夢のような日々 (4)-バレエを愛する心

私は、教室との出会いって、「運命」だと思ってます。私がT教室と出会ったのも 「運命」。私がこの「運命」を何より幸せだと思うのは、最初に出会ったこの教室で、「バレエを愛する心」という一番大切なものを教えていただいたこと。

T先生は某バレエ団で踊ってらした方なんですが、現役時代は雰囲気のあるとてもステキなダンサーだったそうです。結婚してバレエ団を引退されてからもご自分の教室の舞台には立っておられたようですが、私が通い始めた頃は舞台の方はすでに引退なさっていました。野球で言うと長嶋みたいな、ちょっと天才肌の人で、若い頃は、「だからね、こうなの」と先生がお手本を見せると教室がふわ~っと独特の雰囲気に包まれて、みんな、見とれてぼ~っとしてしまうような、そんな方だったらしい。そして、みjんな何となく出来ちゃう・・・そんな感じだったらしい。

私が習い始めた頃は、もうかなりお年だったし、ご自身でお手本をなさることはなかったけれど、とにかくバレエが好きで好きでたまらない、踊ることは楽しくて楽しくてたまらないっていうオーラで輝いてました。そんなT先生のもとで、私もバレエが大好きに、踊ることが大好きになったんです。