韓流にはまる (5)-韓国の男性って強引!

韓流ドラマに出て来る男性ってかなり強引だ。『冬のソナタ』のチュンサンにしてもイ・ミニョンにしても。ペ・ヨンジュンが二役を演じるこの2人の場合は、ユジンの「言ってほしいこと」を「言ってほしい相手」が「言ってる」ので(>女が脚本書いてるので、主人公の男性は「女性が言ってほしいこと」を言うだけなのだ)、視聴者は「感動」するのだが、これさ、一歩間違えば「勘違い野郎」だよ。

実際、サンヒョクの方がやることは、ユジンを好きという気持ちは同じでも、ことごとく「ツボ」をはずしており、きわめて強引である。

だけど、イ・ミニョンがやってることも本質的にはそんなに変わらない。まぁ、「女心」の「読み」の能力が高い、ということかな?いや、それともユジンの微妙な表情なんかから彼女の本心を読みとって行動してるのかな? 母親がしゃべることの出来ない赤ちゃんの表情を読み取るように。でもさ、私たちは大人なんだから、まぁ、そういうのも大事だけど、私としては、ユジンに対し、「言葉を使えよ!」というのもあったりはする。

昔、『スカートの風』(呉善花著、角川文庫)という日本在住(>在日ではない)の韓国人の書いたエッセイを読んだことがあるんだけど、それによると、韓国の男性は、女性を「くどいて、くどいて、くどき落とす」んだそう。で、それに対する女性の「正しい」対応は、「袖にして、袖にして、袖にしまくる」んだそう。そこで、「実は私もずっと好きだったの」などと、すぐになびいてしまっては、女性としての価値が落ちるらしい。

韓流ドラマを見ていると、そういう「男女交際」(>なんと古めかしい!)の「文化」というのが反映されているようにも見える。

『美しき日々』の室長(>イ・ビョンホン)になると、これがまた、すっげー強引で、私にはほとんど「ついていけない」世界である。これについては別途書こうと思うけど、Qと2人「おしゃべりタイム」に「こいつすっごい思い込み激しい」「どひゃー、強引!」と「つっこみ」を入れまくってしまった。

そういう「男が強引」文化のある韓国では、そうやって女性を一旦「獲得」した後は、男性は「いばる」傾向にあり、DVも多いという話が『スカートの風』には書いてあった。でも、一方で、いばってる奥さんの「言いなり」な中年男性も韓流ドラマにはいっぱい出て来るので、本当のところどうなんだろ。

まぁ、どこの国においても、「男性は」「女性は」と一般化することは難しく、「色々」なんだろうけどね。