ピラーティスの成果を忘れないうちに…ということで、次の日もダンスワークスにレッスンに行きました。クラスはレナートの「ビギナーズ」。ピラーティスでやった動きの復習には、あまり複雑なパを使うクラスじゃない方が良いと思ったので。
で、「肩の力を抜く」「肩を下げる」っていうのが、あっという間に分かってしまいました。「そうだったのか!」という感じ。ふっと今までの自分のバレエから解放された感じ。
師匠に後で報告すると、「力を抜く」は一度でも分かる、でも「筋肉を使う」が分かるには時間がかかる…とのこと。
その後日本に帰ってからのレッスンでも、たま~に肩が上がってしまうけど、以前みたいには上がらなくなりました。
でも、ある時、またレッスン中に肩が上がりそうになっちゃったんです。で、「あ、どうしよう!」って思ったとたんに、下腹に力が入って、そしたらぐっと肩が下がった。「あ、下腹に力を入れるってこれ?」とちょっとビックリ。今ごろそんなことが分かったのか!と思われる方もいらっしゃると思うけど…。
で、レッスンの後、K先生にそのことお話ししたんです。先生も「そういえば、この頃肩上がらなくなったわね~」って言ってくださって、「そうそう、下腹をいつもそんな感じに踊るといいのよ」と言ってくださいました。
それ以来、K先生も、私がピラーティスで注意されたことをレッスンで生かそうとしていることに目を配って下さるようになり、私の方も、何かを「発見」するたびに先生に報告する…と、レッスンとピラーティスは日本での先生との関係の中でも有機的に生かされるようになっていきました。もう一つの教室の方でも、先生にピラーティスのセッションのことをお話ししたら、興味を持って下さり、私がレッスン中に改善しようとしていることをバックアップして下さってます。
ピラーティスって不思議…。毎回のレッスンで師匠の注意を全部生かしている訳じゃないんだけど、クルーシャルな所で、ふっと師匠の言葉がよみがえってくるんです。それは、師匠によれば、ピラーティスってインストラクターが生徒に「言葉を埋め込む」ということをしているから。「埋め込まれた言葉」が、時々、クルーシャルなポイントに来た時、ふっと身体の中によみがえるんです。たとえば、バーでプリエしてる時に、「あ、タックインしない、って師匠が言ってたのはこれだな」とか…。
ピラーティスを始めてから、1回1回のレッスンの深さが違ってきたと思います。私にとっては、とても貴重なピラーティスとの出会いでした。ピラーティスと出会ってから、自分の身体を以前より感じられるようになったし、自分の身体を感じること、色々試しながらレッスンすること、が面白くなってきました。
セカンド・セッション以降の進歩は、ファースト・セッションほどドラスティックじゃないんですが、それでも少しずつ着実に私の身体とバレエは変わりつつあると思います。