隊長1人、隊員1人、しかも隊長と隊員は同一人物という超弱小な「世界のバレエ探検隊」は、隊長兼隊員が友人Mの結婚式でトルコに行くことになったため、ついでにトルコのバレエ事情も調べて来よう!…と、張り切って出かけたものの、結局のところ良くは分からずじまいでした。
乗り継ぎのパリで(直行便が出る日には仕事の都合で行けなかった)、英・トルコ語辞典を買うつもりだったんですが、飛行機が遅れてペケ。それを使って、せめてイエロー・ページの「バレエ・スクール」の欄ぐらいはチェックしようと思ってたんですけどね。トルコ語で「バレエ」って何て言うのかな?
仕方なく、帰国する時、アタチュルク空港の本屋で「ぴあ」みたいな雑誌を買おうと思って探していると、なんとトルコ版「タイムアウト」(Time Out)を発見。イギリスでも良く見かける情報誌で、デザインも同じでした。ただし、トルコ語。
ダンスの所を見ると、ピナ・バウシュの公演の案内がありました。ダンスのレビューのページにはコンテンポラリーのダンス評が…。クラッシックはあんまり盛んじゃないのかしら。バレエ情報はないみたいだった。
でも、観光途中に入ったレストランの女性トイレのマークが、チュチュを着てしっかり5番に立ってる女性のシルエットだったのよね~。これって何なのかしら?
そうそう、ホテルでハマム(トルコのお風呂)に入り、「アカスリ」ってのをやってもらったんですが、その時かかってた音楽の中に「白鳥の湖」があり、う~む、トルコで裸で「白鳥」を聞くことになるとは…と、なんとも言えない気分でありました。
あと、街中でトルコ帽をかぶり、色あざやかなスカートをはいたおじさんたちと、楽器を持ったおじさんたちが歩いてまして、案内してくれた人(私の友人の従弟)によれば、彼らは「トルコ・ダンスのダンサー」とのこと。ふ~む。
そう言えば、あちこちに、トルコ帽をかぶったおじさんが踊ってる姿のイラストのついたお土産物があったなぁ…。女性はベリーダンスで男性はトルコダンスなんだろうか。イラストから見る限り、おじさんたちが繰り広げるトルコダンスは、けっこう動きもありそうだけど、身体使いがなんだか怪しく妖しい・…。
次回には、是非トルコダンスの講習も受けてみたい(女性はダメ?)と思いました。
で、トルコの人は踊り好き。結婚式の後のパーティには、バンドが入り、花嫁花婿が踊り出すと、みんながワラワラと出てきて踊り出す。母と私も輪に加わって踊って来ました。母と私は11時頃失礼しましたが、みんなは2時まで踊っていたそうです。
友人Mが踊るのは留学中のパーティなどで見たことがありますが、な~んかステップが怪しげで妖しげだったんだけど、ここでみんなが踊るのを見て、納得。これがトルコの男性の踊り方なのね。
女性も男性も、1人で踊ったり、2人で向き合ってコミュニケートしつつ踊ったり(男女、女女)、抱き合って踊ったり(男女)、まぁ、色々なんだけど、手の使い方と腰の使い方がちょっと独特。
でも、こうやってみんなで踊るっていいなぁって思いました。踊りは人と人をつなぐもの。言葉が通じない私達日本人とトルコの人々が、一緒の空間で一緒にMの結婚を祝って踊る…。ステップなんか適当でも、音楽があってムーブメントがあれば、それはいつだって「ダンス」です。そして、ダンスはやっぱり「コミュニケーション」なんですよね。