イギリス・バレエ・ライフ (3)-「週1回」という制約

そんなこんなで、NBSに週1回通っていましたが、週1回だと、たまたまその曜日にセミナーが入ったり、あるいはレポート提出の期限が近かったり、体調が悪かったりして1回あいてしまうと、2週間も間があいてしまいます。

それで、昼休みなどに大学から教職員用に開かれるヨガやエアロビのクラスなんかに出たりしました。エアロビは、私、どうも今一つ隙になれなくて、でも、ヨガの方は2タームぐらい通ったかな。こちらは、「ヨガと私」の方に改めて書こうと思います。

MPhilは1年間のコースなのですが、私は結果的には1年間では論文を書き上げることが出来ず、その後もライティング・アップ・ステューデントという身分で論文の完成のために勉強を続けました。本当は1年で論文を書き上げ、残りの1年は、大学院時代からの研究の蓄積とMPhilを元に「本」を書きつつ、新しいテーマへの挑戦を計
画していたんですけれどね。

それはともかく、週1回の授業というのは最初の1年間というか実質半年ぐらいで、もう出なくて良く、あとは論文の勉強のみ…ということになり、週1のレッスンを確保するために、もう1箇所どこかカケモチできないかなぁ…と探し始めました。

「結果的には」週1になってしまったとしても、週2回レッスン日を確保しておけば、ちょっと気が楽だなぁと思って。で、同じくRADのこちらは、「お教室」(SMBS)を見つけました。こちらも大人のクラスは週1回でした。このSMBSとNBSの2つをカケモチしながら、何とか週1回を確保していました。週2回やることはめったになかったけれど、勉強に卿が乗った時、体調が今一つの時、「あっちに行けばいいや」って思えるのは、ずいぶんと気持ちの上で楽でした。

SMBSの方はRADの「趣味のクラス」用のシラバスにそってレッスンが進みます。レッスンメイトは再開組が多いようで、「かなり踊れる」人ばかりでした。「踊れる」人が多いんだから、もうちょっと注意してあげればいいのになぁ…と思うこともしばしば。でも、あくまでも、「趣味~」って感じでレッスンは進んでいきます。

パもほとんど毎回同じ。テキストの中でバーもアンシェヌマンも「指定」されていて、それをRADから送られてくるテープに合わせてやるんです。だから、テープの中に「プリエ、○分の○、○小節」みたいなナレーションが入るの。で、先生は「ちょっと待って」なんて言って時々テキストをチェックする。「予習してこいよ~!」と思ってしまうこともあったなぁ。

先生自体は、多分自分も昔かなり踊れた人ではないかと思う。きっとどこかでプロだったんだと思います。身体もとてもキレイだし、動きがとても優雅です。顔も美人で華がありました。

このスクールも地元ではそうとう「プレステージ」のある学校です。RADの試験にも毎年大量に合格させています。このRADの試験の合格率を上げるのも、RADの「お教室」の場合、「至上命令」になります。

でも、まぁ、RAD本部が厳選した音楽と、専門家が考え抜いたバーやアンシェヌマンは確かに良く組み立てられていて、振り自体はなかなか楽しめました。