私が最近やっているのは、NHKの「ためしてガッテン」で放映されたという「計るだけダイエット」。「ためしてガッテン」のテキストの臨時増刊号に詳しくその内容が書かれています。
本屋さんで、この「計るだけダイエット」というタイトルの冊子を見つけた時は、むむむ…と思いました。ぱらぱらページをめくってみるとなかなか面白そう。
でも、「ダイエット本」って、買う時、なんでこんなに恥ずかしいのかなぁ…。お金払って買うんだからさ、もっと堂々としててもいいのにさ…。
私、見た目は普通人としては「普通」だから、「これ以上痩せようとするなんてマスコミに踊らされてんのね。バカな女」と思われるんじゃないか?とか、「一応普通の体重してるみたいだけど、この程度の体重キープするのに苦労して苦労してキープしてるのね。お気の毒」と思われているんじゃないか?とかさ…。
考えすぎ?あるいは、被害妄想?とも思うけど。まぁ、本当に太めの人がダイエット本を買うのも、やっぱりイヤだとは思うけど…。
でも、とにかく「役立つ」感じがしたので、「恥を忍んで」購入しました。これねぇ、装丁もハデで、どピンク、どオレンジがふんだんに使われており、カウンターに持っていくの、余計恥ずかしかったんだよなぁ…。
しかし、家に帰って読んでみるならば、ふむふむ、なかなか良いかも。
この「計るだけダイエット」のコンセプトは、とにかく朝と夜に体重を計って記録する。で、それにプラスして1日1万歩歩く、ということです。
記録することで、自分の生活の「クセ」のようなもの、太る「原因」のようなものが「つかめる」んだそう。そして、自然に生活を「正す」作用が働き、体重は減っていく…んだそう。
曰く、太るきっかけは「無意識」のうちにあることが多く、自分ではそんなに食べてないつもりでも食べすぎの日が続いたりしているうちに体重が増加してしまう。でも、それを「記録」という形で目に見える形にしてあげるのが大事なんだって。
でね、グラフにするんだけど、日付欄の大きさに比べ、体重の目盛りを大きく取ってあるの。だから、0.1kg減っただけでも、「おぉ!」と減った感じがする。0.5kg減った日にゃ、「おぉぉぉ!!!」という感じです。
この「やせた!」という実感がね、大事なんだって。
なんでも、これまでのダイエットの失敗は「脳の化学反応」を無視しているところにあったんだって。脳内には「脳内痩せクスリ」と言われるレプチンという物質が出てるそうで、脂肪細胞に脂肪がたまってくると、「食べるのをやめなさい」って脳に命令するんだって。
ところが、急にやせるとレプチンの量が激減し、食欲が抑えられなくやってしまうんだって。
さらに恐ろしいことに、レプチンは一定以上太ってあまりに大量に分泌されてしまうと、脳がレプチンを受け入れなくなってしまうんだって。
だから、リバウンドで(一定以上)太ってしまうと、もう、「食べるのをやめなさい」信号が効かなくなってしまい、「太る悪循環」に陥ってしまうんだって。
こわい!!!!
でね、ダイエットしてる時って、無償に甘いものや油っこい物を食べたくなったりするけど、これはアブラや砂糖を摂ると、脳の中に「麻薬」と尾奈Jいような強い快感を与える、β-エンドルフィンという「快感物質」が出るんだって。だから、油や糖分を断つのってむずかしいんだって。
でも、これに代わり「うまみ成分」も同じような効果があるので、だしなどを有効に使う手があるのだけれど、「うまみ成分」と同じように、体重の減少をビジュアル化することによって、油や糖分を取った時の快感に「体重が減った!」という快感を「置き換える」ことが出来るんだって。
NHKの番組での実績では、83%の人に体重減の成果があったとか・…。
たしかに、「最近、太った気がするなぁ」っていう時って、体重計に乗りたくない。で、ずるずるしている間にどんどん増えて、「ぎゃ~!!!」となったりする。そこで、そういう時こそ、「えいや!」と計っておけば、翌日からの生活にブレーキがかかって、「サイアク」の事態にいたる前に「増加」にストップがかかる…というのはある。
また、グラフには「言い訳」の欄があり、あ~あ、体重増えちまったなぁ、という時でも、「昨夜は宴会があったので」とか「ついつい間食にラーメンを食べてしまった」とか書いておくと、自分の食生活の見直しにもなるのです。あるいは、「社会人」として「果たさねばならない」もろもろの「義理」が、いかに自分の体重増加に関係しているか、とかね。
そういう自分が太る原因となっている生活スタイルや食事の傾向っていうのが分かれば、「対策」も立てやすい。あるいは、太った時も焦らない。
女性の場合は、女性特有のサイクルとも関係があるみたい。
自分の体調のバロメータにもなります。夜と朝の体重差があまりない時なんかは、代謝が悪くなっている…とかね。
まぁ、これも、実は、そんなにマジメにはやってなかったりするのだけれど(>煩雑なので記録は朝のみ。しかもそれもサボりがち)、でも、多少の「精神的」「歯止め」になってるのかなぁ…。
私はグラフにするのは面倒で、すぐにやめてしまって、日記に体重を記録しているだけなんですが(>でも、2005年度発表会を前にまた始めています。ノド元過ぎるとまた忘れそうだが)、本当はビジュアル化する方がいいと思います。グラフが右下がりになっていくと、うれしいしね。
で、「なるほど~」と思ったのは、目盛りが100グラムの体重計を買いなさいっていうこと。つまり、200グラム減ったとして、200グラム目盛りの体重計だと、「1回しか喜べない」けど、100グラム刻みなら「2回喜べる」っていうんです。そういう「減ってうれしい!」という気持ちがダイエットには大事なんだって。
なので、買いました。100グラム目盛りの体重計…。
「毎日1万歩歩く」もなかなか毎日って訳には行かないんだけど、それでも、なるべく最低5000歩、出来たら7500歩は歩きたいと思っている。私の知っている人で、お年を召しても丈夫な人って、たいてい「良く歩いている」人なんだよね。歩くことってとっても健康にいいみたい。
「計るだけダイエット」は「ダイエット」というよりは、「健康法」っていう感じで、「ぎゃ~!!!」という体重になることの「ある程度の予防」にはなってるけど、今のところ、私に関しては、「体重が減る」というところにはいたっておりません。でも、健康あってのバレエなので、ま、いっか。