イギリス紀行 (9)-ピットロッカリー:その2(2004年8月)

この地で泊ったのは、何と「城」です。昔の貴族だか何だかの「城」をホテルに改造したもの。

入り口の門の横には「門番」の家がある。そして、そこからかなりの距離、山道を登ると山の上にお城があります。昔はここ、馬車で上がっていったんでしょうね。お庭もとっても広い。木も、「森」風に茂っています。

ロビーとか食堂も、もう天井が高くて豪華! ゴルフコースもテニスコートもあるという、本当に広い広い敷地の中にあります。

で、優雅な気分で眠りにつきました。

ところが、夜中、手の甲に「熱い!」と、タバコの火を押し付けられたような(>押し付けられたことないけど)熱さを感じました。電気をつけて手を見てみると、手の甲にうんと細い(>かなり細い毛髪くらい)トゲのようなものが垂直にささっている。

う、ハチ?

この「熱さ」は私、一度体験したことがある。ロンドンでバスに乗ってる時に同じように虫に刺されたんです。その時はハチだと思ってなかったんだけど(>あまりの痛さにバスを途中下車し薬屋に入って刺されたところを見せたら、店員さんが「この女性が虫に噛まれた(bitten)っていうんだけど、どの薬がいいかしら」と言ったので、「じゃ、これってアブ?」と勝手に思ってしまったというのもある)、もし、あれがハチでこれもハチなら、これは2度目…。ひょっとして私死んだりする?

で、みるみるうちに手の甲が赤く腫れてふくらんできた…。

なので、フロントに電話をしてみました。フロントのナイトポーターはなんだか頼りないやつで、「それは、スコティッシュ・ミッジだ。たいしたことない。それにここにはいずれにせよ薬は置いてない」とのたまう。

スコティッシュ・ミッジって何さ!と、この期に及んで辞書を引く。ミッジはmidgeだろう、と当たりをつけて引いてみると、大当たり! 「小昆虫」とのことで、ま、じゃぁ、そんなに害はないのかな?

でも、翌朝になってもまだ手の甲は赤い。で、頼りになりそうな執事っぽいおじさんに手を見せて事情を話す。すると、「それはハチだ。でも、まぁ、ハチさされは時間が経って治るのを待つしかないんだよね」と言う。なんだよ、ミッジじゃないじゃん!

どうやら、このホテルじゃ、ハチに刺されるなんてのは、珍しいことでも何でもないらしいです。まぁ、これだけ木や花があればそうかもしれないけれど。だったら虫さされの薬くらい用意しとけよな~と思う。ほんと、見かけだおしなんだから~。

洗面所に行ってぎょっ!とする。昨夜は真っ白でとっても清潔!と喜んで入ったバスタブの表面に一面の小さな黒い虫が…。ひょえ~、まさか、昨夜入った時も虫がいた? いやいや、そんなことはない…。夜の間に窓の隙間から入ったらしい…。しかし、それにしても。

で、ベッドの枕元にハチを発見。のたのた動いている。あれ、ハチって1回刺したら死ぬんじゃないの? Qの説によれば「それはミツバチ!」とのこと。まぁ、これはミツバチではなさそう。

しかし、ハチの毒というのはとても強烈。手首近くを刺されたのですが、指の付け根あたりまで赤く膨れました。

執事には「放っておくしかない」と言われたが、だんだんかゆくなって色も紫っぽくなってきたので、薬屋に行く。で、薬をつけたらすぐに腫れがひいてきました。何だよ、薬つければ症状軽くなるぢゃん!

なんだかな~…の貴族の館でありました。

貴族の方々もなかなか苦労が多いのね。広大な敷地の中に住むというのもハチ刺されなど色々な「危険」と隣合わせなんですね~。