アダージオへの道 (1)―アダージオという夢の世界

誘い」にも書きましたが、T教室でバレエを始めて6年経った頃、アダージオクラスへの参加を許可されました。通常レッスンとは別に、中学生の子2人と一緒に3人1組で、毎週アダージオのクラスに出るようになりました。

T教室では、アダージオクラスは3~4人1組で、いくつかのクラスがありました。ここは息子先生がいらしたので、指導は息子先生がやってくださいます。

30近くからバレエを始めた人間が、こんなことまでやらせていただいていいんだろうか・・・。でも、T先生が良いとおっしゃるんだから、ま、いっか。

バーレッスンをやり、ポアントでフロアを少しやり、今度は、アダージオの基本を少しやります。ピルエットとか、プロムナードとかね。

で、それから曲の練習。最初にやったのは「白鳥」です。

うわ~ん、楽しいよぉ!!!! すっごく楽しい。

普通のレッスンだって十分に楽しいんだけど、男性に回してもらうと、自分で回るよりい~っぱい回れるし、ジャンプだって、自分ではぜ~ったいに上がれないとこまで上がれるし。

私はチビだから、リフトで男性の肩に乗せてもらうのも、わーい、高い高い!って感じですっごくうれしかったし。(>「バカと煙は高い所が好き」ってヤツですか?)

男性と組んで踊るのは、なんかすっごく「バレエをやってる!」っていう感じ。

もちろん1人で踊るのだってバレエなんだけど、でも、男性に支えてもらって踊ると1人では出来ないことが出来るんだもん。

そもそも西洋の踊りは男女のペアで踊る物が多いもんね。「男女のペア」って西洋文化の根っこのところに深く根付いているもんなんだろうな。だから、きっと西洋の踊りであるバレエも、こうやってアダージオやってると、「あぁ、バレエやってる」っていう感じがするんだろうな。