私が、運動と無縁な生活から、運動部に入る「勇気」が持てたのには、もうひとつ大きな契機がある。
それは体育のT先生の一言だ。
私が、「出来ない」「苦手だ」と思い込んで、「思い切り」やってないのを見抜いたT先生が、マット運動の時だったか何だったか、ちょっと補助して下さって「ほら、出来るじゃない。あなたは本当は出来るのよ。出来ないって思い込んでいるだけ」と言って下さったのだ。
「出来ないって思い込んでいるだけ」・・・。そうなのかぁ、私の「運動苦手」は「思い込み」だったのかぁ・・・。
T先生にとっては、教師としての日常的な一言に過ぎなかったかもしれないんだけど、私にとっては、人生を変えた一言だったなぁと思う。
数年前に中学の同期会があり、その時、T先生とお会いすることが出来て、このことのお礼を言うことが出来た。T先生は何と!「大人のバレエ」をやってらっしゃり、そのことでも話がはずんだ。
このT先生の一言があってから、私は、「出来ないって決めつけないでやってみよう」と思うようになった。