そんな訳でNBSとSMBSをカケモチしつつ、何とか週1回のレッスンを細々と続ける日々が続いていました。
しかし!!!!!
ある日レッスンに行くと、「今日はRADの子ども達の試験のことで忙しいからテープかけるからみんな自習してて。どうせいつも同じなんだから分かるでしょ?」と、先生はあたふたとテープをしかけて別室に消えてしまったのでした!
な、なに? これ?
バレエは「子ども中心」…。それは良い。それは仕方のないこと。
でもさ、これはないんじゃない? アンフェアだよ! たとえば、「来週は子どもたちのRADの試験のことで忙しいので、申し訳ないけれど大人のクラスはキャンセルさせてくださいな。もし、自習でも良いという方がいらっしゃればどうぞおいでください。テープをかけます」って、そういう風に言うならいいよ。でもさ、なんなのよ! これって!
そっちの都合でレッスンをキャンセルするんだから金返すとか、せめて「謝る」ぐらいしろよ~!
みんなで思いきり腹を立て、レッスンというより自習が終わって外に出てから輪になってぶ~ぶ~文句を言い合いました。「ひどい!」「アンフェア!」「金返せ!」 「許せない!」「バカにしてるよね!」って。
このクラスの大人ってほんと踊れる人が多かったの。だからよけい「ひどい!」って思った。こんなに踊れる人たちに「ちゃんと」教えないことにずっと腹を立ててたから。
「私けっこうあちこちで練習してるけど、大人でこんなに踊れる人の多いクラスってないよ。みんなこんな上手なのに、この扱いはひどい! もっとちゃんと教えてくれればみんなもっともっと上手になれるにに!」って私も思いきり言い散らした。そしたら、みんなは、”You are kind.”って言ってたけど…。(誉められたら”You are kind.”って言うのかぁ…って思ったりしたのだった)
で、このクラス時々、「時間ないからこれは片側だけ」って、バーも片側だけの時があったのね。私これもどうも気持ち悪くて…。
そんなことがあって「不愉快」だったので、もうこの教室は「更新」しないでそのままにしてしまいました。クラスのみんなは好きだったけど…。
「大人を教えたくなければ教えるな~!」「教えるならちゃんとやれ~!」と思いました。
ただ、ずっと後になって(2年間の滞在を終えて帰国してからずっと経って)、NBSが大人のクラスを閉じてしまった時、「どんなにひどいクラスでも(NBSのクラスはとても良かったけどね)、大人は教えたくない先生が教えるとしても、それでもやっぱりクラスがないよりはあった方が良いのだろうか…」とも思ったけれど。
でも、このクラスは私のバレエ人生「最悪のクラス」でしたね。大人に子どもと同じ情熱をささげなくてもいい。だけど、大人に「○%」のエネルギーと時間を割こうってきめたら、その「○%」の枠内で「100%」誠実にやってほしい。
どんな仕事でも全部を完璧には出来ない。だから、自分の時間やエネルギーを「配分」する訳です。その「配分」の中に「大人のクラス」っていうのを置くならば、それがたとえ全バレエ教育の0.1%であっても、その0.1%は「100%で」、つまり、0.1%をちゃんと0.1%に、決して0.05%とか0.01%とかにしてほしくない…。
それをやってもらえない教室には生涯二度と通うまい…。大人に「いやいや」教える教室には絶対に行くまい。大人を「バカにする」教室にはビタ一文払わんぞ!
…そう固く決心したのでした。