イギリスでびっくり (17)-ソーセージ・サンドウィッチ

イギリスには、日本で言えば、多分、定食屋に近いような「昔ながらの」カフェがある。コーヒーや紅茶だけを飲むのもOK。サンドウィッチのような冷たい食事もあるけど、「ハンバーガーとチップス」とか、「オムレツとチップス」というような暖かい食事があるのが特徴かな?

大きめのテーブルと安っぽいビニール張りのソファーみたいなのが置いてある。全然おしゃれじゃなくて質実剛健!という感じ。

でも、おしゃれなハイ・ストリートのカフェとは違った温かさと庶民性がある。

で、そういう「昔ながらの」カフェに入って、メニューにあった「ソーセージ・サンドウィッチ」というのを頼んだことがある。

私の頭にあったのは、ハムと同じノリで薄切りになった直径の大きなソーセージとレタスか何かがはさんであるサンドウィッチ。

でも、出てきたのは!!!

イギリスの朝食に出てくるソーセージ(>フランクフルトくらいの大きさだけど、もっと柔らかい)を、朝食同様にソテーしたものを縦半分に切ったものを焼いてないパンに敷き詰めて挟んだだけの、超野蛮なもの。

えっ!!!!!

という感じ。

しかし、これ、イギリス人には、「おにぎり」みたいなものなのかも。あるいは、お茶漬けとか?

子どもの小説なんかで「ベーコン・サンドウィッチ」っていうのがよく出てくるけど、ベーコンをジュウジュウ焼いてパンにはさむっていうもの。

イギリス人にとっては、万能薬みたいな食べ物らしく、「気分が落ち込んでたけど、これで元気が出る!」「すっごく疲れちゃった。ベーコン・サンドウィッチでも食べないとやってられない」っていうタイプの食べ物らしい。

ベーコンの焼ける香りをかいでいるあいだに、だんだん神経が休まってくるらしい。

うーん。

まぁ、これさえ食べれば元気になる!っていう国民的食べ物があるのは、きっといいことよね。