私のポアント遍歴 (5)-シル○ア

T教室の若い友達(中学生)が、「新宿にポアント買いに行くんだけど一緒に行きません?」と誘ってくれました。「シル○アのポアント履きやすいですよ」って。

で、連れてってもらうことにしました。当時のシル○アは、今みたいに華やかなお店じゃなくて、「倉庫」みたいな感じのところでした。で、そこで何足かためし履きして1足買ってきました。

次のレッスンで履いてみると、確かに立ちやすい。で、軽い…。

その後長い間にわたって私のポアントはシル○アが中心でした。当時はポアントを選ぶ時の「ポイント」も良く分かっておらず、「試し履き」して「何となく」良い、あるいは「こりゃあダメだ」というのでなければOKという感じで買っていました。

シル○アのポアントが私にとって良かったのは、実は多分足幅が比較的合っていたということとボックスの深さがそれなりに深い(当時は浅いの履けなかった)だったのかもしれません。

結局その後、T教室にいる間はずっとシル○アで過ごしました。

出産してR教室に移ってからは大人はポアント履かなかったので、妊娠・出産の休みの間、その後のR教室での大人のクラス、そしてイギリス留学中の2年間の合計6年間くらいはポアントは履かない生活でした。

帰国してしばらくカルチャーに籍を置きここでポアント復帰し、またさらにN教室に入門し、時々ポアントを履くようになりましたが、この時もシル○ア。

そうこうしているうちにR教室で大人のポアントのクラスが出来、ここでグリ○コの「フェッ○」に出会うことになります。

私のポアント遍歴 (4)-綜○

(1)の「ファースト&セカンド・ポアント」のところで綜○のポアントについてはすでに触れてあるので「だぶり」ですが、もう少し詳しく…。T教室では綜○でポアントを作ってもらってる生徒さんが多く、時々先生が、「綜○に行くけどポアント欲しい人いる?」とよく生徒さんたちに聞いてました。

で、私も先生にポアントを頼んでみることにしました。レッスンメイトに「チャ○ッ トのは痛いって聞いてたけど、やっぱり痛い」って言ったら「綜○のなら痛くないよ」って教えてもらったというのもあって。

「じゃあ、足型を取るからこの紙に足をおいて」と言われて白い紙に足をおくと、先生がエンピツで足の形をなぞってくださいます。

本当は「足型」という場合、足幅だけじゃなくて、足の厚みなんかも考慮して作ってもらう方が良いのだと思うのですが、せめて足幅や足の長さが自分にあっている…ということ、これはこれでとても良いことだと思います。

当時「ロイヤル」とか「ボリショイ」とかボックスの形があって、私は「ロイヤル」だったのかなぁ? よく覚えてないのですが、比較的ボックスの幅の狭い物を履いていたように思います。

綜○さんのポアントは立ちやすく、あまり足も痛くならず、しかも、購入が楽(先生がお買物にいってくださる。>ありがたいことです)。ここのポアントはずい分履きました。

あとで履くようになった物と比べ、もし難があるとすると、「重たい」こと。これも最近改善されたようなのですが、この次に履いたシル○アのものに比べると、作りが「ごつい」。それが手作りの味だったのかもしれないのですが。

で、随分履いたけど(2~3年?)、結局しばらくして私のポアントの主力はシル○アに移行していきました。

(聞いた話では、この「ごつい」「重い」も最近では改善されているらしいです)

英語コースで6週間ほどイギリスで一人暮しする前までは、私、激ヤセの影響が残ってて細かったのよね。でも、このコース中にしっかり元に戻ってしまいました。あの時気をつけて自分の体重のセットポイントをあのまま維持していれば、バレエ的にどんなに良かったろう…と思います。

その太くなっちゃった身体でレオタード1枚だからさぁ…。かなりお見苦しかったと思います。(>観客のみなさん ごめんなさい)

Y先生もきっと大変だったと思います。私が「出る」と言ったこと自体も、あるいは「え~!!!」っていう感じだったかも。だって私クラスで出席率一番悪かったと思うし…。自分でも振り返れば我ながら「え~!!!!」っていう感じですが、当時は無我夢中で周りのことなんか、全然見えてませんでした。「舞台に出たい」ただその一心で突き進んでました。私みたいなヤツが今自分のそばにいたら「なんだコイツ」って思うかも…。

大人の場合、R先生は生徒自身を(あまり厳しく)怒ることはないけど、生徒の出来が悪いと助教の先生が後で叱られるらしいし、Y先生が私のせいでいっぱい叱られちゃったんじゃないかと、申し訳なく思っています。Y先生には、ずい分と細かく指導していただき、また本番の時も袖で(心配そうに)温かく見守っていただき、本当にありがたく思っています。(>Y先生 ありがとうございました)

私のポアント遍歴 (3)-フリー○

森下洋子さんも履いているというフリー○。ポアントを履き始め2年くらいしてから、またイギリスに行く機会がありました。その機会に、あこがれのフリー○を買ってくることにしました。

ロンドンのフリー○は、外装は緑色に金色の模様のはいった、小さなかわいらしいお店。ポアントを履いてから間もないことを告げ、フィッティングをしてもらいました。その時のマークが何だったかは覚えていないのですが、お店の人が選んでくれた1足を購入しました。

で、日本に帰ってフリー○を履いてみました。フリー○を履いた最初のレッスンの時は、すご~く痛くて、こりゃダメかな…と思いました。ところが次のレッスンで履くと、うそのように足にフィットしていました。その、「いい感じ」は今も忘れられません。

ところが(!)、4回目の発表会で、このお気に入りのフリードを履いたんですが、延々と続く「眠り」のコーダで、パドブレ踏みながら円周を回ってる時、シャンクがボッコリ折れたんです。ひゃ~! ほんと、最後の最後で良かった! 仕方なくドゥミでパドブレしながらも、ボッコリの恐怖は私の胸に深く刻まれてしまいました。

フリー○のことを思う時、あの忘れられないフィット感とこのボッコリの恐怖がいつも裏表になっています。その後もたまにフリー○を履かないでもないんですが、あの時のようなフィット感を得られる靴にはまだ出会ってません。そして、あの時の恐さがトラウマになっていて、フリー○を履いて踊っている時って、どこか心の底で恐さを感じてるようなとこがあります。

でも、たまにフリー○を履くと、「指を使う感じ」が分かるという気がします。今、履いているバヤ○―ルだと、そんなに指を使わなくても立ててしまうんですが、フリー○は、もう少し細かく指を使わないと立てない…というか…。先生にお話しすると、先生も「フリー○を履いた方が勉強になるかもしれないですね」とおっしゃるのですが、なかなか合う靴がないんです。

イギリスでフィッティングしてもらって買おうとすると、あ~でもない、こ~でもないってなかなか売ってもらえず、私の足の形にはフリー○はダメなのかなぁ…と思ったりもしています。

足も変わると言うので、またフリー○が合う日が来るかもしれないし、来ないかもしれない…。でも、フリー○はやはりどこかで私のあこがれのポアントです。

私のポアント遍歴 (2)-バレ○ーナ 

「夢のような日々(11)(12)」にも書いたように、T教室でポアントを履き始めた私は、大人のための「ポアント基礎」のクラスを探してそこに通うようになりました。「ポアント基礎」のクラスというより、そこの教室(というか地域のカルチャースクールのバレエを一手に引き受けていた)自体が、大人のクラスについて、「初心者でもポアントを履かせることによって引き上げの感覚をより早く習得させる」という「メソッド」を取っているところでした。

なので、初心者クラスでも、レッスンの最後にほんの少しだけポアントを履くので。もちろん、無茶なことはしません。ほとんどの動きはバーに掴まってのこと。バーから手を離してやるのは、パドブレ(細かく踏む方)での移動くらい。それもバーに沿って、いざとなったらすぐにバーの助けを借りられる位置でのことでした。

このクラスでプリエ→タンドゥ→ドゥミ→ポアント→ドゥミ→アテール→プリエというようなのを沢山やって、ゆっくりゆっくりとポアントの使い方に慣れていきました。

大人には何時からポアントを履かせて良いか、そもそも履かせても良いか…という点については、色々あると思うけど、この教室は、最終目標(バレエの上達)のための「方法」としてポアントを「利用する」という考え方でした。バレエシューズでのレッスンの部分も基礎を大切にしたもので、ここに通ったことは私のバレエの「基礎」にとって、とても有意義だったと思っています。

ここの教室は、この教室でのファーストポアントはバレ○ーナの初心者向けのポアントを買うように言われました。バレ○―ナの中でも初心者向けに甲が出やすいようになっている製品です(名前は忘れた。というより教室を通じて買ってもらってたので知らない)。で、2足目からは、自分の好きな物を履いて良いということでした。

もう少し後になってからは、教室独自にバレ○―ナに開発してもらったという、特別注文の靴も出来ました。色々と研究熱心な教室でした。

で、私もこの教室では最初はバレ○―ナを履きました。が、当時の私にはこの靴は合いませんでした。今履いたらまた違うかもしれませんが。ボックスが浅いので、また、甲が出るように加工してあるので、前に落ちてしまいそうになるんです。私はそんなに甲が出る方じゃないので、多分、当時はまだ引き上げが充分じゃなかったんだ
と思います。今はボックスが浅くても大丈夫なんでうが、当時は深いものじゃないと恐く感じました。

以前、ポアントについてのHPがあったんですけれど、そのHPで「足・脚は変わる」ということを学びました。今合ってる靴も将来どうなるか分からない、今合わない靴も将来どうなるか分からない。

ポアント選びっていうのも、深いです。今、バレ○―ナを履いたらどう感じるだろう…。そのうち機会があったら試し履きしてみたいな。

この教室は英会話学校の先生に教えてもらいました。彼女は私の第1回発表会も見に来てくれたんですけど、そのカルチャーでエアロビを習ってたんです。で、「私の行ってるカルチャー、バレエのクラスもやってるよ」と教えてくれたの。で、パンフレット持ってきてもらったら、私が探していたクラスにピッタリ!って感じで…。

私の場合、英会話とバレエはこんなところでも深く結びついているんです。

私のポアント遍歴 (1)-ファースト・ポアント&セカンド・ポアント

私がポアントの許可をいただいた頃は、今みたいに色々な種類のポアントが簡単に手に入るということはなく、レッスンメイト曰く「チャ○ットは一番手に入りやすいけど、痛いんだよね(もちろん人によるのでしょうが)」ということだったけど、とりあえず一刻も早くポアントを履きたくて、チャ○ットのポアントをゲットしました。今はチャ○ットでも色々なのがあるけど、当時は種類もなくて…。

で、次からは綜○。先生がみんなの足型を紙に描いてまとめ買いに行って下さる時に私も頼みました。綜○のポアントはチャ○ットよりずっと楽に感じました。(これも人によるでしょう)

当時はポアントに関する情報も今のようにはなかったし、チョイスも限られていたので、○○よりは××と2つのシューズを履き比べながら、少しずつ自分に合う物を手探りで探して行った感じです。その後しばらくは綜○(のロイヤルだったかな? 割に細めのヤツ)を履いてました。

ポアントの買い方のポイントなんかも、今みたいに詳しい情報はなく、むしろ詰め物で調節するっていう感じでした。詰め物については、レッスンメイトがアドバイスしてくれました。いくつか試して、結局、「履き古したストッキング+薄手のトウパット」の組み合わせを愛用してました。ストッキングは、足の形にうまく合ってくれるので、靴の方の選択肢が限られている時には「優れもの」かもしれません。