私のダイエット (3)-楽しく美味しく食べて太るのは○

私のダイエットの基本のもう一つは、「楽しく美味しく食べて太るのは○」ということ。これは、伊藤結花里『ダンシング・ダイエット』(講談社文化)に出ていたコンセプト。

著者はマンガ家なんですが、体重の変動がとっても激しい。モノを書いて(画いて?)食っていく…って、そりゃあ、すごく大変な仕事だと思う。

私は「モノ書き」のハシクレではあるが、「モノ書き」で食っている訳ではなく、原稿料はいつだって「スズメの涙」。原稿料なんて出ないことも多い。その原稿を書くための「下調べ」に使うお金を考えたら(>私は資料求めてイギリスにまで行くことも多いから)、「すべての原稿は赤字である」と言った方がいい。

私は「その他の仕事」で食わせてもらっているのであり、その「おこぼれ」で書く時間を掠め取っている…と言った方が正確である。(>大義名分的には「書く」ことも仕事のうちなのだが)

「モノ書き」として食ってなくたって、「仕事として」「モノを書く」のはストレスフルであります。(>もちろんエキサイティングでもあるのだが)

「モノ書き」として食ってる人は、どんなにか大変なことだろう…と思う。もちろん、それを「大変と思わない」、そういう大変さは軽く凌駕する「才能」があるから、その人たちは「モノ書き」として食っていけており、私は「モノ書き」として食っていけてない・・とういのもあるのだが。

それはともかく、彼女は、そのストレスの嵐の中で「ぎゃ~!!!!!」という状態に何度もなる。

で、彼女が太るのも、たいてい、ストレスで飲み食いしすぎたり、あまりの忙しさで運動できない状態が続いたりするのが原因。

曰く「楽しく美味しく食べて太るならOK」(>すみません。手元に本がないのでうろ覚えです)…だけど、自分が太るのはいつもそういう太り方じゃない…。

おんなじだ~!と思う。友達とワイワイ楽しくイタリアンで飲み食いして太る…。毎日がそういう楽しい日々で、生活も食事もはっぴぃ!という中で太るなら、それはそれでよしとしよう!!!!

イギリスのTVコマーシャルに、イタリアだかスペインだかの太ったおば(あ?)さんたちが、海岸で若い男の水着姿を「ウォッチング」してはきゃあきゃあと騒ぎ(>これもセクハラか?)、「彼女たちがいつまでも若いのには訳があります」とナレーションが入る。たしか、オリーブオイルかなんかの宣伝だったと思うんだけど。

毎日美味しいものを食べ、若い男をウォッチングし、きゃあきゃあ騒げる友達がいて…そういう生活だったら、別にちょっとぐらい丸くても気にする必要はないのでしょう。

でも、(2)でも書いたように、私の体重が増えていく時はたいてい「あぁ、しあわせ!」とモノを食べている時ではなく、「こんなもの本当は食べたくない!」と思いながらもやめられない「過食」モードにある時。食べることでストレスを解消しようとしている時。食べた後で「あぁ、美味しかった!」じゃなくて、「あぁ、また食べちまったよ!」と思うような時。

だから、そういう時、そうやって増えた肉を、私は「愛せない」。私がいやなのは、「自分の身体を愛せない」状態。

まぁ、そうやってストレス抱えながらも頑張って「仕事する」私も「私」なのだから、本当はそうやって太ってしまう自分も愛してあげないと可哀想なんだけどね。