私は、小さい頃、身体が弱かった。大きな病気で入院して「あきらめてください」みたいなことを言われたこともあるらしい。
で、これまた、今思うと、本当にそんなに弱かったんかぁ???と思ったりするが、「身体が弱かった」と言い聞かされて育ってきた。
たしかに、ちょっと弱い所はあり、特に扁桃腺が弱かったので、冬には高熱を出す風邪を引くことが多かった。胃腸も弱く、今でこそ、ベン○、下○なんてものは、ほとんど無縁だが、ペン○にもなりやすく、またお腹も壊しやすかった。
高校受験が近くなると、多少は将来のことも考えるようになる。当時の私は、将来何か仕事に就きたいと思っていた。ハッキリとした考え、シッカリとした考えはなかったのだけれど。
しかし、私は自分の体力が心配であった。「お前は身体が弱い」と言われて育ってきたので、こんな身体で将来仕事が出来るのだろうか・・・と思ったのだ。自分自身、自分の身体の「芯」のところでの弱さは自覚しており、今よりずっと女に厳しい当時にあって、この世の中を渡り歩いていくには「まず、体力」と思ったのだ。
で、高校に入ったら、なにか運動部をやろうと心に決めた。自分の将来を切り拓くには、まずは身体を鍛えなくちゃ!!!と思ったのだ。
運動能力に自信がなかったので、団体競技は他人に迷惑がかかるし、即消去。
テニスや卓球もちっとは考えたが、ボールゲームは自分には無理そうな気がした。
剣道だったら、そんなに運動神経必要なさそうだし(>と当時の私には思えた。実際そういう面もある)・・・激しくなさそうだし(>けっこうきつかったりもする)・・・個人競技だから、みんなに迷惑かからないし(>って団体戦ってのもあったのだけどね)・・・それに、曽祖父が剣道の先生だったってことは他の物よりは少しは素質もあるかしれないし(>って、他に何も出来るこがなかったので剣道の先生してただけだけど)・・・これなら私にも出来るかも・・・。
中学の頃、仲の良かったN君という男の子が(>付き合っていた訳ではない)剣道やってて、剣道の魅力をよく聞かされた、というのもあるかもしれない。
で、高校に入学して、思い切って剣道部に入った。
これは、私にとっては、人生における「革命」であったかも。自分的には、「最も向かない」分野に飛び込むことだったので。