そして、今私が愛用しているのがレペッ○のバ○デール。これはネット抜きには一生履くことのなかったポアントだと思います。
大人向けのバレエのHPには「ポアントおたく」というかポアントにとても詳しい人が何人かいて、彼女たちのやり取りを見ているうちにこのバ○デールというポアントに興味をもつようになりました。さらにその「ポアントおたく」の1人がポアント専門のHPを立ち上げ(今はなくなってしまいましたが。でも、そこの常連さんだった人がHPを作っています)、そこに時々遊びに行くうちにこのバ○デールへの興味はますます強くなっていきました。
とは言え、当時の「自分の判断」では、私は自分が履けるポアントを、①シャンクが固い、②ボックスが深い、という2条件が揃っていないとダメと思っていたので、その点から行くと、バ○デールは「合わない」ポアントのはずだったのです。
フェッ○はボックスが浅いけど、シャンクが固いから大丈夫なんだと思っていました。バ○はシャンクが柔らかくてボックス浅目…。
でも、このポアントへの色々な人のコメントを読んでいるうちに「ちょっと試してみようかな…」と思い、履いてみたらこれが良かった…。
まずは何が良いって、これ、私の足の形にピッタリなんです。幅および厚さが。当初、履いてみようかな?と思った理由は別のところにあったんだけど。
私は幅が比較的狭くて(すごく狭い訳ではない)、足の厚さが薄いの。バヤは幅も厚みも丁度いいんです。で、大きさもサイズの刻みが小刻みで非常にフィット感がある大きさのがゲットできました。縦・横・高さ…ともに、私の足の形にかなり近いってことです。
で、シャンク柔らかいのは私「立てない」と思い込んでたのですが、そうこうするうちに私のポアント技術も上昇して「柔らかくても」「立てる」ようになってきていた…。
柔らかい方が立てるか、固い方が立てるか…というのは、もともとの足の性質にもよるのだと思いますが、それぞれの技術の向上の過程で「柔らかい」「固い」のどっちが立ちやすいか、というのも違ってくるのかもしれないです。
私はN教室のK先生に言わせれば「立ってしまえば落ちない足」だそうで、したがって「固い」から「落ちる」ということはないので、「固い」クツに「立たせて」もらう方が「楽チン」という感じでやってきました。
そもそも「落ちる」という苦労はあんまりしたことない。ドゥミでなにかするよりは「立っちゃう」方がずっと楽だったりします。これは、引き上げがまだまだということなのかもしれなかったりもします。K先生からは(引き上げてなくても)「足だけで立つことが出来ちゃう足」とも言われている。これには得な(良いとは言えない)点もあれば悪い点もあると言えるでしょう。
昔は柔らかい靴は前に落ちそうでこわかったし、浅い靴も前に落ちそうでこわかった。以前バレ○ーナで「前に行っちゃう」恐さを味わってたので、「柔らかい」「浅い」は避けてきました。これは引き上げが出来てなかったからなんでしょうね。
で、本当はポアントも細かい色々なチェックポイントはあるんでしょうが、とりあえずは「足の形に合ってる」は非常に大事ですよね。バ○デールに出会って、これまでの靴は「形がぴったり」ではなかった…ということに初めて気付きました。
まぁ、私はクラッシックに「ストッキング」を詰め物にしてたので、多少の「合わなさ」はうまくカバー出来ていたんですけれども…。
それ以来ずっとバ○デールです。途中時々違うのも履いてみたりもするのですが、 「形が合ってる」「楽さ」は捨てがたくて。
バ○デールを愛用し始めてから、一度フリー○を履いてみた時、「指を使う」ということがフリー○の方がずっと「意識」できることを発見し、A先生にそのことを言うと「そうね。あなたはもうフリ-○にした方がいいかもね。楽なクツでやってるとい
つまで経っても指が使えるようにならないから」と言われたのだけれど、フリー○は私の足の形に合う靴を探すのが至難なんです。
あと、どうしても「ぼっこり」事件のトラウマが消えなくて(「私のポアント遍歴(3)」を読んでね)、フリー○履いていると心のどこかで「こわい!」という感じが消えない。
バ○デールは「初心者用」ということなので、本当はもっと「難しい靴」も履きこなせるようになりたいなぁ…という気持ちもないではないのですが、でも、考えてみれば、私は一生「初心者」なのだと思うんです。だから「初心者用」の靴でもいいのかなぁ…と。
で、「バレエな休日」にも書いたようにレペッ○本店のフィッティングのおじさまからも「パッフェ」のお墨付きをいただいたこともあり、このまま余程のことがない限り、私はバ○デールを履き続けようと思っています。
時々は「難しい靴」も試してみようとは思いますが、「楽な靴」のバ○デールを履いてでさえ、ポアントワークはちっとも「ちゃんと」出来てない…。だから、難しい靴のことは、このバ○デールでももう少し踊れるようになったら、その時に考えようと思っています。