々頭痛がするでしょ?」と言われました。なんか流れが滞ってる場所があるらしい。で、諸悪の根源は首の付け根らしい。

頭もワシワシと揉んでもらって疲れがどんどんほぐれて行くのが分かります。「頭にもっと血が流れるようになれば、もっとエネルギーが出る」とのこと。こんなにがんばっても仕事が進まないのは、頭の血の巡りが悪いせい?

あとは腎臓の辺りかな? で、ここが強くなれば、もっともっとエネルーが出ると言ってました。これ以上エネルギッシュになってどうする?という気もしないでもないけど、ま、私にはまだまだエネルギーがあるってことなのね。特にエネルギーが頭に行って欲しいもんだわ~。

「ここに住んでるんならいいのにね~。私が定期的にトリートメントしてあげるのにぃ~」と言われましたが、ほんと、残念だわ。

「こないだ足裏マッサージしてもらったらすっごく効いたので驚きました。友達に話したら友達も受けてみたいって言ってるんだけど、ロンドンにも中国式マッサージ受けられるところあります?」と聞くと、「中国式マッサージがいいんじゃなくて、私がいいのよ」と豪語してましたが、ま、それだけのことはある腕の持ち主かも・・・。

で、漢方薬を少しと入浴剤とマッサージに使うすぅすぅする油を買ってきました。

ま、薬を飲むより、生活自体を改めることが大切なんだけどね。で、入浴剤は「これを入れて最低25分は温まってね。すごく良く眠れるから」といわれたのだけど、とにかく25分ゆっくりお湯に浸かってられる生活を心がけることが大切って ことよね。

足裏式の場合は、トリートメントを受けた後、すぐに足裏から血がのぼってくる感じがあったけど、フル・ボディの場合は本当に効いてきたのは、もう少し後から。もちろん、マッサージしてもらった後、「身体が軽くなったよ~」という感じはありましたけどまずは、眠りが深くなりましたね。翌日飛行機に乗りましたが、とにかく深く眠れましたね。おかげで時差ボケもほとんどありませんでした。

で、飛行機で眠っている時、頭の芯というか脳の深い内部に、なにかキーンと感じるものがあり、カチンと今まで合わさってなかったものが合わさったような、心地よい感じがありました。もし、クモ膜下や脳梗塞の前兆だったらイヤですが、夢うつつに、「これが彼女の言ってた頭に血が流れるってやつ?」と思いました。

帰国してからも休みなく動いてますが、比較的元気が続いています。やっぱりこのフル・ボディが効いているかも…。

あと、マッサージに使ったオイルを時々首や肩(ここが私の弱点)に塗って自分でマッサージするといいと助言を受けたのですが、空港で首にこのオイルを塗ってみると、いや~、これがすごいんです。湿布薬やスプレー式の湿布薬なんかでも、最初す~っとするけど、すぐ「す~っ」がなくなるでしょ? このオイルは塗った直後は感じないんだけど、ちょっとしてから、「す~っ」がきて、その後1時間くらい「す~っ」としてるの。

中国4千年の歴史にすっかり感銘を受けてしまいました。すごいぞ! (>中国)

これからはMに来るたびに、彼女のトリートメントを受けよう!と固く決意。私の「身体と心のメンテナンス」にまたひとつ新しいメニューが加わりました。

しかし、中国式はアロマやリフレよりハードなので、上手な人にやってもらわないとダメージも大きいと思いました。店頭にいたおじさんも、「資格のないのに中国式と銘打ってやってる人多いんだよね~」と言ってました。要注意!ですね。

(後に日本でお世話になっているアロマセラピストさんにうかがったところ、「す~」っとする油は使い続けていると筋肉に悪いとか…。こういうのも「知識」がないと危ないですね。)

身体と心のメンテナンス (6)-中国式足裏マッサージ 

2003年夏、1月半ほどイギリス出張してました。毎日楽しく仕事してましたが、帰国前、さすがに疲れがたまった感じがありました。その日は滞在していたMから郊外のDに行く予定でしたが、MのP駅構内で「漢方薬&中国式マッサージ」のお店の看板がふと目にとまりました。

中国式足裏マッサージは「痛い」という話を聞いていたので、ためらうものがあったのですが、背に腹はかえらられないという状態で、とにかく飛び込んでみました。たまたま施術師の人がいて、本当はマッサージのサーヴィスは午前10時からだったんですが、特別に今すぐでもやってくれるとのこと。

漢方薬の方の担当らしいおじさんは、その施術師のことをベタぼめで、「彼女は中国でも最高の資格を持ってるんですよ。彼女は腕が良くて彼女が店を動くとお客がみんな彼女について店を変わっちゃうんですよ」と自慢そうに話してました。で、上手な人ならそんなにひどく痛いってことはないかな?と心が動きました。

それに、イギリスで営業してるってことは、「痛みに弱い」というイギリス人も顧客の対象になってるんだろうし(だから、英国式英国式リフレはソフト)、「痛い」というウワサの中国式でも日本みたいに痛くはされないだろう…と思ったんですよね。で、ちょっと恐かったけど、電車を一本遅らせて施術してもらうことにしました。

最初はフットバスから。塩とハーブの入ったちょっと不気味な色のフットバス。しかし、中国式は(というよりイギリスの中国式?)けっこう野蛮。フットバス用の容器(?)に、お買い物のビニール袋をかぶせて、そこにお湯をザーっと注ぐ。

その後足にオイル(ふつうのイギリスの薬屋さんで売ってるやつ)を塗って施術の始まり…。でも、普通に店頭の椅子に座って、外から丸見えの中でやります。

英国式リフレでは親指の腹を使ってマッサージするけど、中国式は手の表側の、指の関節も使います。また、親指、人差し指、中指の側面も使う。だからゴリゴリと力が入るのねぇ。最初はソフトに、だんだん強く…。

おじさんが自慢するだけあって、確かにうまい! 

疲れは相当たまってたらしく、足にさわったとたん「疲れすぎ!」と言われてしまいました。足裏と身体との関連も英国式リフレでは内臓との関係を言われるけど、中国式だと内 臓に加えて骨との関係も指摘します。「ここは骨盤と関係してる」とか 「ここはすねの骨」とか。

確かに場所によっては痛かったけど、でも、まぁガマンできないほどじゃないし、日本のリフレの痛い人とかわらないかな…。

彼女の方は英語がいまいちで、私の方は解剖学的単語をあまり知らないので、コミュニケーションに多少難ありです。内臓や骨の名前をちゃんと英語で覚えないとなぁ。

その後、Dに行き仕事をしていると、足裏からポカポカと身体が温かくなって来る感じ…。そして、身体中の血の巡りが良くなってくる実感がありました。それは1日中続き、集中力もやる気も増し、気分よく仕事が出来ました。

その朝は頭痛とノドの痛みがあり、「カゼをひいたかな」と思って、薬を飲んでたんです。でも、頭痛もノドの痛みもすっかり消し飛んでしまいました。中国4千年の歴史はやっぱりすごいかも…。

25分の足裏リフレでこんなに楽になれるなら、フルボディのマッサージをやってもらったらもっと軽くなれるかも…と、帰りにはフルボディの予約も入れてしまいました。

身体と心のメンテナンス (5)-インディアン・ヘッドマッサージ

イングランド北部の都市Mに出張中、ネットで知り合ったNさんZさんと「スリープオーバー(お泊まり)・オフ」をしました(2003年9月)。Zさんはイギリスでホリスティック・セラピーを勉強されてる方。毎日の仕事で疲労がたまってる私にトリートメントして下さるというお申し出があり、ありがたくお願いすることにしました。

まずは、お得意のリフレクソロジーをしていただきました。いやぁ、リフレクソロジストさんって、「黙って触ればピタリと分かる」のですねぇ。びっくりしたのは、「Q母さん呼吸浅かったり、息つめたりしてません?」という指摘。横隔膜が固いんですって。よくよく考えてみると、私、仕事の本読んでる時とか、ふと気づくと息してないんだよね。

いつも指摘される足の親指の固さも、「固いとは聞いてたけどこんなに固いとは!」と驚かれてしまいました。足の親指には頭の疲れが出るらしいのですが、私の場合それが極端にひどいらしい。

その後は初体験のインディアン・ヘッドマッサージ。ブー○ではこれをインディアン・スカルマッサージと呼んでましたが、まさに頭蓋骨にそってマッサージしていきます。目の上の骨とか、こめかみとか、頭蓋骨と首の骨の境のとことか・・・。

日本のスポーツクラブのヨガでも後頭部の頭蓋骨と首の骨の境の辺りを自分で押すっていうのをやるんですが、これって気持ちいいです。目の上もすごく気持ちいい。で、後は髪の毛をしゃわしゃわとしながら、指先で軽く頭蓋骨全体をマッサージ。これも気持ちいいです。

肩や首もマッサージしてもらえるんですが、私の肩は相当ひどいらしいです。「こんなに固い人は初めて」と言われてしまいました。ひぇ~、そんなにひどいなんて! 

肩の凝りがそんなにひどいのに、私、日常的にはあんまり自覚症状ないんだよね。これって問題。「痛みを感じる」ということは、「自覚症状」があるってことですが、感じないということは自覚症状がないということです。

私は仏教系の幼稚園に行ってたのですが、朝礼で「泥棒は悪いと知っていて盗む人と、悪いと知らないで盗む人とどっちが悪いと思いますか?」と質問されたことがあります。で、私たちは声をそろえて「知ってて盗む人!」と大声で答えたのですが、おばさん先生(すごいネーミングね。園長先生夫人を私たちはこう呼んでました。人物でしたよ)はおっしゃいました。「それは違います。泥棒が悪いと知っていて盗む人は深入りしませんが、知らなくて盗む人は加減というものを知りません。焼けた火箸を熱いと知っていて触る時はそっと触るけれど、知らないで触る時はぎゅっと握ってしまいます。当然火傷は知らない場合の方がひどいです」と。

子ども心にもこのお話は印象深くいまだに覚えていたりするんですが、まぁ、私の肩凝りもこれと似たような状態にある訳ですね。

日本のスポーツクラブのヨガでも、何かのポーズをして痛い顔をしてる生徒がいると、先生は、「痛いですか? 良かったですね。本当にひどい人は何も感じないんですよ。痛みを感じたら、まず、そこをほぐしていけばいいんです。痛みを感じることが自分の身体のどこが悪いか、弱いか知るための第一歩です、とおっしゃいます。

Zさんの心のこもったトリートメントのおかげでかなり元気になりました。Zさんの技術もさることながら、「Q母さんの疲れを何とかしてあげたい」という深い愛情を感じました。やっぱ、施術者にとって一番大切なものって、「治してあげたい」っていう優しい情熱じゃないのかな。これがある人のトリートメントとない人のトリートメントってやっぱり違うと思います。

インディアン・ヘッドマッサージはリフレとはまた違った味わいがありました。爽快っていうか・・・。また経験したいなぁ。

身体と心のメンテナンス (4)-危ないと思ったらやめる勇気

先日、いつも行くデパートのサロンでリフレクソロジーを受けた時のことです。ここは、トリートメントが終わった後、お茶を出してくれるのですが、その日は、ラズベリー(たしか)のお茶でした。

で、「これは子宮の働きを良くするんですよ。だから妊娠初期に飲むと流産することもあるんです」という説明がありました。ひぇ~、こわい! 私の場合まぁ、あんまり妊娠しそうにない年齢だけど、絶対に妊娠不可能とは言い切れない…。妊娠初期って自分でも気づかないことが多いし、妊娠可能年齢の女性全員に説明がされてるのか
な~と、ちょっと心配になりました。

リフレクソロジーもアロマテラピーも身体に良いものですが、間違ったトリートメントがなされれば、大変に危険です。たとえば、妊婦の場合、触ってはいけないツボもあると聞きます(「ヨガと私」の方にも書こうと思いますが、妊娠中にヨガをやっている時には「あなたはこのポーズはやっちゃダメ。流産しちゃうからね」と言われることがありました)。

また、アロマオイルの中には、それを使った後、陽にあたると「光毒性」といって、毒素になってしまうものもあります。

一人一人が、注意深くセラピストさんの資質やきちんと勉強続ける姿勢をもっている人かどうかということを見抜く「賢さ」を持たなければいけないし、どんなところにどんな危険が潜んでいるか…ということに敏感でなければいけないと思います。リフレやアロマでリフレッシュすることはとてもステキなことだけど、リフレやアロマで身体にダメージを受ける可能性だってあるのですから。

「身体に良い」と聞いただけで、すぐに飛びつかない…。だって、結果は全部自分の身体で引き受けなくちゃならないんですから…。

私が日本でお世話になっているセラピストさんは、「危ないと思ったらやめる勇気が必要」とおっしゃってます。これはセラピストさんの側にも、トリートメントを受ける我々の側にも言えることでしょう。

このセラピストさんにお世話になることを決めるまで、私はずいぶんネット徘徊しました。HPのコンテンツや掲示板へのレスなど…。そういうものを読んで、このセラピストさんなら大丈夫…という自分なりの「確信」を持ってからお世話になることにしました。

ここを読んでいる方にもリフレクソロジーやアロマテラピーの素晴らしさは是非体験してほしいけど、くれぐれも慎重にね…と、強調しておきたいです。

身体と心のメンテナンス (3)-初めてのアロマテラピー

アロマテラピーという言葉を初めて知ったのは、イギリスでアロマテラピーの資格を取って来た人が書いた文庫本(タイトル忘れた)でです。かなり前のこと。ふ~ん・・って思ってるうちに、あちこちで、アロマオイルなどが売られるようになっていきました。

でも、日本では、香りを楽しむ…という方向でのアロマテラピーは盛んですが、アロマオイルを使ったマッサージという意味では、そんなに普及してないように思います。少なくともリフレクソロジーほどに簡単に気軽に楽しむことは出来ません。

私は、アロマとリフレでは、言葉を知ったのはアロマの方が先ですが、体験したのはリフレが先。足の裏だけでもこんなにリラクゼーション効果があるなら、全身のアロマを受けたらもっと効果があるかなぁ…と思って、一度受けてみたいなぁと思っていました。

でも、リフレと違って、アロマは直接身体全体を触ってもらう訳で、うまくすれば効果も大きいでしょうが、「ハズレ」の人にあたったときのダメージも大きいのではないか?と思い、なかなか踏み切れずにいました。そもそも、アロマオイルは、使い方を誤れば毒性のものもあるので、きちんとした知識のあるセラピストさんでないと、とても危険でもあります。

実は、以前イギリスに行くと良く泊まっていたベッドシット(自宅を改造して各部屋に簡単な台所や場合によってシャワーをつけたような下宿屋さん)の大家さんの娘さんが、今、考えるとセラピストさんだったんですよね。で、「疲れた時にお風呂にこれを入れて入るといいけど、強いから量に気をつけて」と言う、インディアンが使うなんでも2000年くらい前のドロから出来た入浴剤を入れたお風呂に入ったら、効きすぎてぐったりしてしまった…という経験もあったので・…。

で、イギリスに行った時にイエローページ(日本で言うハローページ)で調べると(これは、ネットの友達からのアドバイス)大手薬屋チェーン店のブー○のヘルス&ビューティ・サロンでやっているとのこと。大手だから安心ということはないだろうけれど、まぁ、大手の場合、信用にも関わるから、一応セラピストさんの能力チェックもやってるだろう、ということで、まずは、ブー○でアロマを体験することにしました。2002年春のこと。

ブー○では、全身マッサージに関してはアロママッサージとスウェーデンマッサージ(こちらもオイルは使う)の2種類があり、スウウェーデンマッサージの方が「強い」とのことだったので、アロマの方にしました。その他、アレクサンダー・テクニック(ピラーティスと同じようなもの? 身体の「まっすぐ」を習得するトレーニングみたい)のセッションや、インディアン・スカルマッサージなど、メニューがいっぱい。これから少しずつ体験してみたいと思ってます。

さて、ブー○のアロマのトリートメントが行われる部屋は、病院の個人治療室みたいな感じ。真っ白な壁のお部屋の中に細長いベッドがあり、白いシーツでベッドメーキングされています。セラピストさん用のイスや、アロマオイルがしまってある棚なんかも白。

で、まずは、問診から。身体で不調を感じる箇所、ストレスの有無に始まり、糖尿病でないかどうか、てんかんではないかどうか…など、医療の分野に踏み込んだ質問もあります。またGP(家庭医)が誰であるか、ということも聞かれます。医者と連携を取りながら、こういう施術が行われているんだなぁ…と思いました。リフレを定期的にやってる、と言うと、「それはとても良いことね」と言われました。

さて、次にオイルを選びます。セラピストさんが、私の生活状態や症状に合わせて、いくつかのオイルを出してきて、匂いをかいでみるように言われます。そして、好きな香りと嫌いな香りを分けていきます。そして、最終的にいくつかの香りを選択していきます。そして、それを基本のオイルを混ぜ、その日使うオイルが出来あがります。この時のオイルは、ローズオットー、サーダル・ウッド、ラベンダー、ジャスミン。

そして、脱衣。「私は部屋を出ていますので、下着1枚になってシーツの間(ベッドの世界では2枚のシーツを使ってベッドメークするので)に入っていてね。ゆっくりどうぞ」と言ってセラピストさんが出ていきます。用意されたカゴの中に脱いだ物を入れておきます。

ベッドの中に入って横たわっていると、セラピストさんが戻ってきていよいよマッサージが始まります。オイルの香りが部屋に充満します。イギリスのマッサージは、リフレもそうですが、とてもソフト。痛いということはありません。少しずつ少しずつ、優しく優しく身体をほぐしていってくれます。気持ち良くてすてきな香りの中で途中で眠ってしまいました。あぁ、ぜいたくで幸せな時間・・…。

終わってから、セラピストさんに、「背中にすごく緊張(テンション)がたまっていますね。提起的にトリートメントを受けた方がいいですよ」と言われました。そうなのかぁ…。日本に帰ってから、アロマを受けられるところを探そう…と思いながら宿に帰りました。柔らかく身体がほぐされて、とても良い気持ちでした。

身体と心のメンテナンス (2)-リフレクソロジー

最近の私の健康法の1つとして大きな位置を占めているのがリフレクソロジーです。これもネットの掲示板で「今日リフレに行ってきた」みたいなカキコミがあって、それがキッカケで興味を持ちました。

もちろん「英国式」っていうそのフレーズにも、イギリス贔屓の私には興味をそそられたんですが。ただし、この「英国式」は本当にイギリスで「英国式」を受けてみたら、ちょっと違ってました。これについては別の機会に書こうと思ってますが、日本のリフレクソロジーはあくまでも「日本式英国式リフクソロジー」で、イギリスで受けてみた「英国式英国リフレクソロジー」とは「似て非なるもの」です。

私がよく行くところは、デパートの中に入ってるサロンと駅ビルの中に入っているサロンの2軒。そういうところなら、一応、テナントとしてリフレのサロンを入れる時に必要最低限の「調査」(あまりに悪質でないか?など)はするだろう…という、「読み」からです。

リフレなどで「人から身体を触ってもらう」というのは、それだけで「癒し」の効果があるそうですが、「人に身体を触らせる」、それも「けっこう大事なところを触らせる」っていうのは、反面、とても危険なことでもある…。(私は「好奇心」は強いけど、「慎重派」でもあります。だから、「手を出す」のは自分なりに調べたり、考えたりした後です)

本当は、地元などで信頼できる所を探すのが一番でしょうが、時間もなかったのと、まぁ、足裏ならいくらツボがいっぱいあるとは言っても、通常のマッサージなどのように、直接「患部」に触らせるのとは違うだろう…。もし、「ハズレ」の人に当たっても、整体や鍼灸ほどのダメージはないだろう(逆に言えば、整体や鍼灸はもっと「治療」的要素が強いし、即効性もあるし、ドラスティックに効く)、ということもありました。基本的にはリフレは「リラクゼーション」であり、「治療」ではない・…ということで。(イギリスでは、リフレを受けていることを、GPと呼ばれるファミリー・ドクターに言っておくことを奨励されますし、リフレのサロンのカルテ作成の際にGPの名前を聞かれます)

…ということで、最近では、デパートに買い物に行った際に、ちょっと時間がある時は、「お茶を飲む代わりに」リフレに行きます。と言っても、決してお安くはないので、そんなにしょっちゅうは無理ですけれど。

リフレに通うようになってから、体調を崩しても、崩し方が小さくなってきた気がします。

私の仕事はサーヴィス業だから、時に他人からサーヴィスされるっていうのが、とても良い癒し効果になってるように思います。

また、日によって、痛いところ(がそこと関連している身体の部分の不調を示す)が違うのも面白い…。自分の体調を把握するにも有効だと思います。

トリートメントを受ける度に記録が残されて行きますので、自分の身体の推移についてセラピストさんたちが把握してくれているっていうのも、お医者さまの他にも自分の健康の推移を、より日常的に把握してくれてる人がいるっていうことで、何となく気持ちが安定します。デパートのサロンなどでは担当してくれるセラピストさんは毎回違うけど、長く行ってると同じ人に何度か当たるようになるし、記録も残っているので、「今日はいつもに比べて○○が××ですね」という風にコメントしてくれますので、自分の生活を振り返る反省材料にもなります。

何でもそうですが、このリフレクソロジーも、「誰にでも合う」というものではなく、私の周りでも「まどろっこしい」(直接凝ってる所をほぐしてもらう方が好き)という人も多いです。また、他人に足裏みたいに普段人に見せない所を触られるのはイヤっていう人もいると思います。

でも、私は、ヨガで「肩が凝った時にはそこを触っちゃダメ」と言われた記憶に囚われているのか、「遠いところからほぐす」というのが気に入っています。また、忙しい毎日の中で、「活動時間帯」にほんの少しだけでも「横になれる」時間を持つっていうのも、きっと、疲れを取るのに役だっているんじゃないかなぁと思います。

身体と心のメンテナンス (1)-指圧 

指圧を初めて体験したのは、一昨年(2001年)の冬。R教室で毎年冬に行うVa大会が始まって10周年ということで、その年は「くるみ」をやることなり、大人も出していただくことになりました。大人は1幕の貴婦人と2幕のトレパックを踊りました。

振りつけは現役時代は(というか今も現役だけど)世界で活躍されていたH先生。ちょっとコンテンポラリーっぽい、とてもしゃれた振りつけでした。1幕の貴婦人もけっこう踊らせてもらえて、マイムも楽しませてもらえ、私は出産後教室を変ってからは、もう一生幕物には出られないって思ってたので(なのにN教室でも一度出していただけて、その上R教室でも…ということで)、思いがけない幸福でした。

が、本番2日前に背中をやっちまったんです。それも、ふとんの上でうつぶせになってゲームボーイをやったり、仕事が間に合わなくて明け方フトンの中でやはりうつぶせになって書類を読んだりして、そのあと仮眠をとって朝起きてみたら、背中が痛い!

この貴婦人の踊りは背中ず~っとそりっぱなしの踊りで、この背中じゃ踊れない!!!!と真っ青になって、いつも行くリフレクソロジー(これについては改めて)に行ったりしたんですが、こういう場合はリフレでは無理。少しは楽になったんですが。で、レッスンメイトが教えてくれた指圧に行ってみました。これが私の指圧初体験。

ガード沿いのなんか怪しげな感じのところで(入ればそんなことはないんですが)、レッスンメイトが教えてくれたのでなければ、入る勇気が出なかったかも…。中に入ると、ベッドがずら~っと並んでいて、男性の指圧師さんが黙々と患者さんに(お客さん?)に施術(?)をされています。

指圧をやる所も色々なんでしょうが、ここは、あんまり患者さんに色々なことを聞かない。また、「だんな、凝ってますね~。お疲れなんですね。特に○○がすごいです。××なお仕事なんですか?」みたいなことも言わない。言葉からの情報ではなく、あくまでも身体だけから情報を得ようとしているような潔さを感じます。

「身体を触ればどこが悪いか分かります」「悪い所を我々がきちんとケアすれば、いちいちお客にどこが悪いだの何だの言わなくても、お客はその効果を身をもって実感できる」っていうような、プロとしての心意気なんでしょうか。リフレやアロマみたいに色々説明してくれ、セラピストさんとの口頭でのコミュニケーションも含め癒されていくのもいいけど、こういう風に会話はないけど、身体自体を通してのコミュニケーションっていうのに徹するのも良いかも…と思いました。

背中はこれで大分楽になってはきましたが、やはりまだ踊りでそると痛い。せっかく先生に「そり」を誉めていただいていたので、思いきりそりたいよ~! ということで、この後地元情報に詳しい方から教えてもらった整体に行き、多分、リフレ・指圧・整体の3つの効果で、なんとか痛みをほとんど感じずにそれるところまでもってい
くことが出来ました。(ただし、多分一番効いたのは整体。次が指圧。つまり、こういう「疾患」がある場合には、整体のような「治療」の要素が強いものが即効性があるのだと思います)

私はバレエでケガをしたことってないんですが、仕事で寝不足が続き疲れがたまって、寝違えてクビが回らなくなったり、というのはよくあります。この時の背中を痛めたのも、仕事の繁忙期で仕事だけでも無理を重ねていた上、幕物に出るということで、昼休み職場からかけつけて(R教室は職場からも近い)、服のまま朝のクラスの最後にある「くるみ」の練習に加わり、また職場に走って帰る…というようなことを続けていたので、疲れがピークになってたんだと思います。踊りで背中をそってる時間が長かったというのお、もちろん多少は関係していると思います。

この指圧サロンを紹介してくれたレッスンメイトは、「私たちぐらいの年になったら身体のメンテに時間とお金をかけないとやってけないのよねぇ」と言ってました。その通りですね。本当は多少給料が下がっても仕事の方を少しセーブできれば、メンテのための時間もお金も節約できるんでしょうが、勤め人の場合、自分の意志だけで仕事量を決められないですもんね。

その後、「あ、疲れがたまってきたな。このままだと寝違えてクビが回らなくなるぞ!」という「予感」みたいなものを感じた時は、リフレじゃなくて指圧に行きます。やはり伝統ある日本の技、それなりのことはあるみたい。

まぁ、この手のことも、人の身体はそれぞれ違いますから、指圧が合う人も(技術的にもそうだけど、雰囲気とかも)合わない人もいると思います。ここの指圧サロンは指圧師さんが男性なので、女性の場合それだけでリラックスできない場合もあるし、そういう人の場合にはあまり効果がない、と、レッスンメイトは言ってました。

疲れがたまっちゃった時、このままだと体調崩しそうっていう時に、そこから脱却する助けになる方法をいくつか持ってることは、とても良いことだと思います。指圧をそれに加えることが出来たのはこの手のことに研究熱心で情報通のレッスンメイトのおかげです。(>感謝)