韓流にはまる (2)-母子で『冬のソナタ』&おしゃべりタイム

私が『冬のソナタ』を見ると、言うと、Qも見てみると言う。なので、2人で見ることにしました。(>我が家は夫が単身赴任なので平日は母子家庭)

いきなり、はまってしまいました。「えー、うそー」「ありえないー」などと言いつつも、次が気になってついつい見てしまう。ドラマの展開が激しく、ジェットコースターに乗っているようにスリリングで、1話見終わるとけっこう頭がグリングリンしてしまう。

『冬のソナタ』を見出して、まず、我々が思ったのは、ストーリー展開が速い割りに、シーン展開が遅いということ。ずーっとセリフのないシーンが続いたりする。で、その間に、我々は「あーでもない」「こーでもない」と茶々を入れる訳であります。韓国ドラマは、「家族が話し合う」「おしゃべりタイム」をちゃーんと取ったドラマ作りになってるのかな?

で、そうやって「家族が話し合う」から、ドラマを見ることで「家族の絆」が強まる。家族を大切にする韓国らしいドラマ作りと言えるのかもしれません。

これについては後に「謎」が解けた思いがしたことがあります。中国史を専門にしている人に「最近韓流にはまってるんですよぉ」とお話しして、この「家族が話し合う時間」について言及したら、「中国の映画もそうですよ。中国では映画は一緒に見てわいわいそれについて話し合うのが楽しいんです。だから中国の映画館はうるさいんです」とのこと。

おぉ、そうだったのか! これは東アジア文化圏のドラマ作りの基本なのか? 最近の日本のTVドラマは、家族がちょっと話しかけると「あぁん、話しかけるから分からなくなっちゃったぢゃん!」というくらい、一生懸命見てないとついていけない作りになってるけど、そもそも歌舞伎なんかは、物を食ったり、役者についてなんのかんのと言いつつ、「よ、中村屋」とか声をかけたりしながら楽しむものだもんね。

日本は東アジア文化圏から勝手に抜けてしまって、だから、最近家族の絆も弱まっているのかもしれません。