イギリスでびっくり (5)-サマー・タイム(その2):他人には大迷惑

私たちは1週間の間、「実は世間は夏時間で回っている」ということに気づくこともなく、脳天気に暮らしていたのだが、その間、他人には大迷惑をかけまくっていた。

そのひとつは、ついた翌日に友達を訪ねた時のこと。

私は仕事の都合上、どうしても4月出発の方が都合が良いというので、4月からコースに入ったのだが、大方の学生は9月にコースを始める。なので、「留学前英語研修」というのが留学生のために夏休みに設置されており、私はそれに参加して一旦日本に戻り、改めて4月に渡英するという形を踏んだ。でもって、その英語研修で一緒になった友達のところに、研修の間に(>寒くて)買った毛布などいろいろと荷物を預けてあって、それを取りに行ったのだ。

着いた日に電話して、「じゃぁ、明日4時にね」と約束したのだが、冬時間で動いている夫と私が彼女のところに行ったのは、実は5時だったのだ。慎み深い彼女は遅刻したのにお詫びも言わずシャーシャーとしている我々に、とっても感じ良く接してくれたのであった。その時は、そんなこと知るよしもない。後になって、「あの時、1時間も待たせちゃったんだねー。ごめんねー」と言うと、「ううん。着いたばかりでいろいろ手間取ったりしてるんだろうなって思ってた」と寛大なお言葉。

また、着いて翌日だったかに「着きました!」とかけた先生のお宅への電話も、こちらとしては夜9時頃にかけたつもりが、実は10時だったのだ。あぁ、夜10時のつもりが、夜11時とかいうんじゃなくて良かった!!!!

一番の大迷惑は、道でよその子ども達に時間を聞かれて、1時間遅い時間を答えてしまったことだ。2-3人の子どもに「すみません。今何時ですか?」と聞かれて、「えーと、5時」と答えてしまった。しかし、本当は6時だった訳である。

「ありがとうございました!」と元気に走り去っていった子どもたちは、「あと1時間ぐらいたっぷり遊べるぞ!」と思って、帰宅時間が遅くなり、家で怒られてしまったんじゃないだろうか????

いやー、ほんと、とんでもないヤツだ! 無知って犯罪だわ!!!