私のフィアンセ (2)-とりあえず『海賊』のストーリー

とりあえず「フィアンセ」は『海賊』の中のVaということで『海賊』のストーリーをおさえておきましょう。

佐々木涼子『これだけは見ておきたいバレエ』(新潮社)によれば、このバレエの原作はイギリスのロマン派詩人バイロンの長編誌『海賊』。ただし、バレエの筋書き自体は原作(故国に残した妻メドーラへの想いを胸に秘めた海賊)とはかなり違ってるとか。

で、バイロンはトルコの支配から、ヨーロッパ文明発祥の地ギリシャを救うためにギリシャ独立戦争に参加したんだそうな。この「ギリシャ対トルコ」の構図を知らないで見るとこのバレエは理解できないんだって。

それはともかく、この本では「降付:マリウス・プティパ、音楽:アダン/プーニ/ドリゴほか」ってなってるけどさ、この「ほか」ってとこが知りたいのよね。(>私の場合)

そして、初演は1889年サントペテルブルクとなってるんですが、パリ・オペラ座と書いてある本もある。

で、「あら筋」はと言えば、海賊コンランッドと手下ビルバント&アリの3人が難破して海岸に打ち上げられたところをギリシャの娘が助ける。その1人メドーラとコンラッドが恋に陥ってしまうんですが、そこにトルコ軍が来てギリシャ娘が奴隷商人につかまってしまう。

で、奴隷市場であちこちからつかまえてきた奴隷達を競売してるとこにコンラッド達があらわれてメドーラたちを助けるんですね~。

で、隠れ家の洞窟で海賊たちが勝利を祝い、コンラッドとメドーラが愛を語る…。となると、「フィアンセ」が入るのはやっぱこの場面ですよね。きっと。

でも、娘達を連れて国に帰るか、自由の身にしてあげてギリシャに残していくか、で仲間割れ。コンラッドが薬で眠らされている間に「奴隷は奴隷だろ。海賊としては連れて帰るべきだろ」と考える手下がメドーラを奴隷商人の手に渡してしまい、メドーラは太守のハーレムへ。でも、巡礼に変装した海賊たちによって救出され、一同は無事船出する。

これが『これだけは見ておきたいバレエ』の中での荒筋です。

細かいところで多少違っているバージョンもあるのでしょうが、「あら筋」としては、おおむねこんなもんだと思います。