コンテンポラリーと私 (3)-車イスのダンサーたち

車イスのダンサーたちの踊りをTVで見る機会がありました。話に聞いたことはあったけれど、すごい!!!!

もちろんダンサーっていうのは「身体を使って表現する」人々だから、人並み優れて身体が優れているということは、とても大事でしょう。

私が大好きなコンテンポラリーのダンサーTさんも、「うゎっ!!!!」というくらい、すごい肉体を持っています。優れた身体を極限まで鍛え上げた、そういう肉体に、ただただ驚嘆する。そういう肉体は見ているだけで胸がすく思いがします。

で、障害を持った人たちも、たとえば脚に障害があっても、腕の力なんかがすごかったり(>だってものすごいアクロバティックなこともするんです。踊りにスピード感あるし)、その他の部分の身体機能が優れているっていうのはあるのかもしれない。

だけど、これらの障害を持った人々の踊りは、まさに「この人たちにしか踊れない踊り」なんだと思いました。

「障害は個性だ」というのは、キレイ事にすぎないかもしれない。今の日本の社会で障害を持って生きることは、決して生き易くはないでしょう。

でも、「健常者」にカテゴライズされる人々も、やはり苦しみながら生きており、自殺する人も後を絶ちません。

私の肉体も、沢山のハンディを負っています。

背が低い、腕が太い、腕が短い、身体がかたい、美人じゃない・・・・・。

でも、そういう「私」が踊る踊りがどこかにあるかも・・・・。そういう「私」だから踊れる踊りがどこかにあるかも・・・。

もちろん、そんな風な「私だけ」の踊りは、その「私」の身体を「私」の範囲で極限まで鍛え上げなければ踊れないのだとは思うけれど・・・。

私がコンテンポラリーに興味を持つのは、そんな踊りが踊れたらいいなぁ・・・と思うからです。