ピラーティスと私 (2)-ファースト・セッション(2000年8月)

バレエの上達が早まるかも…という「よこしまな」(?)気持ちにとらわれた私は、オフ会で師匠(=ケンチャンとマリノッチの母上)とお会いした半年後にイギリスを訪れた際に、予約を入れ、初のセッションを受けることになりました。場所は師匠の自宅のスタジオです。

実は、とても恵まれたことに、私はセッションを受ける前に師匠とバレエのレッスンもご一緒させていただきました(その後もセッションの前には必ずレッスンを何等かの形で見ていただいています)。ダンスワークスでトレバーの「アドバーンスト」のクラス。私にはアドバーンストは難しすぎるんですが、このクラスは少し前までは「ジェネラル」で、レベルは変えてない…ということで思い切って。バーは師匠の隣に陣取って…。

師匠はバレエ教師の冷徹な目で私の現在のバレエの問題点を厳しくチェックしてくださってまして、そのことは後でよぉっく分かりました。こんな風に、バレエの方も見ていただいた上でセッションを組み立てていただける…というのは、本当に恵まれたことだと思います。アマチュアなのに、こんなに恵まれてていいのかしら…。

次にスタジオに場所を移して、まずは、カルテの作成。用紙に生年月日やバレエ歴、身長、体重などの基礎データを自分で記入。その他、身体で痛みを感じるところや、調子の悪いところなんかの欄もありました。

あとは、色々な動作をしながら、師匠がカルテに色々な(私には不明な専門的なこと)を書き込んで行きます。これが大切な私のカルテになって積み重なっていくのです。

初めてのセッションで言われたことは、バレエの時、「肩が上がってる」ということ。で、これを下げるには、まずはムダな力を抜くことと、ワキや背中などの筋肉を使って下げる…ということ。

その他、プリエの時の脚の付け根の折り方や、諸々。それら筋肉の使い方を、床に寝たり、機械を使ったりして、ゆっくりの動作で繰り返し練習します。

あ、あと、フロアでの腹筋のやり方。私は腹筋の上の方だけしか使えてなくて、腹筋をもっと「長く」使うことが大切ということ。これなんかは、バレエのレッスンで一斉にみんなで腹筋してると、誤った使い方してても、先生の目をすり抜けちゃいますよね。私も長年、フロアでやる腹筋の時、腹筋の下の方を鍛えずに上の方だけ鍛えて
たみたい。

やりながら色々な発見がありました。

でも、びっくりしたのは、その次の日に受けたレッスンででした。