私のダイエット (4)-出産で激ヤセ&バレエ・ダンサーの身体

バレエ・ダンサーはなんであんなに細いんでしょうね。全員が「普通人」としては健康診断で「痩せすぎ」とカテゴライズされる体重だと思います。

歴史貫通的に普遍的なものとして存在すると思われがちな「身体」も、実は歴史性を持っている…というのは、最近の歴史学が説くところでありますが、実際、人間の身体って、どんどん変わってってるよね。古い写真で見ると、昔のダンサーって、もっとぽっちゃりしてるし、手足も短い。

現代においては、パリ・オペラ座の女性ダンサー達は、「あなたたちと私は同じ人類?」っていうくらい手足が長くて顔が小さくて細い。

なぜそれを人は(>私は?)、「美しい」と感じるのだろう…というのは、私にはよく分からないのだけれど、でも、ため息が出るほど彼女たちは美しい。

まぁ、アマチュアの場合は、「細い」だけでは、「美しい」とはならないのだけれど。ちょっとぽっちゃりしててもバレエ的ぽっちゃりの人の方が非バレエ的スリムより「美しい」という場合もある。筋肉のつき方や、バレエ的な「動き」も、「美しい」の重要な要素です。

でも、同じ人間なら、多分「細い」(>ある程度)方がバレエチックです。

実は、出産後、母乳のトラブルで激ヤセしました。森下洋子さん並の体重にまで体重が落ちました。そもそも母乳をやってる状態って1日700キロカロリーも消費するらしいから、それでなくても「普通に食べてる」状態でもダイエットなのに、母乳のトラブルによって、「拒食症」状態に陥ってしまったもので。

乳腺炎というのになったんですが、母乳がつまるのは、現代人が油っこいものや甘いものばっかり食べているから・・というのを聞いて、こわくて油っぽいものや甘い物が食べられなくなってしまったんです。米と野菜、ほんのぽっちりの魚・・というような日々がしばらく続きました。幸い乳腺炎の方は母乳マッサージに通い、10ヶ月までは母乳を飲ませ続けることが出来ました。(>乳腺炎以降は、人工乳と「混合」でしたが)

世の中には「母乳ファシスト」と言われる、「赤ちゃんは母乳で育てるべきです。お勤めなんぞやめなさい!」と言う系統の母乳マッサージの人たちも多いのですが、私が通ったところは、「働きながらでも母乳育児は出来る」というコンセプトのところで、そこで励ましてもらいながら、多くのことを学びながら、職場復帰後も母乳育児が出来て本当に楽しかったです。母乳を飲ませるっていうのは、とっても楽しい行為です。

自分の身体から沸き上がってくるモノを我が子がおいしそうに幸せそうにゴクゴクと飲んでくれる時間っていうのは、自分が「動物」に戻ったような「原始的な」気分にもなる。こうやって命の輪がつながってきたのだなぁ…と、自分が他の「動物」たちや地球や宇宙と一体化したような気持ちになる。

まだまだ母乳は出てたので、飲ませ続けたかったのだけど、タイ出張が入っていたので、10ヶ月で断乳しました。母乳マッサージの人は「大丈夫よぉ。1週間や2週間だったら、マッサージ続けてれば帰国してからまた再開できます!!!」とおっしゃったのですが、私としては、乳腺炎になったときの「恐怖の体験」がトラウマになっていて(>夜中に突然高熱が出てガタガタ震えがとまらなくなった。理由が分からなかったので、「ひょっとして胎盤が残っていたのだろうか。私はこのまま死ぬのだろうか」と思った。胎盤が残っていると死ぬらしい)、それは出来ませんでした。

それはともかく、断乳しても、育児が大変だったせいか、体重は、森下洋子さん状態からは脱したものの、以前の体重には戻らず、スリムな状態が続きました。断乳を機にバレエも再開したんですが、鏡に写る我がレオタード姿を見て、「そっかぁ、やっぱバレエって細い方がいいのねぇ」と改めて思ったんですよね。

その後も1年くらいはその体重をキープしてたんですが(>食べても太らなかった)、留学前の英語研修ということで2ヶ月ほどイギリスで1人暮らししてたら、その間に「しっかりと!」体重が戻ってしまい、それ以来、出産前の体重より2~3kg太めなゾーンに体重がシフトしてしまいました。ふぇ~ん!

まあ、アマチュアなので、太くても細くてもどっちでもいいんですが、あの出産後(一時期)細かった自分…というのが、けっこう自分の中のイメージとして、頭の中に焼きついており、「バレリーナとしては、せめてあの頃の体重に戻れたらなぁ」というのが、私の「野望」です。

でも、それは、「どうしても!」というほどでもなくて(>だから痩せないんだけど)、無理しないでそこまで行けるなら、「希望する」という程度です。

だけど、せめて、出産前の平均体重(>出産前も体重は変動があったので、今より重かったこともある)には戻れたら…というのは「強く希望する」ところです。