私のポアント遍歴 (8)-ア○ィニョン

ア○ィニョンには、有名な「おやじ」と呼ばれる人物がいるそうな。で、とても丁寧にフィッテングしてくれて、立ち方とか履き方とかとっても丁寧に(>色々文句いいつつ)指導してくれるそうな。

…で、仕事で下北沢を通過した時にふと思いつき寄ってみることに。「おやじ」さまがいるといいなぁ。

おぉ、らっきぃなことに「おやじ」さまがいらっしゃいました。

「どれ、足を見せて」と言われて靴を脱いで足を見せる。「う~ん、このあたりかな?」とポアントを何足か持ってきてくれました。

で、「ちょっと履いてみて」というので、履いてみると、「リボンも結んで」とおっしゃる。フィッティングの時、リボンまで結ばせてくれるとこってないよね。

「ちょっとちょっと、いつもそんな雑な履きかたしてるの?」と、丁寧に履きかた、リボンの結び方を教えて下さいました。私としては、リボンをあんまりきっちり結んでしまってはしわがついて申し訳ないかなぁというのもあって、ゆるゆると結んだというのもあったりはするのだが、確かに「おやじ」さまの結び方でやると、とってもしっかり、きっちり、きれいに結べます。

で、ここのフィッティング・ルームにはバーも用意されており、「バーに掴まって立ってみて」と言われる。立ってみると、「脚をもっと自由にして。脚はぷらぷらと腰からぶら下がる感じ」と言われる。「脚で床を押す」というより、「腰に脚をぶら下げる」「腰を決める」んだそう。ふうむ…。私の場合、「脚で無理矢理立ってる」 (「本来の脚で床を押す」じゃなくて)ので、この「腰にぶら下げる」は大切な感覚かも。

で、「おやじ」さまが、脚を持って上げて下さる。「ほ~ら、そうやって立てば、脚だってこんなに上がるじゃない?」と。まぁ、「上がる」と言っても、120度も行ってなかったりはするのだが。しかも、持ってもらって…。

なるほど、普段は「力づく」でやってるから、脚が上がらないのかな? まぁ、自分の力じゃここまで上がらないんだけどさ。ここまででも自分の力で上げることがあれば、今のところ、大満足だけどさ。(>一生の間に自分の力で脚をここまで上げるなんてことが出来るようになるのだろうか)

…という訳で、「おやじ」さまに見立ててもらったポアントを購入し、レッスンで履いてみました。

そしたらね~、シェネが楽。こんなにシェネがちゃんと回れたことはないぞ~っていうくらい両足をきっちりつけて回れました。

立つのもなかなか良い感じ。

ただし! ア○ィニョンは、ボックスの空間が割に厚目なんだよね。で、私の足は薄い…。なので、なんとなくつま先が「余る」感じがある。つま先の甲側と靴の間に空間がある感じがある。で、ほんの軽くだけど、皮がむけかかった。「足の形」にフィットしてないってことだよね。

なので、このシェネの感覚はすて難かったのだが、結局、お蔵入りとなりました。

でも、「おやじ」さまのポアントの講義が聞けたので、決して高い買い物ではありませんでした。「腰から脚がぶら下がる感じ」はなかなか実行出来ないのですが、時々思い出すようにしたいと思います。