剣道と私 (6)―夏合宿

暑い最中、夏合宿があった。4泊5日だったか5泊6日だったか、けっこう長い。私の高校には同窓会の建てた会館があり、そこに宿泊出来るようになっている。

朝は6時頃からラジオ体操があり、その後、近くの公園まで走る。往復6kmくらいかな? それが終わると朝食。ちょっと休んで午前中の練習。昼食を食べて、しばらく休む。疲れているので眠ってしまうことが多い。3時くらいから午後の練習。夕食。入浴。みんなでおしゃべりしたりして、就寝。

合宿くらいから、ただ打ち込むだけじゃなくて、懸かり稽古(>相手が隙を作ってくれたところに打ち込む)や地稽古(試合形式の稽古)も始まった。ゲーム性が出てきて、ちょっと面白くなってきた。

相変わらず、打ち込まれると痛いんだけど、上手な人だと打ち込まれてもそんなに痛くないことも分かってきた。でも、上手な人も「はずす」ことがあるので、そういう時は、肘や脇にアザが出来る。(>防具がないところを打たれると上手な人でもとっても痛い)

でも、打ち込んでそれが「当たり!」のところに決まるとすごーく気持ちいい。

懸かり稽古や地稽古で動きが激しくなってきたら、今度は足の裏の皮がむけるようになって、これもちょっと「盲点」であった。

うーん、剣道って、「痛いスポーツ」だったのね!!!!

いろいろと、思ってもみなかった、「うそ!!!!」ということはあったのだが、でも、やっぱり面白さもあって、私はだんだん剣道にはまって行ったのだった。