イギリスでびっくり (8)―ナンパじゃないのね

なんか、サマータイムに引き続き、イギリス人ってこんなヤツらなのよ! イギリスにはこんなことがあるのよ!というより、「私ってこんなに無知なの」(>びっくり!)っていう方向に話が向かってしまっているようだが、自分の英語力のなさをさらすことにもなってしまう「びっくり!」をひとつ紹介しよう。

イギリス人って、けっこう時計を持ち歩かない人が多い。で、道を歩いていると時間を聞かれることが多いのだ。(>いや、イギリス人に限らないかも。ドイツでもけっこう時間を聞かれる)

で、その時に、”Do you have the time?”と聞くのだ。あたしゃ、最初、ナンパされてんのかと思いました。「時間ある?」と来て、その後「お茶でも飲まない?」と続くのかと・・・。

「へ?」という顔をする私に、腕時計をはめる辺りを指差して、物問い顔にこちらを見るので、「そっか、時間を聞いているのか」「時計持ってる?って聞いてるのか」というのが分かった。

その後も何度も何度もこのフレーズで時間を聞かれた。

英語の時間に習った”What time is it now?”なんてのは、あんまり聞かなかったなぁ。まぁ、”What time, please?”って聞かれることもないではなかったけれど。イギリスでは基本的にwhatで始まるような、警察の尋問みたいなのは(>たしかpoliceman questionというような表現がある)、×とされるので、あまりこういう直接的表現は使わないのかな?

また、”What time, please?”の”please”も、イギリスに住んで覚えたんだが、とにかくお願いするときには、文法とは関係なく、なんにでもくっつけるのだ。だから、”Do you have the time, please?”つうのも、頻繁に耳にする。(>お店で物を買う時も、”I would like this, please” ”Do you have stamps, please?”とか、ほとんど何にでもpleaseがくっつく)

さて、この、”Do you have the time?”のtimeに”the”がついてるのがミソ、というのが分かったのは、実は、帰国してからのことだ。

どこだったかのバレエの掲示板で(>Rさんとこ?)、英語のことが話題になって、「私さ、最初ナンパされてんのかと思っちゃったよ」とこの話題をふったら、イギリス在住の方(>だったと思う)が、”Do you have time?” ならナンパ、“Do you have the time?”ならただ時間を聞いているだけ、と教えて下さった。

いやー、2年間、”the”がついてんだか、ついてないんだか、なんてこと、ちーっとも気づかずに過ごしてたよ。ふぇーん、私の英語力って・・・・。