イギリスでびっくり (13)-物にも個性がある(その1): テレビ

イギリスは一人ひとりの個性を重んじる国だが、この国では物にも個性があり、なかなかにびっくりする。たとえば、B&Bのテレビなんかも、なんで???と思うくらい、ひとつひとつ「設定」が違う。

ちゃんとしたホテルやもうちょっとグレードの高いB&Bに泊まればまた違うのかもしれないんだけど、私が泊まるようなとこは、テレビのチャンネルが何だかとーっても変!

イギリスは日本よりTV局は少なくて、地上波の放送局は5つしかない。普通は、1番=BBC1、2番=BBC2、3番=ITV、4番=Chanel4、5番=Chanel5だ。で、普通に家庭でテレビを購入しても、この通りに写る。

ところがですね、私が泊まるようなB&Bでは、これがメチャクチャなの。

たとえば、今回(2006年9月)はですね、1番=ITV(本当ならBBC1。本当ならITVは3番。写りが悪くほとんど見えない。東京で7番で8番がざーっという雑音とともに多少写るような感じ)、2番=ITV(本当ならBBC2.本当ならITVは3番。同じく)、3番=(本当ならITVが見えるはず。ケーブルか衛星? ちゃんと写らない)、4番=(本当ならChanel4が写るはず。ケーブルか衛星? ちゃんと写らない)、 5番=チャンネル5がちゃんと写る、6番=全く写らず、7番=非常に写りの悪いBBC1(本当なら1番で見るべきもの)、8番=ちゃんと移るBBC1(本当なら1番)、9番=ちゃんと写るITV(本当なら3番のはず)、10番=ちゃんと写るBBC2(本当なら2番のはず)、11番=ちゃんと写るチャンネルチャンネル4(本当なら4番のはず)。

なんでこんなややこしいことになっているのかは不明。

で、とにかく1番から5番まで回してみて、チャンネル5以外はどれも写りが悪くて、テレビをまともに見るのはほとんどあきらめかけていたのだけれど、ふと8番を押してみると、BBC1がとてもきれいに写る。で、じゃあ、9番は?と言うと、これまたITVが美しく写ります。

やったぁ!

イギリスにいる時の私は、かなりのテレビっ子です。イギリスのテレビ面白いんだよね。

それに、自分でも「貧乏性」と思うけど、イギリスでテレビ見てるのは、あんまり「罪悪感」がないの。「英語の勉強にもなってるもん!」という大義名分があるから。

日本では、ついつい「あぁ、仕事しなくちゃ! 勉強しなくちゃ!」と思いながら見ちゃう。テレビだって、よい気分転換になるはずなのにね。

…というわけで、イギリスにおいては、テレビも何番に何チャンネルが写るのか?というのは、一台一台違ったりいたします。

この宿に泊まって長いけど、別にこの宿のテレビが全部、1番=ITVと設定されてる訳じゃなくて、それもどの部屋になるかで1回1回違います。

そんな風に一台一台設定する方が面倒くさいと思うけどねぇ。

イギリスで「不具合」を感じても、あきらめてはダメです。

今回私は6番くらいまでであきらめそうになってしまいました。しかし、8番、9番と押したこと、さらに10番、11番とトライしたことで、無事、すべてのチャンネルを見ることが出来ることが分かりました。

これまでは、「今回はITVは見られない」とか「今回はBBC2はダメだ」とか、諦めていました。まともに写るのは、たいてい1局くらいなので(1番から5番くらいまでの間では。って、それが1番から5番が全部写るのが普通なんだけどさ)、それだけ見るとかね。

今回非常に面白く見た、「バレエは私の人生を変えた」というチャンネル4のドキュメンタリーも、こうやってトライしたから見ることが出来たのです。(>ぱちぱちぱち!)

しかしさぁ、そんな面倒くさいことしなくてもいいように出来ないもんかなぁ。